フルサイズ一眼で動画を撮影するというスタイルを確立した名機EOS 5D Mark IIが出たのが2008年。ほぼ10年前のこと。
当初、動画はおまけ機能のつもりだったらしいのだが、それが大流行してしまった。
それまで手ぶらでただただ気持ちよく潜っていた水中の世界だったのだが、このカメラの評判を知り心機一転して水中の風景を静止画・動画関係なく高画質で存分に撮りまくりたいと思ってこのカメラと水中ハウジングを思い切って購入したのが2010年。
それまでは安物コンデジ程度は触っていたが、カメラに本腰を入れだしたこの年が個人的にはカメラ元年となります。
そのうち水中だけでは飽き足らず陸上の世界も撮るようになったが、やはり水中を撮りたいという願望が強い。
そんな5D2とそのハウジング、長年の激務のためこんな感じ。他人から見るとほぼジャンク扱いにされるレベル。
一眼用の水中ハウジングとなるとカメラと同額かそれ以上になってしまうので、貧乏人にとってはそうそう頻繁に買い換えられるものではない。
ということでもう7年ほど5D2のおまけ動画機能をずっと騙し々々使ってきたのだが、さすがに最新のカメラの映像と比べると画質の悪さが際立ってしまう。
ということで我慢も限界に達したため、水中撮影機材を一新しました。
まずカメラは最近鳴り物入りで登場したPanasonicのGH5。
水中で撮影するほとんどは動画なのでコンパクトなカメラ単体で4K 4:2:2 10bitというハイスペック動画が撮れるこの機種にした。
そしてそれ用の水中ハウジング。
よく水底に設置して定点ワイド撮影することが多いので、遠くからでも見つけやすい黄色にした。
5D2用と比べると一回り小さく、素潜り撮影がほとんどなので取り回しや運搬がやりやすくなった。
余談ですが、先日こんな水中動画を作成したのも、実は長年激務をこなしてくれた5D2とそのハウジングへのオマージュのため。
海でのダイビングはもちろん、湖・沼・河川・渓流から水溜りまで。水深0mから-50mまで。熱帯の30度の海から流氷の下の-4度まで。
この上なく変態な撮影環境に耐えてくれた。
今後とも新機材と共に格段に高画質になった水中写真&動画が作れるようぼちぼち精進していこうかと思っております。