毎週土曜日の夕方17:00から東京FM系でSuntory Saturday Waiting Bar AVANTI
という番組をやっているのをご存じでしょうか。
東京元麻布の仙台坂上にあるイタリアンレストランAvantiのウエイティングバーが舞台で、大学教授の紳士が来店した客の話に聞き耳を立てるというスタイルの番組です。[→Wikipedia記事
]
このAvanti東京都港区元麻布仙台坂上「近辺」に「実在する」レストラン、とされている(Wikipedia)
そうですが、実在するものではありません。
が、聞いているうちに仙台坂上ってどんなところか行ってみたくなるのが人情ってもの。
そこで、ちょっと足を伸ばしてみることにしました。
東京メトロ南北線の麻布十番駅から二の橋交差点を左折。仙台坂へ向かって歩いて行きます。
最初は広々とした歩道がついているのですが、だんだん狭くなっていきます。
車のない時代にできあがっていった街でしょうから、どちらかというと雑然とした感じです。
道なりに数分歩いて行くと仙台坂の道標が。
ベビーカーを押した人とすれ違ったりしますが、結構急坂です。
坂の中腹には韓国大使館があります。また、坂を登り切ったところには先日FIFAワールドカップで韓国を下したアルゼンチンの大使館もあります。
最近はどこに行っても年配者が多いと感じるのですが子供の姿が多いのも印象的でした。
仙台坂上の交差点は五叉路になっています。
Avantiはこの近くにあるはずですが、放送でもしきりに「わかりにくい」といってますからね。「わかりにくすぎて見つけられなかった」ことにしておきます。
さて、いずれにしてもどこかの駅にたどり着かなくてはなりませんから、駅でチラッと見てきた地図のおぼろげな記憶を頼りに歩いてみます。 この辺は大使館が多い所為もあって、いろいろな人種の人がいて、いろいろな言葉が飛び交っています。
宣伝でやってるプラズマクラスタみたいな形をしている元麻布ヒルズの前を通ります。
手入れの行き届いた庭園があっていかにもといった感じ。そこからアメリカのアーミテージ元国務副長官みたいなガタイのいいおじさんがティーシャツと短パン姿でランニングしてたりと、これぞ国際都市東京だなと感じさせられます。
町並みの整った閑静な住宅地です。
交差点に来ると左に伸びるのは暗闇坂。
かつては暗くなるほど木が生い茂った坂だったそうで。オーストリア大使館の電柱広告ってのもなんかねw
暗闇坂とは別の大黒坂を下っていきます。
その名の通り、途中に大黒天がありました。この辺、本当に坂が多いところです。
大黒坂を下っていくとパティオ十番のところに出ました。
この辺に来ると商店街になり、ラジオで聞くAvantiのイメージに近い麻布のような気がします。
麻布十番大通りへ。
何となく浅草のあたりをオシャレにしたような感じです。
テレビでよく見る人の写真がいっぱい貼ってあったりしますが、この辺に事務所を構えるとなるとそれなりに費用がかかるでしょうね。
大江戸線の麻布十番駅入り口の隣にあるのが十番稲荷神社。
この辺は六本木ヒルズのすぐ近くで、ヒルズのタワーが間近に見えます。
境内には蛙がまつられています。
蛙の古事は写真をご覧いただくと詳しいことが書かれていますが、がま池にいた蛙が火を消し止めたというのが由来だそうで、ヒルズのお膝元のこの街もかつては火事が大きなリスクだったことをうかがい知ることができます。
カエルは「返る」「帰る」のみならず「変える」「替える」であってもいいかなと思いますが、ちゃんと残しておくべきものもあるのかなとふと思いました。