もう買って一ヶ月経つのですが、SONYのGPSロガー、GPS-CS3K
を購入しました。
どんなモノかというと、このGPSロガーをカメラと一緒に持ち歩き、あとでGPSに記録された位置情報と、デジカメのメモリーカードの写真をマッチングさせて、写真がどの場所で撮られたものなのかをGoogleMAPなどの地図情報で表示させたりできるものなんですね。
このGPSロガーですが、写真に位置情報をつけることができるのはもちろん。
どこを通ったのかGoogleMap等でも確認できるんです。 その性能をちょっと見てみましょう。
これは、6月はじめに東京へ行ったときの記録です。
この日は行きは新幹線、帰りは高速バスを使いました。
神奈川県の海老名周辺の記録を抜き出してみたのですが、
行きは新幹線(下の方の線)帰りは東名(上の方の線)をしっかりトレースしています。
新幹線は頭上には高圧電流の流れる架線が張ってあり、床下にはAMラジオにノイズが入るような交流モーターがフル回転しているのですが、全く影響はありません。
「轍
」というフリーソフトを使って速度の記録を見てみますと大体265km/hで走行していることになっていますが、ここまでしっかりデータがとれているのにはビックリしました。
一方バスの中でもしっかり記録を取っています。「轍」でみると大体90km/hから100km/hで走行した記録になっています。 ただ、トンネルの中はNGです。
首都高の大橋JCTのループはほとんどが屋根付きですから、
全く記録がありません。カーナビのように自律航法を併用しているわけではありませんから、山手トンネルに入った初台南入口から大橋JCTの屋根がなくなるところまで、地図上では一直線に表示されています。
実際は地図の青い線の部分を通っているはずなのですが。 (正確には大橋JCTは2回転ループするのですがその辺はご愛敬)
あと、停まっているときもダメです。
新幹線でいえば途中駅停車中などは駅のあたりでジグザグな航跡ができてしまいます。
また、バスでも足柄SAで休憩の際車内にGPSロガーを置いてバスを降りたのですが、時速1km弱で動き4m沈下した記録になっています。
では、歩いたときはどうでしょうか。
こんな感じです。
大体新宿2丁目から四谷1丁目のあたり。
ビルの壁をぶちこわしながらを歩いています。
当然そんな特殊な能力があるわけではなく、黄色い線で示したところを歩いています。
また帰りは地下鉄丸ノ内線に乗っていますので、緑の線新宿通りの下を走っていますが、電波をキャッチできませんので当然一直線になってしまいます。
それでもおおよその位置は把握できますし、付属のソフトで位置情報の修正も可能になっていますので、特に困ることはないと思います。
ただ、高精度で写真を撮った位置がどこなのか知りたい場合には完全に不向きだと思います。
おそらくマルチパス(複写波)の影響などではないかと思うのですが、理由はよく分かりません。
最近測量士の資格を取ったり勉強したりした人なら分かるかもしれませんね。
小生は12年前に測量士補の試験に合格してはいるのですが、当時は光波全盛の時代でGPS測量機の問題なんて一問しか出ませんでした。
それも「雷が鳴っているときGPS測量機を使ってはいけない」みたいな"点くれ問題"レベルでしたから。
最近合格した人に聞いたらGPSの問題が多いんだそうです。
ということで、GPSの技術にはそれほど明るくないのであしからず...。
最近はTwitter
などのように位置情報が活用できるサービスもありますし、Panoramio
を使えば地図上に自動的にプロットしてくれます。
あれば面白いものだと思いますので興味のある方は使ってみてください。