2013年春・東北紀行 世界遺産平泉散策 | はい、タケコプター

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備忘録としての日記です。よろしかったらご覧下さい。

平泉は世界遺産だけあって、観光客も多くいます。


るんるん号

平泉の観光スポットを巡回する「るんるん号」
一回140円と、盛岡のバスより高いです。
一日乗車券があり、こちらは何回乗っても400円です。

平泉駅を出て最初の停留所が毛越寺です。

拝観料500円を払ってはいると左手に松尾芭蕉の「夏草」の句の英訳があります。
訳者は新渡戸稲造。

夏草や 兵どもが 夢の後
The summer grass 'Tis all that's left Of ancient warriors' dreams.


芭蕉の句を代表するもののひとつです。

もう少し歩いて右手にあるのが
毛越寺伽藍復元図

奥州藤原氏が栄華を誇った時代の伽藍復元図です。


大泉が池

極楽浄土を追究したこの境内も戦乱の世に焼き払われ今は大泉が池と草原があるだけ。

芭蕉の句は言葉の芸術だ

17文字に凝縮した想いが痛いほどよく分かります。
端正な美しさを残す大泉が池と、臨池伽藍跡の不釣り合いなところが独特の滋味を醸し出しているのです。


続いて平泉文化遺産センターへ。
平泉文化遺産センター

こちらは入場無料ですが、「お気持ち」を募っています。

平泉の出土品を中心に平泉の歴史文化を幅広く紹介しています。


画像

平泉にもかつてこんな世界があったのですね。


そして次は中尊寺。
平泉の中ではもっとも著名な寺院でしょうか。

それにしても、とにかく坂がきつい。
運動不足にはなかなかの苦行です。

最初に本堂にお参りしたのですが、普通のお寺とそれほど変わらない雰囲気です。
拝観料も掛かりません。

ところが、金色堂だけは拝観料800円。
かなり高い拝観料です。

金色堂

金色堂は鉄筋コンクリート造の覆い堂の中にあります。
堂内は撮影禁止です。

入ってみると
金色堂は5m四方程度の比較的小さなものですが、豪華絢爛、贅の贅を尽くしたものでした。

小生が感心している横にいた女性は「なんだこんな程度か」と素っ気ない様子です。
人によって感じ方は違うんでしょうね。

確かにあまり華美が過ぎると逆に安っぽく感じることも事実です。
金閣寺なんかはその象徴で、むしろ銀閣寺の方が心惹かれるものがあります。


旧覆い堂

こちらは昭和30年代まで使われていた旧覆い堂。
鎌倉時代から既に覆い堂があったようです。

下山する道すがら、平泉が世界の遺産である意味を噛みしめていました。
しかし、それと同時になぜ奥州藤原氏は極楽浄土を深く追い求めたのか、
そしてそれがいつしか衰退し遺産になってしまったのか。

そんな、何故?どうして?で頭の中が一杯でした。


Kobiru Cafe

その後バスで平泉駅まで。

だいぶ歩いて小腹が減ったし、電車が来るまで40分ありますので、駅隣にある「Kobiru Cafe」というお店に入ってみました。


揚げ餅フランク

注文した「揚げ餅フランク」は餅を巻いたフランクフルトを丸ごと揚げます。

外はカリッカリで中は餅の弾力とフランクフルトのジューシーさで大変美味しゅうございました。


一ノ関駅

そしてこの日最終の目的地一ノ関へ。

ホテルで稀勢の里-白鵬の取り組みを見ましたが...残念でした。