days off 〜散華ノ秋桜〜daytime1
注意1★この作品はメイリオ・太字書体で読んでください
注意2★ト書き併記法を採用しています。読み方は下記のとおりです
役名>(ト書き)
セリフ・・・・・・・・
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
役表・年齢・職業・紹介・語調(クセ)・イメージキャラ(FATE//STAY NIGHT)
●一宮 昴(イチミヤスバル) イメージカラー 黒
あきさくら学院教諭 年齢45 生徒相手「~だ」ナミ相手「執事口調」
一宮家 第39代目当主。武器は太刀。退魔師としてはいぶし銀の腕を持つ。
イメージ>葛木宗一郎(実直・寡黙)
●一宮 奈美(イチミヤナミ) イメージカラー 赤
あきさくら学院三年 年齢17 「~なさい」
一宮家の娘で退魔師。ベテランの域にある。誇りとプライドが高い。
常に他人を見下すような偉そうな態度が特徴。武器はレイピア。 イメージ>遠坂凛
●衛宮 明(エミヤアキラ) イメージカラー 青
あきさくら学院二年 年齢16 「ボクは~」
衛宮家の次男。故あって両親と長男とは別居。(退魔師的事情による)
退魔の事などは何も知らない普通の少年。イメージ>衛宮 士郎
●衛宮 美姫(エミヤ ミキ) イメージカラー 紫
あきさくら学院二年 年齢16 「ミキ、〇〇っておもう」
兄である明を慕う。衛宮家の家事を担う。明の妹。 イメージ>間桐 桜
スバル>
学校法人 あきさくら 学園
この学校を運営している組織の名だ。
ナミ>
秋桜と書いてコスモス。
花言葉は秩序。
アキラ>
その花言葉のとおり、秩序を重んじた校風が
特徴的な学園だった。
ミキ>
なにもなければ平々凡々で終わる
高校生活のはずだったんだけど・・・
スバル>
定めと宿命は
戦いにその運命の舵をきるのだった
ナミ>
オリジナルオーディオドラマ
days off 〜散華ノ秋桜〜
(さんげのあきざくら)
アキラ>
その一幕目は あきさくら学園から歩いて
15分くらいのところにある
ボクの家から はじまる。
★
スバル>
4月25日 午前7時00分
ミキ>
午前7時!!朝だよっ!!
その着メロでハッとした私は、
急いで寝室のドアを叩く。
ミキ>
お兄ちゃん!!朝だよっ!!
遅れちゃうよーー!!
アキラ>
うう・・・ううん・・・
ミキ>
寝返りうってもなお
安らかにひびく
寝息にやきもきしながら
秘術を使うことを決意する。
ミキ>
私の大好きなお兄ちゃん
起きて・・・
チュ。
★
スバル>
4月25日 午前7時15分
アキラ>
ハッ!!
ミキ>
おっはよ。お兄ちゃん。
アキラ>
おはよ!!って・・・
やっば!!今日、学校の風紀委員会の会議が
あるんで 早出なんだった!!忘れてた!!
アキラ>
やばい・・・
やばい・・・
やばい・・・
顧問の一宮、厳しいからな・・・
ミキ>
大丈夫よ。お兄ちゃん。
お弁当はバッグに入れておいたから。
ミキ>
今から全力ダッシュすれば、
なんとかなるから。
アキラ>
お、おう・・・
ナミ>
そんなせわしない姿で登校する男を
あたしは黒塗りのクラウンの車中から
目にすることになる。
スバル>
さくら様。ターゲットをごらんいただけます。
ごらんになりますか。
ナミ>
ええ。興味があるわね。みてみようかしら。
どれ?
スバル>
あそこでさえない顔をして走っている男子生徒がそうです
ナミ>
あぁあれ?
彼のプロフィールは?
スバル>
氏名 衛宮 アキラ。 男
私立あきさくら高校2年
成績 中の下。
異性交際歴は・・・
ナミ>
そこまででいいわよスバル。
ナミ>
どうせ、居ないでしょうから・・
ナミ>
ハーッ それにしてもなんてザマ。
人相は悪いし、モテそうもないし
ダサいし・・・
まあいいわ。
素行 だけは いいんだよね、多分。
スバル>
はい。彼はここ2年、無遅刻無欠席です。
校則もきちんと尊守してます・・・
しかし、ながら・・・
ナミ>
肝心の学力が芳しくない・・・と
スバル>
察しの通りでございます。マイロード。
ナミ>
とりあえずここはもういいわ。
行きましょう。学校へ
スバル>
かしこまりました
ナミ>
おっと、忘れていたわ。
学校に着いたらあなたは先生。
私は生徒の立場だから。
忘れないでね
スバル>
承知しております 。奈美さま。
アキラ>
ハッハッハッ・・・
どこのリッチマンなんだ?あれ
アキラ>
憎々しそうにボクはその車を見つめていた
★
スバル>
4月25日 午前7時30分
アキラ>
はぁはぁはぁ・・・
ま、まにあったぁーーー
スバル>
ようし。
みんな揃ったな。
では定例の風紀委員会を始める。
スバル>
まずは抜き打ちの制服調査の結果を報告する。
アキラ>
カーッ。始まったよ。あのいわくつきの制服抜き打ち検査。
結果発表だってよ。
学生たちの中でとっても評判の悪い検査だってこいつは分かってんのかな
スバル>
・・・というわけで、ひきつづき、風紀委員は綱紀粛正に努めてくれ。
ところで、今日は皆に紹介したい人がいる。
転校生だが風紀委員をやってもらうことにした。
アキラ>
なんだと!?転校生!?
聞いてないぞ・・・
スバル>
君。入りたまえ
アキラ>
うわ・・うわ・・うわ・・・
すごい美人ー
ナミ>
一宮奈美です。よろしくお願いします。
アキラ>
奈美さんかー素敵な名前だな〜〜
こんな人が学年にいたら
僕の学校生活はハッピーになるだろうな
ナミ>
・・・。
アキラ>
うわ・・・目が合っちゃったよ。
スバル>
今日は時間だから委員会は終わる。
彼女は今日からこの学校の一員として、
この委員会での仲間となるので
仲良くするように。いいな。
アキラ>
わーーすげぇ わくわく。
アキラ>
その時一宮何と呼ばれたその少女の目が僕を追っていることに気がつかなかった
★
スバル>
4月25日 午前8時00分
ミキ>
兄が登校してから30分後。
ようやく私も制服に着替え、
学校に到着する。
ミキ>
お兄ちゃん、大丈夫だったかな
また先生に怒られていないかな
ミキ>
ああっ!!
いっけない!!
お弁当に箸入れるの忘れてた!
ミキ>
・・・あ、だけど、
お昼に渡せばいいか
どうせお昼は 人知れず ひとりで
屋上で食べるんだもんね。
あ、そうだ!
おやつも持って来たから
いっしょに 食べよっと。
ミキ>
・・・うふふ
お兄ちゃん。
★
スバル>
4月25日 午前8時20分
ミキ>
私立あきさくら高校の朝は
ホームルームから始まる
アキラ>
偉そうな一宮先生が教壇の上に立ち、
抑揚のない声で出欠をとる。
その後だった。
スバル>
みんなに話がある。
今日から一人転校生を受け入れることになった
おーい!入って来い
ナミ>
失礼します。
ナミ>
初めまして!一宮奈美と申します!!
アキラ>
わお!!
なんてラッキーなんだ。
あの可愛い娘がボクと同じクラスだなんて
これは、見てるだけで楽しい。
ウン、楽しいな〜〜〜
ナミ>
何笑ってんの。
気持ち悪い。
アキラ>
え・・・?
ナミ>
隣、座るわよ。 クズ。
アキラ>
く・・・クズ・・・
ボクには衛宮アキラという名前がある・・・
ナミ>
知ってる。だけど、そんな立派な名前
名乗るだけの 器量なんてないから
クズで上等よ。
アキラ>
え、えええええ
アキラ>
ショックを受けるボクの傍らで
始業のチャイムが鳴った。
★
スバル>
4月25日 午前9時20分
ナミ>
ちょっと!あんた
アキラ>
・・・?
ナミ>
あなたのことよ!クズ
アキラ>
ひどいなァ クズだなんて。
ボクには・・・
ナミ>
アキラって名前があるんでしょ
分かってるわよ。
ナミ>
じゃあ・・・
ナミ>
アキラ!って呼んであげるから
言うことを聞きなさい
アキラ>
え、えええええ・・・
ナミ>
ここ、案内して。
アキラ>
え?
ナミ>
この学校よ。
今日、来たばっかりなんだもの
どこが どこだかわかるわけないじゃない
だ、か、ら・・・
ナミ>
案内させてあげるわ。
昼休みによ
アキラ>
昼休みに・・・か・・・
ナミ>
何?何が不満?
アキラ>
いいよ。わかったよ
案内するよ。
★
スバル>
4月25日 午前9時50分
ナミ>
まずはこの校舎が一望できるところが良いわ。
案内なさい。
アキラ>
そうだな・・・
アキラ>
ここでは、どうだろう
一望できるとしたら、ここだ。
校舎3階の音楽室だ。
ナミ>
うん。確かに・・・ここからなら一望できるわ
アキラ>
お気に召したようで、良かったよ・・・
ナミ>
それにしても、この学校は・・・
えらい広い中庭を備えているのね
アキラ>
まーねー。
学校案内にも載ってるくらいだからね
ナミ>
ここはもういいわ・・・
そしたら、次は保健室を案内してもらえるかしら
アキラ>
保健室!?
わかった。こっちだけど・・・
ナミ>
誰もいないのね・・・・
アキラ>
ああ。
ここの保健室の職員は非常勤制になってるからな・・・
いないこともあるんだ
ナミ>
え?そんなんで大丈夫なの?
アキラ>みたいだよ
万一のときには電話連絡すれば
駆けつけるようになってるし
アキラ>
じぶんで処理できる 程度のケガのときのために
薬品庫の一部はオープンになっているんだ
ナミ>
へえ~~~
アキラ>
もっとも、学校なんかでケガするなっていうコトなんだけどね
ナミ>(15センチの地球儀状のモノを設置しながらあいずち)
ふ~ん
ナミ>(設置おわって)
これでよしと。
アキラ>
あれ?なんだ?それ?
ナミ>
あれ?「聖なる泉」知らないの?
アキラ>
聖なる泉?何だ?それ?
ナミ>
これを置くことにより、治療薬に聖属性が付加されるの。
アキラ>
セイゾクセイ・・・?
ナミ>
敵から受けた傷は魔属性なもの。
だから聖属性が良く効くの。
オーケー?
アキラ>
う・・・うん・・・
ナミ>
ちょっと待って。あなた本当に何もしらないのね・・・
アキラ>
だから、そういってるじゃないか
ナミ>
まーったく
これが本家一宮を守る家柄
衛宮の一族の今なのかしら?
ご先祖様の泣いて悲しんでる姿が
目に浮かぶわ
アキラ>
・・・悪かったよ
ナミ>
そうよ わるいわよ 大悪党ものよ!!
アキラ>
ごめんって・・・
ナミ>
まあ、それもこれも 全部、わたしたち一宮家が強すぎたせいなのだけど。
これもやむなし というところなのかもしれないわね
ナミ>
あ、予鈴・・・
アキラ>
次は体育・・・剣道か。
ナミ>
剣道!?ほう!これは楽しみね!!
ゆっくりと見物させてもらおうかな
アキラ>
えええ
ナミ>
当然でしょ!?一宮を守る 宿命を持つ エミヤの練習姿を見るのは
主として義務みたいなものよ
アキラ>
まあ、そう だけど・・・
ナミ>
まあ、せいぜい 頑張りなさいな
期待しないで楽しみにしてるから