ヒマラヤの山々を生で見たくてネパールを訪れたのは、もう十数年以上前になります。
その時訪れたのは、標高8000m級の神々しいアンナプルナ山域に360度囲まれるアンナプルナ・ベースキャンプと「世界一美しい谷」と別名を持つランタン村(今回の地震で村が壊滅したとの情報があり心配です。)の2箇所。いずれも往復で一週間以上のロングトレックになります。
その後も時間と資金があるたびに世界各地の絶景スポットを訪れていますが、今のところアンナプルナ・ベースキャンプを超える絶景にはまだ出会っていません。
標高が高すぎて青ではなく宇宙に近いと感じる黒に近い空、朝夕の赤く染まった巨大な山稜、夜になると突き刺さってきそうな満天の星々、日本の原風景とも見える素朴な村々。
(この時にカメラをやっていなかったのが悔やまれる)
現在、技術もないのにせっせと山に登っているのもこの時の感動があったからだと思っています。
その後再訪したいと思ってはいたものの、マオイスト(武装組織)が跋扈し始めて内戦などできな臭くなってきたため足が遠のいていました。
写真は当時ポカラ滞在時にチベット難民の行商のおばちゃんから買ったチベタン・ベル。

とても澄んで倍音とゆらぎに富んだ深い音がしてお気に入りです。
できることならある程度復興したら、是非ともカメラを持って再訪できる機会を作ってあの絶景を映像にしたいと考えています。
観光で訪れることを通して些細ながら援助できるのだから。