【映画感想】『スペシャルフォース』『クレイジーズ』『RED』 | 後追い80's

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80年代カルチャー発掘備忘録

 

  スペシャル・フォース(2011)

 

 

スターチャンネルの字幕版で鑑賞。

 

タリバン系武装組織に誘拐されたフランス人の女性ジャーナリストを救出する為、フランス軍の特殊部隊「スペシャルフォース」が出動し、人質は無事奪還したものの、無線が壊れ本部と連絡がとれなくなってしまう中、武装組織の激しい追撃から何とか逃れようと厳しい山を越えて国境を目指す…といったミリタリー映画。

 

武装組織との銃撃戦もあるが、山越えの厳しさを描くサバイバル要素の方が強い。

 

身勝手な女性ジャーナリストを救う為に、貴重な特殊部隊員の命が次々と消えていくのが理不尽にしか思えず…。

 

特殊部隊員の1人が「こんな女の為に死ぬなんて」みたいな事を言っていて、あとから言い過ぎたと謝罪していたけど、いやいや言ってること間違ってないから謝らなくていいのに…と思ってしまった。

 

何日もかけて厳しい山を抜ける場面は、今年観に行った『コヴェナント/約束の救出』にも似ていた。

 

映画としてはあっちの方がずっと良かったけど、本作もそんなに悪くはなかった。

 

銃撃戦も見応えあるものだったし。

 

でも引き込まれるようなものは無かったなぁ。

 

そういえばフランス軍を描く映画を観るのは珍しい気がする。

 

隊員のこの人がやたら格好良くて印象的だった。

 

 

 

  クレイジーズ(2010)

 

 

スターチャンネルの字幕版で鑑賞。

 

ある田舎町に墜落した輸送機に積まれていたウイルスが川に流出した事が原因で、その水を飲んだ町の住民が次々とおかしくなっていく様を描いたパニックホラー。

 

感染した人間はひたすら人を殺す事に取り憑かれる症状が表れるのだが、その生気の抜けた様子はゾンビと酷似している。

 

軍は事件を隠蔽するために住民たちを隔離したり殺戮したりするのだが、そんな軍の手から逃れて町を出ようとする保安官とその妻と副保安官の3人を中心に話が進んでいく。

 

文字通り汚物と化した住民たちが軍の命令によって消毒されてしまう一幕・・・ヒャ~~~。

 

まず、保安官を演じているティモシー・オリファントという俳優さんが『トランスフォーマー』のジョシュ・デュアメルに似ていると感じた。

 

(左がティモシー・オリファントで右がジョシュ・デュアメル)

 

検索してみたらこの2人を比較している画像がたくさんヒットしたので、私と同じように感じた人は多いということなのだろう。

 

ジョシュ・デュアメルは凄く好みの顔立ちなので、本作の保安官が魅力的に映ったのも当然なのかもしれない。

 

細身の副保安官もなかなかにハンサム。

 

ご覧のように男性陣は魅力的だったのだが、それに対して女性陣がパッとしなかったというか…。

 

保安官の妻も魅力に乏しく、途中まで一緒にいた女の子も印象が薄かったし。

 

 

本作はジョージ・A・ロメロ監督の『ザ・クレイジーズ/細菌兵器の恐怖(1973)』のリメイク作らしいのだが、オリジナルは未見なのでどこまでオリジナルに忠実な話なのかは分からない。

 

設定自体は凄く面白そうに感じるのだが、話の内容はそんなに面白いものでもなかったのがちょっと残念。

 

雰囲気自体はなかなか良かったのでそれなりに満足もしているものの、ラストは「なんんじゃそりゃ!?」と言いたくなるようなオチで終わってしまう。

 

ああいうオチって何が良いんだか未だによく分からない。

 

「じゃあ、この映画を観た時間は一体何だったんだよ!」という気持ちにしかならないから。

 

 

  RED/レッド(2010)

 

 

BSの吹き替え版で鑑賞。

 

タイトルのREDとは「超危険な年金生活者」という意味らしい。

 

そのタイトル通り、今では静かに年金生活を送っていた元CIAの凄腕エージェントが何者かに命を狙われ、かつての同僚たちと共に黒幕を突き止めようとするアクション映画。

 

主人公の元CIAエージェントを演じるのがブルース・ウィリスで、彼が協力を求める元同僚がモーガン・フリーマンにジョン・マルコヴィッチにヘレン・ミレンと豪華なキャスティング。

 

そして、ブルース・ウィリスを捕まえようと執拗に追ってくるCIAエージェントを演じるカール・アーバンがとてもクールでカッコいい。

 

引退した爺さん婆さん達が貫禄たっぷりに撃ちまくる様は痛快で、一言で言うならそれを見る為だけの映画と言っても過言ではない。

 

ブルース・ウィリスがスピンする車から降りた瞬間、間髪入れず撃ちまくるシーンが最も印象的だった

 

ジョン・マルコヴィッチは正気なのか狂っているのか分からないキャラで、本作に多大なユーモアをもたらす存在となっていた

 

そんなジョン・マルコヴィッチとロケラン女が一騎打ちする場面は特に必見

この人、何を考えたのかロケランをリボルバーで撃ち返そうとします(笑)

 

ヘレン・ミレンはサブマシンガンからスナイパーライフルからヘビーマシンガンまで様々な銃器をバリバリ撃ちまくるMVP級の活躍を見せる

 

ブルース・ウィリスが用意していた隠れ家的な武器庫

こういう場面を見ると思わず一時停止してまじまじ眺めてしまうのは私だけはないはず(笑)

 

別の場所に移動する度に、その国の名称と共にポストカードのイラストが表示されるのだが、こういう演出は視覚的にも分かりやすいし、何よりもシャレてるからとても良いアイデアだと思った。

 

全般的にシャレた雰囲気なのも好感が持てる。

 

 

もう記憶も曖昧なのだが、本作は確か劇場で観たような気がする。

 

でも、当時の自分がどういう感想を持ったのかすらもう覚えてもいない。

 

そんなに悪い印象は残っていなかったので、そこそこ気に入っていたような気もする。

 

今回10数年ぶりに改めて観てみた結果、思っていたよりは面白かったという印象。

 

続編も録画しているので気が向いたら観てみようと思うけど……

 

その続編は9年前に感想を書いており、さほど良い印象を持たなかった事が確認できた。

 

まあ、中身のある映画ではないので気楽に楽しめればOKなんだろうけど。