2日目、26日は8:00に一ノ関を出発のスケジュール。
しかし5:25分に目覚めてしまいました。
折角早起きしたのだからと早々に出発。
今日は石巻、仙石線経由で仙台から新幹線というルートです。
予定より1時間早い7:00発の電車に乗ります
一ノ関は大船渡線の起点でもあります。
大船渡線は、気仙沼、陸前高田を通り、大船渡の先の盛というところまで延びています。
ご存じの通り、気仙沼から先の沿岸部は津波の被害が甚大な地域で、大船渡線も壊滅的な被害を受け不通になっています。
一ノ関はそれほど震災の影響は見られませんが、駅に来ると被災地が近いことを意識させられます。
日曜の早朝とあって、駅も電車も人影はまばらです。
行程は昨日のお昼から復路に入っています。
どんよりとした曇り空...と思っていたら雨も降ってきました。
しかもとても寒いです。昨日まで着ていたシャツを急遽取り出して羽織りました。
シーンズの後ろポケットあたりが暖かいと思ったらシートヒーターが入っていました。
小牛田で石巻線に乗り換え。
国鉄譲りの古い車両で一気にローカル色が強くなります。
時刻表を確かめずに乗ったら途中の前谷地駅止まりで、降ろされてしまいました。
仕方ないので駅周辺を歩いてみます。
駅前に数件商店が建ち並んでいますが、
駅から少し離れると更地が多くあります。
だいぶ前から使われていない、元金融機関の建物があったりします。
一方、立派な門構えのお宅や、茅葺き屋根の古民家も見受けられます。
ここ前谷地駅は気仙沼線の起点でもあります。
気仙沼線も大船渡線同様、沿岸部で壊滅的な被害を受けており
柳津から先は、BRTという一部線路敷を走る代行バスになっています。
石巻駅着。
1時間早く出発したものの石巻に着いてみれば予定より35分早いだけになってしまいました。
乗り継ぎが悪すぎます。
あの内田裕也が「ロックンロールだから」といって慰問に訪れた石巻です。
石巻は石ノ森章太郎のアニメで町おこしを図っています。
駅でも仮面ライダーやサイボーグ007がお出迎え。
石ノ森漫画館に向けて歩いてみました。
途中、ところどころ独特な海のヘドロの臭いがします。
旧北上川河口のほとりにはこんな注意書きが。
地盤沈下の影響で満潮時に冠水するようです。
石ノ森漫画館へ。
外観だけ見ようかと思いましたが、なかなか来られるところでもないので中を見てみることにしました。
特別展示は、新キャラクター「シージェッター海斗」。石巻の復興を影から後押しするヒーローです。
もちろん常設展示には定番の石ノ森作品にまつわる品々が展示されていました。
少々空腹につき、最上階の喫茶コーナーで腹ごしらえ。
こちらは002ドッグです。
ちなみに007ドッグはエッグサンドです。
津波の爪痕もわずかながら残っています。
しかし、一番目立つのは更地です。
素人目にも地面が波打っているのが分かるくらいですから、津波だけでなく地盤の問題もあったのかも知れません。
今度は仙石線で矢本まで。
2年前、2度目のボランティアに出掛けた直後に仙石線の石巻~陸前小野間が復旧しました。
現在は代行バス区間が矢本~松島海岸に短縮されています。
但し、走っているのはディーゼル車。
変電所が津波に破壊されたためだそうです。
3度目の訪問にして初めて矢本駅の改札を出ました。
駅前はまったく変わった様子がありません。