はい、タケコプター -3ページ目

はい、タケコプター

備忘録としての日記です。よろしかったらご覧下さい。

平泉は世界遺産だけあって、観光客も多くいます。


るんるん号

平泉の観光スポットを巡回する「るんるん号」
一回140円と、盛岡のバスより高いです。
一日乗車券があり、こちらは何回乗っても400円です。

平泉駅を出て最初の停留所が毛越寺です。

拝観料500円を払ってはいると左手に松尾芭蕉の「夏草」の句の英訳があります。
訳者は新渡戸稲造。

夏草や 兵どもが 夢の後
The summer grass 'Tis all that's left Of ancient warriors' dreams.


芭蕉の句を代表するもののひとつです。

もう少し歩いて右手にあるのが
毛越寺伽藍復元図

奥州藤原氏が栄華を誇った時代の伽藍復元図です。


大泉が池

極楽浄土を追究したこの境内も戦乱の世に焼き払われ今は大泉が池と草原があるだけ。

芭蕉の句は言葉の芸術だ

17文字に凝縮した想いが痛いほどよく分かります。
端正な美しさを残す大泉が池と、臨池伽藍跡の不釣り合いなところが独特の滋味を醸し出しているのです。


続いて平泉文化遺産センターへ。
平泉文化遺産センター

こちらは入場無料ですが、「お気持ち」を募っています。

平泉の出土品を中心に平泉の歴史文化を幅広く紹介しています。


画像

平泉にもかつてこんな世界があったのですね。


そして次は中尊寺。
平泉の中ではもっとも著名な寺院でしょうか。

それにしても、とにかく坂がきつい。
運動不足にはなかなかの苦行です。

最初に本堂にお参りしたのですが、普通のお寺とそれほど変わらない雰囲気です。
拝観料も掛かりません。

ところが、金色堂だけは拝観料800円。
かなり高い拝観料です。

金色堂

金色堂は鉄筋コンクリート造の覆い堂の中にあります。
堂内は撮影禁止です。

入ってみると
金色堂は5m四方程度の比較的小さなものですが、豪華絢爛、贅の贅を尽くしたものでした。

小生が感心している横にいた女性は「なんだこんな程度か」と素っ気ない様子です。
人によって感じ方は違うんでしょうね。

確かにあまり華美が過ぎると逆に安っぽく感じることも事実です。
金閣寺なんかはその象徴で、むしろ銀閣寺の方が心惹かれるものがあります。


旧覆い堂

こちらは昭和30年代まで使われていた旧覆い堂。
鎌倉時代から既に覆い堂があったようです。

下山する道すがら、平泉が世界の遺産である意味を噛みしめていました。
しかし、それと同時になぜ奥州藤原氏は極楽浄土を深く追い求めたのか、
そしてそれがいつしか衰退し遺産になってしまったのか。

そんな、何故?どうして?で頭の中が一杯でした。


Kobiru Cafe

その後バスで平泉駅まで。

だいぶ歩いて小腹が減ったし、電車が来るまで40分ありますので、駅隣にある「Kobiru Cafe」というお店に入ってみました。


揚げ餅フランク

注文した「揚げ餅フランク」は餅を巻いたフランクフルトを丸ごと揚げます。

外はカリッカリで中は餅の弾力とフランクフルトのジューシーさで大変美味しゅうございました。


一ノ関駅

そしてこの日最終の目的地一ノ関へ。

ホテルで稀勢の里-白鵬の取り組みを見ましたが...残念でした。
24日のANA機体メンテナンスセンター見学の後
25日~26日で東北方面を巡ってきました。

25日は東北新幹線で盛岡入りし、平泉を訪ねて一ノ関までの行程です。


はやぶさ・スーパーこまち3号

往路ははやぶさ号で盛岡まで。

後になって今年3月にデビューしたスーパーこまちにしておくんだったと後悔。


スーパーこまち

フェラーリのデザイナーがデザインに加わったとか。
そう言えばなんとなくこの赤といい、そんな雰囲気を醸し出しているような気がします。


画像

一昨年、震災ボランティアに初めて出掛けた頃、はやぶさがデビュー間もない頃で、グランスラスを中心にカメラを持った人でいっぱいでした。
もっぱら今は赤い方に人気が集中。

しかし、この300km/hコンビ。なかなか格好良いです。


はやぶさ3号 盛岡

で、こちらに乗車。


はやぶさ3号車内

大宮を出たところで大体5割程度の乗車率です。



画像

大宮の先で並んで走っていた上越新幹線の線路があっという間に離れて視界から消えていく光景を見ると
これから東北へ旅立つのだという感慨がわいてきます。
奥の細道のように今生の別れになるかも知れないというような感慨ではありませんが、やはりココロに感じるものはあります。


画像

関東平野はずっと曇り空。
昨日の晴れが嘘のようにどんよりした天気です。


画像

白河の関を超えた後は抜けるような青空に。


画像

安達太良山や蔵王連山はまだ雪を頂いており、北国の春が一足遅いことを実感させてくれます。


画像

仙台を過ぎると、水田が大きく広がってきます。
水を張った水田がまるで鏡を敷き詰めたかのよう。
青空、白い雲、背後の山々を緑の額縁の中に映し出します。


画像

盛岡でスーパーこまちを切り離し、こまちは秋田へ。



画像

やっとこさ来ました盛岡へ。

実は盛岡出身の方に今まで何人かお会いして「是非来て下さい」なんて言われたものの来る機会がありませんでした。


画像

岩手県はいま朝の連続テレビ小説「あまちゃん」に沸いています。
舞台は沿岸部の久慈市ですが、盛岡でも幟やポスターがいっぱいです。


画像

予定の滞在時間は2時間ほど。市内巡回バスに乗ることにしました。


画像

初めに訪れたのは啄木新婚の家。
石川啄木が新婚生活を送った家です。
入場は無料。


画像

画像

奥の四畳半が啄木と節子の部屋だったといいます。

二人は今で言う中学生くらいの年頃からつきあい始めていて
啄木は明治時代に東京と盛岡を行ったり来たりしていたようで、仙台でと週下車をして羽を伸ばしていたため、結婚式にも現れなかったのだとか。


画像

途中、携帯をやりながら運転しているトラックにバスが危うくぶつけられそうになったりしたのですが、ぐるり巡って盛岡城趾へ。


画像

新幹線を降りた時は肌寒かったのですが、陽射しがでてきて少し暖かくなりました。
でも、静岡でたとえればゴールデンウイーク直前くらいの感じです。


画像

静岡ではゴールデンウイーク前半あたりまでが見頃になる藤の花が今まさに満開でした。


画像

岩手の産んだ偉人・新渡戸稲造。前の五千円札の肖像になった方です。


盛岡地方裁判所

そして盛岡地裁の前庭にあるのが


石割桜

この石割桜です。


石割桜

スパッと割れた石の間から。
強い生命力を感じます。


少しもはやてじゃない「はやて冷麺」

〆は駅にある「はやて」と言う立ち食いそばお店で「はやて冷麺」を。

しかし、立ち食いそばなのに出てくるのに5分かかる「はやて冷麺」です。



盛岡駅 南改札口

盛岡からは東北本線の普通列車で南下。
平泉までなら乗り継ぎの関係で新幹線に乗るのと大して所用時間が変わらないのです。


画像

北上駅



一ノ関行き

途中、北上駅で列車を乗り継ぎ平泉へ。

東北ならではの荒涼とした田園風景を満喫しました。


そして平泉へ。

平泉駅