
滅菌とは?わかりやすく解説します。【とても簡単です】
こんにちは、モビリティです。
ブログを見ていただきありがとうございます。
コロナ禍になり、除菌・殺菌・滅菌・消毒・抗菌などのワードをよく目にするようになりましたね。
滅菌という言葉を聞いたことはありますでしょうか。例えば市販品であれば「滅菌ガーゼ」などがあります。あとはバンドエイドなどは実は滅菌済みの製品となっております。
「滅菌って聞いたことはあるけど、具体的によく知らないな」
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
■ 殺菌と滅菌の違い
■ 医療現場で用いられる3つの滅菌方法を
ざっくり説明します。
■ 滅菌保証には期限があります。
必ず守ってご使用ください。
殺菌と滅菌の違い
殺菌済みのものと、滅菌済みのもの、どちらが安心だと思いますか?予想してみてください。
それでは殺菌と滅菌の違いについて解説します。
殺菌とは
・殺菌とは「菌」を「殺す」こと。
・殺す菌や殺す数や程度などに定義はない。
・殺菌という言葉、医薬品や医薬部外品のみ使用可
殺菌は、殺す定義に数の決まりがないので、100万個の菌のうち、1個を殺しただけでも「殺菌」となります。
滅菌とは
・有害無害を問わず、対象物に存在しているすべての
微生物及びウイルスを殺滅又は除去すること。
・ウイルス等を100万分の1以下にすること。
滅菌は、殺す定義に決まりがあるため、100万個の菌のうち、999,999個以上、殺滅又は除去しないと滅菌されたことになりません。
「殺菌済みのもの」と「滅菌済みのもの」、どちらが安心かお分かりになりましたでしょうか。
殺菌よりも滅菌の方が安心なのです。
医療現場で用いられる3つの滅菌方法をざっくり説明します。
医療現場や歯科等では、滅菌が当たり前のものとなっています。治療で使用する製品は滅菌済みのものでないと、そこから感染を起こしてしまうからです。
それでは代表的な滅菌方法について説明します。
①高圧蒸気滅菌【AC】
・飽和蒸気を滅菌剤に用いた滅菌法で、上記に
よる加熱、湿熱エネルギーを微生物の構成成
分であるタンパク質へ物理的に作用させて殺
滅を行う。
・最も一般的な滅菌法であり、信頼性、安全性が高い。
・蒸気は安価で、環境や人体に対する残留毒性がない。
・その作用は「温度・湿度・時間」の三要素により構成
され、これらの要素をコントロールして滅菌を行い、
その質、保証を確立している。
②酸化エチレンガス滅菌【EOG】
・殺菌ガスであるエチレンオキシドを滅菌剤に用いた滅
菌法で、タンパク質・脂肪に対して化学作用を及ぼす
ことで殺滅する。
・低温滅菌法で、非耐熱性器材の滅菌が対象になる。ま
た素材への影響が少ない。
・蒸気滅菌には劣るが、比較的処理コストが安価であ
り、医療施設向きである。
③過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌【VHP】
滅菌保証には期限があります。必ず守ってご使用ください。
一般的に販売されているもので、滅菌済みと書かれている製品には、滅菌有効期限が必ず記載されてあります。
製品への書かれ方はメーカーごとにさまざまですが
・使用期限:2025-10
・滅菌期限:2025/10/31
だいたいはこのように書かれていますが、中には砂時計の記号があり、その右側に期限が書かれています。
また、この画像のようにバーコードの(17)の後ろは滅菌有効期限が記載されています。
滅菌有効期限を過ぎてしまったものは、死滅した菌から有害物質が発生するため、絶対に使用しないでください。
以上が簡単な滅菌とは?になります。滅菌は複雑ですが、安心安全な医療の提供には不可欠なものになります。
病院の中の裏にはこういったことを行っている職員がいることがちょっとでもわかってもらえればありがたいです。
