【80年代洋画】オーバー・ザ・トップ(1987) | 後追い80's

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80年代カルチャー発掘備忘録


 

 

 

BSの吹き替え版で鑑賞。

 

スタローン大好きだけど、意外にも本作は初見。

 

昔の私はとにかく銃が出てこない映画にはあまり興味が持てなかった事もあり、腕相撲なんて地味なテーマにしか思えず食指が動かなかったのだろう。

 

だから、同じくスタローン主演の山岳映画『クリフハンガー』やトンネル事故をテーマとした『デイライト』も自分的にはイマイチな印象しか残っていなかったりする。

 

それだけに「トラック運ちゃんの腕相撲映画かぁ…」と気乗りしなかったのだろうと思われるが、現在は80年代洋画というテーマを探求している事もあって、ようやく積極的に興味が持てるようになれたので鑑賞してみる事に。

 

 

結論から言ってしまうと、恐らくスタローン主演作の中でも割と上位に来るぐらいの良作に感じられた。

 

ただ、レンタルビデオ時代にVHSの粗い画質で観ていたとしても、ここまで楽しめたかは分からないので、もっと早くに観ておけば良かったとまでは思わなかった。

 

むしろ、人生のこのタイミングで出会えた事が良かったような気もする。

 

スピードと銃弾のジャンキーだった薄っぺらい若造がこの映画を観たところで、ご都合主義のかったるい映画だという感想ぐらいしか持てなかっただろうから。

 

確かにアームレスリングが題材にはなっているものの、メインテーマは離ればなれに生きてきた親子が絆を深めていく物語なので、それまでの先入観とは違ってかなりヒューマンドラマ寄りの作風に感じられた。

 

 

妻子を捨て、家を出たトラック運転手のリンカーン・ホーク(演じるのはスタローン)は、父の顔さえ覚えていない息子マイケルと10年ぶりに再会し、トラックで親子二人旅をする中でアームレスリングやトレーニングやトラックの運転などを教えながら親子の関係を修復しようとするが、その一方でリンカーンを忌み嫌う義父のジェイソン(マイケルの祖父で富豪)が金に物を言わせて孫を取り戻そうと奔走する。

 

辛い出来事が重なり全てを失ったリンカーンは、ラスベガスで開催されるアームレスリング選手権大会に出場し、唯一の拠り所だった愛車のトラックを手放して作った資金を全額自分にベットして人生を賭けた大勝負に出るのだが、果たして勝利の行方やいかに…といった話。

 

『ベストキッド』もそうだけど、こういったトーナメント戦を描く映画というのは理屈抜きに観る者のボルテージを上げる魅力がある。



義父のジェイソンを演じているロバート・ロッジアといえば、私の中では『インデペンデンス・デイ』でホイットモア大統領の頼れる右腕だったグレイ将軍なんだけど…

 

あの温厚で知的だったグレイ将軍が、10年前にはこんないけ好かないおじさんだったなんて(あまりにもイメージ違いすぎ)。

 

 

本作は全般的に雰囲気も好きだし、テンポもよく、90分というコンパクトな尺にエンタメの面白さを過不足なく盛り込めているところが素晴らしい。

 

そして、80年代洋画の魅力と言えば「音楽」なのだが、劇中で流れる曲はどれも印象が良く、久々にサントラを聴いてみたいと思える作品に出会えた気がする。

 

ちなみに、本作のサントラ盤は日本のオリコン洋楽アルバムチャートで1987年3月9日付から5週連続1位を獲得したとの事。

 

 

 

 

 

『トップガン』や『フットルース』のサントラで好きになったケニー・ロギンスまで名を連ねており……

 

『バンブルビー』のサントラで好きになったサミー・ヘイガーやチープトリックのロビン・ザンダーやエディ・ヴァン・ヘイレンなど知っている名前も多いだけに、これは良盤だと期待できそう。

 

 

80年代洋画のもう一つの魅力といえば、観終わった後の「爽やかな余韻」だけど、本作もそこそこな後味の良さだった。

 

ロッキーシリーズほどの感動は無いかもしれないけど、タイプで分類すれば同じ系統ではあると思うので、ロッキーシリーズが好きな人なら楽しめそうな気はする。

 

「やっぱりこの時代の映画が最高だなぁ…」と、面白い80年代洋画に当たる度にいつも感心したように声に出してしまう。

 

 

 

 おまけ

 

本作について調べていたところ、劇場公開当時に発売されたと思われる玩具を発見。

 

 

子供向けの腕相撲マシンまであったなんて。

 

当時の子供はこんな映画を観ていたのかな。

 

登場キャラが律儀にたくさんフィギュア化されていて笑ってしまった。

 

でも、そういう映画ではなかったような…(笑)