欲しいものリストに入れたまま2年寝かせておいた本をようやく入手。
今年に入って銃撃戦中毒が発作のように始まり、その流れで銃撃戦映画を観る機会もまた増えてきて・・・それらの影響によって再び銃自体にもちょっとずつ魅力を感じ始めているこの頃。
2000年代辺りまでは『月刊GUN』や『アームズマガジン』など買っていましたが、この手の銃器に関する本を買ったのは恐らく10数年ぶりなのではないかと。
銃が好きだった頃は80年代に対して何の思い入れも興味も持っていなかったので、今こそ銃という視点から80年代を見てみるのも面白いかもしれないと興味を引かれて本書に手を出してみました。
主な内容は目次でチェックできます。
こちらの記事から80年代の主なトピックを要約していくと・・・・・・
●映画での銃は今と違ってハンドガンはリボルバーとオートが半々くらいで混在し、どちらも魅力的に活躍していた
●テレビをつければ毎日のようにド派手なガンアクションの国内外のドラマが放送されていた
●時代は冷戦下にあったので、スパイがもっともスパイらしく大活躍できる背景があった
●70年代から80年代半ばまでは「銃=マグナム」と言えるほどのマグナムブームだった
●『ランボー』が日本に「サバイバル」という言葉を定着させた
●スタローン、シュワちゃん、チャック・ノリス、ドルフ・ラングレン、スティーヴン・セガール、ジャン=クロード・ヴァン・ダムなどのマッチョアクションスターが次々と登場
●『プラトーン』をはじめとするベトナム反戦映画ブーム
●米軍制式拳銃がコルト・ガバメントからベレッタに変わった事によって、スクリーンでもベレッタが活躍する映画が続々登場
●日本のトイガンが劇的に進化しリアルになっていった時期
といった感じで、銃という観点から見ても80年代は今に続く流れを作った大きな転換点だった事が見えてきます。
ガンアクション映画の紹介では、昔から特に大好物だった作品ばかりでした。
『ダーティハリー』に『タクシードライバー』に『スーパーマグナム』と、私の中では殿堂入りしている作品ばかり。
自分が最も好きなアクション映画が集中している時代でもあるという事を改めて感じました。
アクション映画だけでなく、SF系に目を向けてもこのラインナップですからね。
『マッドマックス2』『エイリアン2』『プレデター』『ロボコップ』と、自分の中では同ジャンルの中でも頂点に位置する作品が目白押し。
しかし・・・
日本の作品を紹介するコーナーでは何故か『あぶない刑事』が入っていないという…。
まあ、銃という観点ではそれほど印象的な作品ではないのかなぁ。
今ではこういったトイガンの写真もネットでいくらでも見れますが、今回こうした本で久々に見てみたところ、ネットで見るのとはこんなに印象が違うものかというのがちょっとした驚きでした。
ページを捲るだけで内なる興奮が高まってくる自分に気付きましたから。
電子書籍で見たところで、こんなに惹き込まれないと思うんですよね。
やはりこういった美しい写真は紙媒体じゃないと魅力が半減すると改めて確信しました。
チャック・ノリス主演の『デルタフォース』で活躍したミニUZIは実銃の写真が載っていました
ハードボーラーは模型屋さんの入口に貼ってあったターミネーター風のイラスト広告を見てカッコいいと思っていた記憶があります
ハリー・キャラハンやトラヴィス・ビックルが使ったS&WのM29。
そしてコルト・ガバメント、ワルサーPPK、M60マシンガン、SPAS12ショットガン、M16ライフル、H&K MP5サブマシンガンなど、本書に掲載されていたラインナップは昔好きだった銃ばかりでした。
逆に言えば私の銃の知識はその辺で止まっており、銃に興味を無くした2010年代以降は知らない銃ばかりだという事にも改めて気付かされます。
しかし、かつて好きだったこれらの銃も今やクラシック化してきているような印象があり、一周回ってやっぱりこの頃の銃が一番魅力的かもしれないと思いつつあります。
最新のスタイリッシュでカッコいい銃器たちにも惹かれるんですが、80年代から90年代辺りの映画でよく目にしていた銃はデザインがシンプルで特徴的な物が多いから好きなのかもしれません。
どこか主人公感があるというか。
それもそうだし、それらの銃をカッコよく感じさせるような魅力溢れる映画や俳優さんがたくさん存在していたという事が何よりも大きい気がします。
こういった映画と銃器の関係を特集した本は、これまでに発売されてきた物もほとんど買ってきています。
銃に興味が持てなかった時期でさえ、このような本だけはちゃっかり買っている始末で(笑)
以前も書きましたが、私の洋画人生の基礎となっているのは以下の2冊です。
この『ザ・アクション・ムービーズ』という本もホビージャパンから出版された物でした。
『ザ・アクション・ムービーズ』は映画の紹介に特化していて、トイガン紹介はおまけ程度だったのに対し、今回はそこが逆転して銃がメインになっている感じの内容です。