毎年、正月はミリタリー系のゲームをプレイして過ごすのが慣例化しています。
しかし、今年はこんなご時世だという事もあって、あえて自重していたものの・・・本人が思っていた以上に無理がきたようで、年の初めからやたら銃撃戦の映画が観たい欲求に駆られてしまい、渇いた心が硝煙の匂いを欲していることに気付かされました(笑)
以前から言っていることですが、こういったミリタリー系の趣味というのは平和のバロメーターだと思うのです。
つまり、世の中が平和であるほど楽しめる趣味だと思っており、今はその真逆の状況なわけですから、当然ながら楽しみ辛くなるし、どこか心がブレーキをかける部分がありました。
ニュースで戦地の銃を目にする度に何とも不快な気持ちになったりしてましたし…。
しかし、考えてみれば勝手に侵略戦争なんておっ始めた奴が悪いのであって、なんでこっちがそんな奴らの影響を受けて自らの行動を制限したりする必要があるのかと考え始めたら余計に腹が立ってきて、今後はもうあんな奴らの影響で何かを控えたり我慢したりするなんて真っ平ごめんだと決意し、完全に開き直って銃撃戦ライフを楽しんでおります(笑)
そんなわけで、PS4のFPSゲーム『ウルフェンシュタインII:ザ ニューコロッサス』のキャンペーンを全クリしました。
全クリ後はナチ残党狩りということで、各地に点在している司令官を抹殺していくモードがあるのですが、昨日それも全て終わらせて一区切りがついたので感想を書いていきます。
まず、4年前にプレイした前作と比較して……
本作の方がずっと面白いと感じられた。
もしウルフェンシュタインをプレイした事がなく、本シリーズに興味を持った人には、迷わずこの2からプレイすることをオススメしたいぐらい。
どうしてもストーリーを追いたいという人は、本作をプレイした後にでも1作目をプレイしてみれば良いわけだし。
私はストーリーなんて興味がないから、FPSの楽しさを味わいたいだけなら1作目はスキップして本作だけプレイしておけば十分だと感じた。
というのも、1作目からプレイしてしまうと、2作目はもういいやとなってしまう可能性が考えられるので。
今回は銃撃戦に飢えた状態でプレイしたわけだが、その欲求を十分に満たしてくれるものだった。
全クリまでのボリュームも多すぎず少なすぎず絶妙だったし、爽快感を妨げることなくストレスを感じさせない難易度も絶妙だった(難易度は「かかってこい!」を選択。確か中間ぐらいの難易度だったはず)。
前作に引き続き、今回もレジスタンスの戦士B.J.ブラスコヴィッチとなって世界を支配するナチスを相手に戦っていくというお話。
ただ、正直ストーリーはどうでもいいので、合間に入るムービーはほとんどスキップした。
追ったところで大して面白いものでもないから。
前作同様、本作も非常に悪趣味満載で、味方の女性レジスタンスが目の前で首をチョンパされる場面をムービーで見せつけられるし、その切った生首を掴んで身動きが取れないプレイヤーの眼前に近づけてくるという、悪趣味極まりない嫌がらせまでしてくる始末。
ムービーでも一人称視点なので、当然ながらその生首が画面にドアップで映し出されるわけで・・・こういうのは本当にやめた方がよろしいと思うぞ(笑)
ヴァーチャルの世界では悪趣味を楽しむ悪戯っ子な私ですらドン引きしてしまうぐらいだから、これは明らかに度を越しているし、ここまでやる必要性が感じられない。
ゲームプレイ時のゴア表現なら全然OKなのだが、ムービーでやるのは勘弁願いたい。
それでもやりたいのであれば、せめてスキップできるようにしておいてほしい(そういう場面に限ってスキップできない仕様になっていたりするから)。
少しだけネタバレになってしまうが、ラスボスを超エグい方法で処刑するムービーが入るのだけど、散々やられてきた因縁の相手に対するリベンジとはいえ、さすがにあれはやり過ぎというか、表現がグロ過ぎて爽快感もカタルシスも感じられなかった。
あれならムービーによる決着ではなく、直接プレイヤーのやり方に委ねてくれた方がずっと良かったぐらいだ。
とまあ不満ばかり書いてきたけど、ゲームプレイに関してはほとんど不満はなく、ただただ楽しいばかりだった。
本作の最大の魅力は、何と言っても二挺撃ちの快楽。
これに尽きる。
私の原点であり、最初にドハマりしたFPSでもある64の『ゴールデンアイ 007』を思い出させるものがあった。というのも、ゴールデンアイは二挺撃ちの楽しさが印象的なゲームだったから。
ゴールデンアイ以降も数多くのFPS/TPSをプレイしてきたが、残念ながら二挺撃ちできるゲームは滅多になかった。それだけに、二挺撃ちができるだけでもゴールデンアイの楽しさが蘇ってきて気分が盛り上がるのだろう。
このような死角になった場所で待ち伏せして、続々と上がってくる敵に容赦なく二挺撃ちで鉛の雨を降らせているとゴールデンアイが蘇ってくるよう(笑)
好きだあ~ったのよ~ あ~なた~♪ 胸の奥でずうっと~~~♫
このような「まちぶせ」戦法は私の常套手段。
そして、ふと我に返ると死体の山が出来あがっているのも見慣れた光景だ(笑)
ここからは武器の感想。
まずはハチェット
近接戦闘ではこれを敵兵にザックリと叩き込めるし、ステルスキルの際には後ろから忍び寄ってザクッとひと思いに仕留めることが出来る。
そして、敵に向かって投げることもできるので、少し離れた位置から音を立てずに始末したい場合には非常に重宝する。
しかし、敵兵の頭を狙って投げたつもりが、距離の計算が合っていなかったのか、足元にザックリと入ってしまう事が続出してしまい、その度に思わず「あっ…(やってもうた)」と声が漏れてしまった。
そして、片足が切断された状態でどえらく痛そうな叫び声をあげながら絶命していく敵兵を前に、思わず「なんか、すまん…」と心の中で気まずい思いをしてしまったり(笑)
どのみち殺すくせに、なんで反射的に謝ってしまうのかよく分からんのだけど(笑)
次はピストルなのだが……
大半のFPSと同じく、威力が弱すぎてほとんど活躍することなく終わってしまった。
射撃のレスポンスや音もショボめだし。
何回か二挺撃ちしてみたものの、敵に火力負けして死んでしまい、二度と使うことはなかった。
アップグレードしてマグナム化すれば威力は上がるようだけど、アップグレードする前にゲームが終わってしまったし、やったところで他の武器の方が強力なんだろうから、いずれにせよ使い道が無さそう。
サブマシンガンはそんなに威力はないものの、二挺撃ちすればまあまあな火力を発揮してくれるので、他の武器の弾を節約したい時なんかに活躍してもらった。
こちらはフルオート射撃も可能なアサルトライフル
遠目から遮蔽物に隠れながらコソコソ撃ってくる厄介な敵を狙い撃ちする際に使える武器だし、二挺撃ちすればサブマシンガンよりも強力な威力があるだけに重宝する。
お次は、最もお気に入りの武器であるショットガン!!
いや~もうこれ最高(笑)
ショットガン好きとしては大満足の威力&爽快感。
しかもこんな強力な銃を二挺撃ちまでできるのがこのゲームの醍醐味だろう。
更にアップグレードすることでワントリガーで3発連射されるようになるので、それを二挺撃ちなんてした日には敵兵に同情するぐらいエグいことになってしまう(笑)
続いてはピストル型グレネードランチャー
これもショットガンと同様、アップグレードすることで3発いっぺんに発射できるようになる。
更にアップグレードによって、グレネードを直接当てれば爆発させることも可能となるので、対ボス戦で大いに活躍してくれた。
こちらは敵兵を一瞬にして灰にしてしまうレーザーガン
ステージに設置されている充電器で充電することでエネルギーの残量を増やすことができる。
威力があるのでボス戦でも頼りになる。ただし、二挺撃ちすることはできない。
そして、これらのヘビーウェポンはステージに設置されていたり、重装備の敵を倒すことで使用可能となる。
これらを上手く活用することで硬い敵との戦いを有利に運ぶことが出来る。
そして、たった今知ったばかりなのだが……
こちらのディーゼルクラフトワークという武器は、ワイアット編を選択すると使用可能になるらしい。正確性よりも破壊力に重点を置いた武器らしく、まさに私好み(笑)
でもワイアット編って何だ?と思って調べてみたら、ゲーム中に分岐点があったらしい(全然覚えていないけどw)。
そこでワイアットを選択すれば、先程のレーザーガンの代わりにこの銃が使えるようになるのだとか。これは2周目をプレイしろということなのかな?(笑)
そんなわけで、ご覧の通り武器も実弾系からレーザー系まで豊富で楽しいのだが、個人的な贅沢を言わせてもらえば、やはり火炎放射器が欲しかったところ(どんだけ汚物消毒が好きなんだよあんたはw)。
しかし、途中でロボット犬に乗って戦うステージがあり、そのロボット犬が口から炎を吐いて攻撃するので、それで少しは溜飲が下がったのだけど(笑)
あと、物語の途中でブラスコヴィッチは一度処刑されてしまうのだが、首だけの状態になっても奇跡的に一命をとりとめ(んなアホなw)、味方のレジスタンスの技師が作った機械の装具を身につけることになるのだが、その際に3種類の中から1つだけ選択しなければならず、私は「ラムシャックル」を選んだ。
これによってダッシュで破壊できる扉や壁を突き破ったり、敵に体当たりすることが可能となるのだが、試しに敵兵に向かってダッシュ突撃してみたら、敵兵の体がバラバラに四散したので笑ってしまった。
敵はナチスの兵隊が中心なのだが、このように重武装しているので顔が見える相手と戦う場面はほとんど無かったと思う。
このようなデカいロボットとも戦わなくてはいけないので、ほとんどSFゲーム。
しかし、実在の人物であるヒトラーも出てきたりする。
近づくとボタンの表示が出てきたので押してみたら……
総統の顔面めがけて豪快な蹴りが入った(笑)
勿論、蹴りを入れた瞬間に周りのナチスたちから蜂の巣にされてゲームオーバーになる仕様なのだが、アドルフに蹴りを入れるのが楽しくて、これを3回ぐらい繰り返してしまった(笑)
武器が使用可能だったら尚良かったのだけど(←さらっと鬼畜発言)。
そんなわけで、本作をプレイしたことによって銃撃戦やりたい欲求は満たされたかのように思えたのだが・・・実際にはその逆で、ますますFPSがやりたくなってきてしまった。
今年に入ったらすぐにレトロゲームでRPGをやり始める予定だったけど、未だに一度たりとも触れてもいない有様。
FPSとRPG、何とか両立できないものか。
いやいや、それ以前に格ゲーはもっと大事だし、そう考えると「両立」どころではないな。
これはいかんなぁ…どうしよう。
気持ちは既に、次にプレイするFPSに向かってるし(笑)
とりあえず、ウルフェンシュタインシリーズは全てプレイすることに決めた(ただしVR専用タイトルは除く)。
今年のどこかで『ザ・オールドブラッド』をプレイする予定。
その次は『ヤングブラッド』かな。
1作目はなんか合わない感じがしたけど、本作は本当に楽しいゲームだった。
ウルフェンシュタインもシリーズを辿っていくと、最初の作品が誕生したのは81年に発表された『Castle Wolfenstein』だから、実は80年代がルーツのシリーズだったりするんだよなぁ。
そう考えると、ちょっと感慨深いものがある。
そして、92年にリリースされた『Wolfenstein 3D』がFPSというジャンルを確立した始祖とも言われていたりするし……
本格的なFPSとなった2001年リリースの『Return to Castle Wolfenstein』にしても、日本では未発売だったにもかかわらず、私は普通にXboxでやってきてたりするしなぁ(笑)
これ、当時日本でプレイしてた人はかなり少ないのではないかな。
そう考えると、このシリーズとは思った以上に縁が深いのかもしれない。
でも、2009年リリースの『Wolfenstein』はプレイしたかどうかはっきりと覚えておらず。
こうして動画を見ると、まだMP40などの実銃が使えて第二次大戦色が残ってるなぁ。
今は話が未来に進んでいるからか、SF色が強くなってしまったけど。
個人的には、この頃のウルフェンシュタインの方が好みかな。
今の目で見ても十分面白そうだし。
おっと、勢い余ってゲームの感想記事がウルフェンシュタインの歴史にまで遡る内容となってしまった(笑)
つまるところ、前作と違ってそれだけ思い入れが持てるゲームになったという事なのだろう。