野暮用のついでに時間があったので随分久しぶりに日光方面へ。
到着後、Google Mapを眺めながらどこを攻めるかを考える。
いつもはいろは坂より上に行くことが多いので、今回はあえて表日光側にターゲットを絞る。
その中からこれまで行ってないマイナーな滝を選んでみる。
いずれもそこに至る登山道は存在しない。
まずは第一ラウンド。出発点は有名な裏見の滝。
折角なのでちょっとばかり立ち寄ってみる。
日光らしい至極壮麗な滝だが、遊歩道整備が行き届いていて観光客が次々とやってきて落ち着かないので早々に退散する。
今回最初の散策はこの裏見の滝の上流となる。
上流にはいくつかの魅力的な滝があるらしいのだが、断崖に挟まれているため総じてアプローチの難易度が高いらしくWebでの情報も限られており、現地でルートファインディングする必要がある。
さしあたって裏側を通っている林道のゲートを潜ってアプローチを試みる。
GPSで目星をつけて林道から逸れてみると薄い踏み跡があるので辿ってみる。
次第に傾斜が激しくなってきて、滑ったら終わり的な場所まで来た。
樹木が邪魔で写真だとほとんど見えないが、空撮アングルの裏見の滝。 普段こんな角度で見ることはできない。
滝上まではまだ距離も高度差もあって、単独だったのとロープなどは持参していなかったこともあり、これ以上は危険と判断してここで引き返す。
もう少し時間をかければよりよいルートが見つかったのかもしれない。
再度林道に戻って上流に辿っていく。
その後しばらくは渓流にアクセスできそうな場所はなさそうで、随分上流の観音滝のあたりで踏み跡を発見したので突っ込んでみる。
辿ってみるとさほど苦労なく観音滝の落ち口まで来ることができた。
慎重に降りれば滝壷へも行けそうだったが、沢靴も忘れたので今回逃した滝を含めて次回の楽しみに置いておこう。
さて、気を取り直して第二ラウンドはその二つ隣にある根通沢上流にある相生滝。
雄雌二つの滝が並んでいる美しい滝。登山道はないものの、地形を見る限り第一ラウンドより格段に安全そう。
まずはゲートを潜って林道をひた歩くが、平凡でつまらないし周囲の山は工事で削り取られて陰惨だし、あまり人が来ない理由が分かった。
第三堰堤で林道が沢から離れていくので、ここから沢沿いに踏み跡を辿るが、すぐに踏み跡がなくなり適当に沢を渡渉しながら登っていく。
水深は浅いところを選んでいけば脛くらいまでが浸かる程度。 沢靴がないのでクロックスで強行突破する。
踏み跡に突っ込んでから20分ほどであっけなく到着。雌滝。
そしてその奥に雄滝。美しい。