日本特有の過剰に管理者責任を問う厄介な風習、なんとかならないものか…
もちろん火山など本当に危険なものは規制すべきだろうが、節度を持って行動すればさほど危険でない面白そうな場所もすぐに立ち入り禁止や柵が築かれる。
洞窟系はその最たるもので、観光洞窟として完全整備するか、さもなければ厳重に鍵がかけられているものが多い。
中にはその限りではない普通に入洞できるユルいものもあって、そのような某鍾乳洞を探検してきました。もちろん観光洞窟ではありません。
トレースの乏しい急な山道を道を間違えながら登ること一時間弱、岩に開いた小さな裂け目から暗黒の地底に降りていく。
もちろん明かりなどはないので、少し降りれば完全な暗闇。洞内は概ね広く、足場はそれほど悪くない。
探検の面白さという観点もあるが、どちらかというと鍾乳洞の複雑な造形やテクスチャをどうやって美しくライティングして撮るかに興味があるので、こういう場所は貴重です。
すでにライティングされている観光洞窟の類いはあまり撮影欲が湧かない。
あまり形の良い鍾乳石はないが、暗黒の中で持参したLED照明でライティングをいろいろ変えて試行錯誤してみる。
すこしライティングを変えると表情も変わって面白くかつ難しい。
洞窟のような非日常な被写体はもちろんだが、普段の自然モノの撮影でもライティングが有用なことを最近ひしひしと感じています。