【レトロゲーム日誌】『ロボコップVSターミネーター』(MD) | 後追い80's

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80年代カルチャー発掘備忘録

 

今年も格ゲーばかりやってレトロゲームはあまりやらなかったなぁ…。

 

このまま年を越すのもあまり良い気分ではないので、さすがに何かやっておこうかしらと思い、パッと真っ先に閃いたゲームをプレイすることに。

 

そのゲームとは・・・ロボコップVSターミネーター ドドドーーーン!!

 

 

今年はロボコップにハマってアーケードゲーム2作をプレイしたりフィギュアを買ったりと、ロボコップがマイブームになった年だったので、こうなれば最後までとことんロボコップで終わっておくか…という理由もあってこのゲームを選んだ。

 

しかし、てっきりアーケード版があると思い込んでいたのだが、レトロペディアでアーケードゲームを検索しても見当たらないのでおかしいなと思ってネット検索してみると、本作はメガドライブと北米版のスーファミでしか出ていないことを知らされるのであった(笑)

 

何となくメガドラの方がクオリティが高そうなイメージがあったので、今回は94年に発売されたメガドライブ版を選択。

 

 

 

タイトル画面から不気味で物々しい雰囲気のいかにも90年代らしいBGMがその気にさせてくれる。

 

プレイヤーはロボコップとなって、前半は人間たちを相手に戦い、後半ではターミネーターたちと戦うという構成。

 

 

敵の人間を撃つと、一瞬だが人体が破裂したようなゴア描写が見られた。

 

ほんの一瞬なので目を凝らして見ないと分からないレベル。

 

しかし、これを見た私は「ふむ…分かっとるな」と納得。

 

そう…ロボコップとゴア描写はセットなのだ(笑)

 

こういう要素をしっかり押さえているところから、早くも好印象を持った。

 

 

ゲームプレイの率直な感想を言うと、これまで遊んできたロボコップのゲームではこれが一番面白い。

 

各ステージのBGMも優秀で気合が入っているし(この手のゲームは単調だからこそBGMはめちゃくちゃ大事な要素)、ステージの構成も出来が良く、飽きさせない作りになっているからダレずにのめり込むことができる。

 

この手の横スクロール系は途中で飽きてやめてしまうことが多いのだが、本作には熱中するあまり時間を忘れてしまうほどだった。

 

また、特殊武器の存在もゲームを面白くしている。

 

通常武器はオート9(ロボコップが標準装備する拳銃)だが、途中で出てくる武器を拾うことで特殊武器が使えるようになる。

 

武器は2種類まで携帯することが可能で・・・バズーカ、グレネードランチャー、ホーミングミサイル、ED-209のガトリングガン、レーザーガン、プラズマライフルなどが使えるようになるのだが……

 

 

 

私が最も愛用したのが火炎放射器だった(笑)

 

火炎放射器が出てくるゲームでは、これを愛用するのが毎度のお決まりではあるのだが、嬉しいことに本作では火炎放射器がかなり強めの設定となっているおかげで、単に私の偏愛で使っているだけではなく、実戦的な観点からもこれを使うのがベストだと判断できるので心置きなく汚物消毒に勤しむことが出来た。

 

 

 

ただ、火炎放射器と言ってもこのようにボワーーーっと噴射するタイプではなく……

 

 

炎が分裂した火の玉になって飛んでいくタイプなのがちょっとショボい(笑)

 

これだとイマイチ汚物を消毒してやった感がないんだよなぁ。

 

敵が燃え上がって断末魔の叫びをあげながら絶命していく演出があるわけでもないし。

 

性能こそ強力なものの、火炎放射器ならではの旨味は感じられなかった(←火炎放射器にはうるさい男w

 

そして、この火炎放射器を装備したロボコップは無駄にフィギュア化までされている始末(笑)

 

 

 

 

そもそも、今回このゲームが最初に思い浮かんだきっかけからして「そういえばロボコップvsターミネーターとかいうゲームのフィギュアが出ていたような気が…」と何となく思い出したことだった。

 

しかし、こんな大して有名でもないゲームをフィギュア化しようと思ったNECAさんはやっぱりユニークなメーカーだわ(笑)

 

 

 

 

 
 
 

 

 

 

あと、本作をプレイしていて感じたのが、ロボコップとターミネーターがあまりにも違和感なく自然に共存しているという事。

 

 

このテーマで映画が作られても何ら不思議ではないぐらい、更に言えばエイリアンvsプレデターぐらい自然に2つの世界観がシームレスに融合している印象を受けた。

 

 

さて、非常に面白い本作だが、手放しで絶賛できない大きな欠点も存在する。

 

それは・・・ボスキャラがあまりにも硬すぎ問題

 

本当に「硬いにもほどがあるやろ、いい加減に星矢!」と説教したくなるぐらい硬い。

 

これ、明らかにゲームバランス失敗してるだろと何度思ったことやら。

 

ED-209も物凄い硬さで苦戦を強いられたのだが……

 

 

なんとか撃破して足だけが残ったので「よっしゃもう一息だ!」と思ったのも束の間……

 

そこからがアホみたいに長くて、なんで足だけでそんな硬いねん!!と、無事撃破した後に喜びそっちのけで呆れ返ってツッコミを入れたほどだった。

 

 

ゲームバランスが悪いと感じる欠点として、「1機失うと死んだ瞬間に使用していた特殊武器が使えなくなる」という問題もある。

 

そうやって特殊武器を2つ失ってしまうとオート9での戦いを強いられる事になるので、かなり厳しくなる。

 

劣勢とかそんな次元ではなく、竹槍でB29を落とそうとするぐらい無理ゲー(笑)

 

このボスキャラが死ぬ時なんて永遠にやってこないんじゃないかと思えるほど、果てしなく長い戦いを強いられる。

 

これはゲームの楽しさ、もっと言えば爽快感を妨げてしまうだけの非常に不必要なシステムだと感じられたので、明らかに失敗だと思う。

 

チャレンジ精神やマゾっ気が旺盛なプレイヤーは楽しめるかもしれないが、ごく平凡なプレイヤーにとっては苦痛でしかないはずだから。

 

レトロペディアでクイックセーブ機能があったから最後まで戦えたものの、クイックセーブが無かったら途中で投げ出していただろう。

 

 

しかし、そんなレトロペディアにも致命的な欠点があって・・・

 

クイックロードをすると、処理落ちのような症状が出て画面の動きがカクカクするというか、操作を一切受け付けない硬直時間が長い時は10秒以上も続いたりするので、ゲームにならない時が多々ある。

 

そういう時は正常に操作できるようになるまで何度もクイックロードを繰り返すしかないのだが、これがかなり時間の浪費になるし、何よりもストレスが溜まる。

 

特にラスボスはイカれてるとしか思えないほど硬かったから、途中でクイックセーブを繰り返しながら戦ったものの、ロードする度にロボコップが硬直して動かない事が頻発するので、凶悪なラスボスのみならず、レトロペディアとの戦いまで強いられるはめになり、かなり時間を奪われたし消耗させられた。

 

(コイツが悪夢のラスボス↓)

 

しかし、何とか食らいついて全クリすることが出来た。

 

よっしゃ、これで2023年にも気分良く別れを告げることが出来そうだ。

 

ただ・・・これだけ苦労して全クリしたにもかかわらず、エンディングはエンドクレジットが流れただけで、特に目ぼしいものは何も見られず…。

 

 

 

 

 

 

ちなみに今回プレイしたのは難易度ノーマルだったので、こんな事なら一番下の難易度にしておけば良かったと後悔した。

 

M属性の人、もしくは常に手応えのあるゲームを求めているチャレンジャー以外は一番下の難易度でプレイした方が無難だという事だけは言わせてもらっておきます(笑)

 

 

余談ですが、スーファミ版はどんな感じなのか気になったので調べてみたら、比較動画を見つけました。

 

ここまで違うと、もはや別ゲーと言っても過言ではないぐらいなので、またロボコップで遊びたい気分になった時にでもスーファミ版にチャレンジしてみようかな。