9月26日19時 サントリーホール
指揮: サー・アントニオ・パッパーノ
ピアノ:ユジャ・ワン
オルガン:リチャード・ゴーワーズ
ベルリオーズ/序曲「ローマの謝肉祭」 op. 9
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調 op.1
アンコール
グルック:歌劇≪オルフェオとエウリディーチェ≫より 第2幕:精霊の踊り(ジョヴァンニ・ズガンバーティによるピアノ編曲)
シューベルト/リスト:糸を紡ぐグレートヒェン
サン=サーンス/交響曲第3番 ハ短調 op.78 「オルガン付」
アンコール
フォーレ:パヴァーヌ op.50
今年の秋も幾多のオケが来日するが、似たようなプログラムばかりでがっかりさせられる
しかし、ユジャがソリストとなると話は別、しかもラフマニノフの1番という選曲も良しだ、
ユジャを最後に聴いたのは何と8年前のNHK音楽祭、マイケル・ティルソン・トーマス、サンフランシスコ響とのショパンの2番、
会場に入り、プログラム1部1000円を購入したのだが、長蛇の列のには閉口した、何とかならないのか
当日券もあったようなので、完売ではなかったが、席はほぼほぼ埋まっていた
最初の「ローマの謝肉祭」、実に味わい深い演奏だった、祭りを彩る木管楽器が実に味わい深い音色、
パッパーノは初めて聴く、国籍はイギリスだが、名が表す通りイタリア系で、実に明快な音造りをする人だと感じた、オケは14型
そしていよいよユジャ登場、相変わらず露出部分の多い衣装だが、お辞儀が浅くなったようだ
以前に見たときは、やはり高速お辞儀ではあるが、180度近く体を曲げていたと思うのだが、
肝心の演奏は期待通り、自身でたまに小首をかしげることもあったので細かいミスはあるのだろうが、圧倒的なテクニックは繊細なキータッチは健在だった
パッパーノの伴奏も息の合ったものだった、この先実演で、これ以上のラフマニノフの1番の演奏を聴くことは無いだろう
アンコールでは、彼女が好んで採り上げる糸を紡ぐグレートヒェン、以前に彼女を聴いた時もこの欲だったような気がする
休憩後はでも、オケを16型に増強して、オルガン、予想通りの爆演だった、
アンコールはエルガーと思いきや、一転しんみりとパヴァーヌ
そういえば今回のプログラムには、英国物は一切含まれていない

9月19日19時 サントリーホール
指揮: ファビオ・ルイージ
ピアノ: アレッサンドロ・タヴェルナ
シューベルト/イタリア風序曲 第2番 ハ長調 D. 591
シューマン/ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
アンコール
バッハ(ペトリ編):羊は安らかに草をはみ
ベートーヴェン/交響曲 第7番 イ長調 作品92
N響B定期は、今シーズンから水木開催から木金開催にシフトした、木曜だから来ていたけど金曜は忙しいから困るなという人もいるだろうに、
最近のB定期は名曲プログラムが多く、継続するか正直迷ったが、迷ったときは継続してしまうのであった
さて1曲目は良く分からない曲、どうせならロザムンデとかやってほしい、
初めて聴いたがつまらなかった、まあ私の不徳の致すところななのだろうが
オケは14型で、コンマスは最近本を出したマロ、
2曲目は当初予定のグリモーから変更になったタヴェルナ、自分の記憶には残っていないが、割と最近N響に来演しているそう
調べると、コロナの影響で沼尻がルイージの代演を務めた、Fシュミット2番をメインとしたプログラムの前半でリストのPf協2番を弾いている
確かに芸劇でFシュミットを聴いた覚えはあるのだが、前半は全く記憶に残っていない
そして、今日のシューマンも、ウルトラセブンでこの曲に出会った世代の私にはインパクトに欠ける演奏だった、でも代演だから文句は言えない
アンコール曲は、しっとりとしていい演奏だった
後半は16型に増強、最近のルイージの傾向からして、もう少しオケをドライブさせると思ったが、抑制が効いた好演だった
今日は金管楽器も問題なく、演奏後は、ルイージもオケの面々もやり切った感の表情を見せていた
途中で席を立ったので確認していないが、多分ソロカーテンコールがあったと思う
9月17日19時 サントリーホール
指揮:チョン・ミョンフン(名誉音楽監督)
マクベス(バリトン):セバスティアン・カターナ
マクベス夫人(ソプラノ):ヴィットリア・イェオ
バンクォー(バス):アルベルト・ペーゼンドルファー
マクダフ(テノール):ステファノ・セッコ
マルコム(テノール):小原啓楼
侍女(メゾ・ソプラノ):但馬由香
医者(バス):伊藤貴之
マクベスの従者、刺客、伝令(バリトン):市川宥一郎
第一の幻影(バリトン):山本竜介
第二の幻影(ソプラノ):北原瑠美
第三の幻影(ソプラノ):吉田桃子
合唱:新国立劇場合唱団(合唱指揮:冨平恭平)
ヴェルディ/歌劇『マクベス』
オペラ演奏会形式
全4幕・日本語字幕付き原語(イタリア語)上演
9月の東フィル定期は、年に1度のお楽しみの演奏会形式オペラだ
今年は3年続けてのヴェルディでマクベスが演奏された
連日のヴェルディ、演奏者は格としては昨日の方が上だが、演目がマイナーで演出も皆無
それに比べ今日はマクベス、ある程度筋が分かっているうえ、ミョンフン肝いりの演出もあるのだから面白くない訳がない
後半に字幕に「枝」と出たタイミングで、ミョンフンの手からタクトが滑り落ちた、「これも演出か?隠し持っていた武器を振るのか」と一瞬期待したのだが、何のことは無い本当に手が滑っただけだったようで、自身でタクトを拾いに行っていた
今回来日した4人、カーテンコールでの拍手の量に多少差はあった、
しかし、個人的には全員にアッパレを贈りたい、特にマクベスのカターナ、派手さは無かったが安定した歌唱だった、贅沢を云えば、マクベス夫人のイェオに悪女感が欲しかった
オケは通常のコンサートより、生き生きとした演奏だった、色々な人が論評しているだろうから、わたしの感想はここまで
それにしても、東フィルは頑張って、毎年定期に演奏会形式オペラを取り入れているのに、他のオーケストラは何をやっているのか、
特にN響、パーヴォ時代は秋口に、演奏会形式やウエストサイドをオーチャードで見た記憶があるが、最近は何もない

