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Nature | Photography | Music | Art

日々好奇心の趣くまま

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少々遅いですが、あけましておめでとうございます。

 

ここ数ヶ月、本業が多忙すぎて休日はおろか休息時間も侭ならない状態だったため長らく更新ができずにおりました。

 

最近になってようやく若干時間的余裕が出てきたため、年末年始は気分転換にちょっとした長旅をしてきました。

 

まずは以前から是非一度乗ってみたかったオーシャン東九フェリーで東京から車ごと二泊三日の船旅で北九州へ豪華クルーズ。

その後は今までの人生で足を踏み入れていなかった最後の二県、佐賀と長崎を一周した後ひたすら気ままなルートを即興で選びながら陸路でなるべく高速道路を使わず東京に帰るというすこぶる無計画な旅。


片道ながら総走行距離は2400km。これでめでたく全都道府県制覇となりました。

 

ほとんどは食い歩きや秘湯発掘などしばしの休息に費やしたので写真はまともには撮っていませんが何枚か順不同に。場所はまちまち。

 

 

 

 

 

 

おまけで福岡・相ノ島のぬこ。


いずれもスナップ程度ながら、そのうち時間をかけてきちんと撮影したい場所もいくつかあります。


新たにやりたいことや新しいアイデアは山積しているのですが、もうしばらくはスローペースの更新になると思います。


本年もよろしくお願いいたします。
 

9月に訪れたモンゴル・南ゴビの映像が完成しました。

 

 

少々多忙の中、時間を見つけてはチマチマと編集していたので結構時間がかかってしまいました。

 

当初、何本かに分けて映像にすることも考えたのだが、そもそも旅程のほとんどが移動時間ということもあり、撮影量もいつもと比べてさほど多くない。


熟慮の末、厳選した映像のみで一本化することにしました。

 

 

とにかく初めて訪れた勝手の分からない異国の地で撮影するのはいつもながら難儀の連続です。


今回はとりわけ「自身で車とテントを駆使して気ままに」という自分流の旅のやりかたができなかったのも一因。

 


そのかわり、いつもはあまり叶わない現地の人々との交流が多くできたと思います。

 

モンゴルの大自然での撮影の難しい点は「ほとんど地平線しかない」ということ。

 

現地にいる分には壮大で気持ちいいのだが、何も考えずに撮影すると単調な映像になってしまう。


人工物を映像に入れるのは自身の趣旨に反するのですが、単調さを避けるためにモンゴルっぽい前景やワンポイントを入れるようにしました。
それでもやはりノッペリしたカットが多くなってしまうのは仕方ない。

 

空気の澄んだモンゴルは星空が綺麗なのはもちろんだが、朝夕の空のグラデーションの美しさも格別です。

日本では見られないような鮮やかな色に焼けてくれた時はそれはそれは至福の境地だったり。

 


映像からその一端を感じて頂ければ幸いです。

 

今回、現地のガイドさんとドライバーさんが趣旨を理解してくれて、撮影ボーナスタイム(==非常識な時間帯)な時間帯にかかわらず全力で協力してくれました。彼らの協力がなければ今回の映像は撮れませんでした。
ささやかですが、エンディングに謝辞を加えています。

 

 

音楽について。

 

多忙なこともあり、ピアノ即興でつけました。いつもながらですが…

 

モンゴルの空を眺めながらどんな音楽・モチーフが脳裏を横切っていたかというと…実はあまり横切っていなかったのです。

 

オフシーズンということもあり、とにかくどこにいても静寂そのもので、聞こえるのは風の音と時折遠くを走る遊牧民の馬の音がほとんどすべて。

 

あまり音数や小技の多い音楽はモンゴルには似合わない。

 

そういうこともあり、静寂の次に静かで音数や作為の少ない音楽…ということをイメージしながら即興したものです。
 

 

Baga Gazriin Chuluu

 

南ゴビからウランバートルへ戻る途中に一泊した場所で、両者のちょうど中間点ほどにあるDund Gobi県にある景勝地。


Lonely Planetでも半ページほどで簡単に記述されている程度の場所なので全然知らなかったが、想定外に景色と居心地がよかったので軽くご紹介。

 

 

 

このあたり一帯がこんな感じの花崗岩でできた特異な地形が林立する。

 

 

 

ほんの半日ほどしか滞在しなかったが、もっと時間をかけて撮影をしてみたかった場所。


ちなみに、この県は某乳酸菌飲料の原型でもある馬乳酒が有名な所だそうで。

遊牧民突撃訪問やら馬乗りやら馬乳酒初体験など他にもいろいろネタはありますが…

 

 

そのあたりは他所でも多く書かれているのでとりあえずは割愛することにします。
 

実はモンゴルは隠れた星の名所で、旅行会社から星空ツアーも催行されているほど。

 

光害なし、乾燥した高地、360°邪魔が無いというこの上ない好条件な大草原や砂漠に立って見上げると平衡感覚がおかしくなってしまうほどの星々に包まれる。

 

もちろん華やかな南半球の全天球天の川のようにはいかないが、それとは別の種類の感動があるように思える。

 

言葉は要らないと思うので写真のみ。
 

 

 

 

 

 

今回の旅の最奥地。


砂丘というか巨大な砂山が延々と連なるいかにもゴビらしい風景が見られる場所。

 

しかしながらアプローチは容易ではなく、南ゴビの基点Dalanzadgadから西へ片道200km以上の距離がある上にずっと草原の轍という悪路。

 

 

途中に村などはなくガソリンの補給もできない。

 

更には途中の轍が崩壊していて草原の中を別の轍を探して延々迂回せざるを得ない場面が何度か。

 


とにかく道のりそのものがスリリング。

 

途中で出会った野性ヤギの群れ。 なかなか見られないらしい。

 

 

 

あと撮れなかったがガゼールやらコンドルやら諸々。

モンゴルは何気にサファリ天国だったりします。

 

丸一日かけてようやく着いた目的地。簡素な宿は幾つかあり、泊まったゲルはこんな感じ。
モンゴルにいると距離の感覚がおかしくなってくる。

 

 

さて、日中は暑さで死んでしまうので夕方を狙って砂丘へ。

 

 

 

 


エキゾチックすぎて言葉もありません。

 

ちなみに、この場所から更に奥に200kmほど行くとKhermen Tsavという更なる超絶絶景の大峡谷があり、本当は最も行きたい場所なのだが、明確な道は存在せず、無人地帯なので迷うと危険・車2台以上が必須・そもそも着く保障がない等々、体力的にも金銭的にもかなりのハードコースなので今回は涙を呑んで見送った。