
このもう少し北にはその筋で有名な海洋民族のモーケン族がまだ海上生活をしているそう。
かなり昔のNHK特集でミャンマー政府の方針で彼らの昔ながらの生活が難しくなっているように描かれていたが、今はうまくやっているのだろうか。
さて、ここもシミラン諸島同様の濃すぎる魚影が見られたが、かなりの激流でカメラをブレなく構えるのが大変でした。



更に今回遭遇した最大の生き物、巨大マンタも現れた。

過去に各地で何度も遭遇しているので冷静に…とはわかっていても、やはり登場してくれると夢中で撮ってしまう。

その他、撮影には失敗したが巨大ナポレオンやら人より巨大なバラクーダなど、大物にも遭遇。
今回のタイ・クルーズはこんな感じでしたが、感想としてはスケジュールに追われて一瞬で旅が終わった感じがするので、やはりもっともっと落ち着いて撮影できるだけの日数が欲しいところ。
とはいえ先立つ軍資金がなかなか…
以下は、蛇足ながら自身の水中撮影のスタイルについての独り言です。
スチル・動画を問わず水中撮影での(陸上でもそうだが)カメラと被写体の関係は大きく4つあって、
1.静止したカメラで静止した被写体
2.静止したカメラで動く被写体
3.動くカメラで静止した被写体
4.動くカメラで動く被写体
なぜか日本のダイバーは1が圧倒的に多いようで、海底で静止しているウミウシやその他の珍しい生き物をマクロで撮るスタイル。
しかしながら私はどちらかというと3と4のスタイルで撮ることが多いし、楽しいと思っています。特に群れや大型海洋生物が被写体の時。
自分が動きながら被写体を撮影するにはもちろん泳ぎながらの撮影になるので、フィンの微妙なコントロールをはじめ、被写体に逃げられないように適度の距離を保ちながら+太陽の方向を把握しながら+周りの障害物を認識しながら+カメラを安定させて構えるというマルチタスクをこなす必要があり、更にこれらの判断をリアルタイムで思考能力が極端に下がる水中で行わなければならない。
このあたりが撮影していて最もチャレンジングかつ面白いと感じています。

たまに白熱しすぎて海底に頭を激突させることもあったりしますが。。