2月7日19時 サントリー
指揮=ローター・ツァグロゼク
ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調 WAB 105
1942年生まれの巨匠ツァグロゼク、私は今日初めて聴くのだが、6年前に読響と共演した7番が評判となり、是非聴きたいと思っていた
4年前、2年前にも定期に登場の予定だったが、コロナや健康上の問題で何れも流れていたが、本日待望の定期再登場となった
チケットは完売で、サントリーホールにブルオタ大集合だ
オケは16型、コンミスの日下さんはツァグロゼクが以前首席を務めていたベルリンコンツェルトハウスでコンミスを務めている
ステージに登場したツァグロゼクは82歳に見えないしっかりとした足取りで登場、引き締まった体躯に気品を感じさせる表情である
指揮台に上がった巨匠は軽く手すりにもたれ、静かにタクトは振り下ろされた
最初のピチカートにVn、Vaが入ってくる音がどこか遠くから聴こえてくるような、雰囲気に満ちた弱音だった、そして輝かしい金管、
ここまででも、今日の読響は違うと感じさせられた、そしてオケの集中力と気迫は全曲を通して保たれた
曲は全体にゆっくりとしたテンポで、全休止もたっぷりとって進められた
しかし、全く弛緩がない演奏だったので、時間が短く感じられた
そして、曲の終わった後、タクトが完全に下ろされるまでの会場の静けさも良かった
カーテンコール で巨匠は最初にホルンを続けて金管、木管奏者を順に立たせ、細かいミスは有ったが、全員本当に良かった
4楽章のクラは表情豊かでよかった、弦楽器も今日は良く歌っていた、ブルックナーなのに優雅さを感じさせられた
勿論ソロカーテンコールがあった
今日来た聴衆の多くは思ったに違いない、今度は2年前流れた8番を是非聴きたいと

1月30日19時 サントリーホール
指揮 : トゥガン・ソヒエフ
ヴァイオリン;郷古 廉
ムソルグスキー(リャードフ編)/歌劇「ソロチンツィの市」─「序曲」「ゴパック」
バルトーク/ヴァイオリン協奏曲 第2番
アンコール
バルトーク/44のヴァイオリン二重奏曲 から
第29曲「新年のあいさつ」
第30曲「新年のあいさつ」
ドヴォルザーク/交響曲 第8番 ト長調 作品88
今回のプログラムも、ちょっと意表を突いた組み合わせ
ソヒエフは、NHKのHPの動画で、バルトークとドヴォルザークの対比を愉しんで欲しいと語っている
コンマスは、下馬評通り、4月からの第1コンマス就任が発表された長原さん、
最初のムソルグスキー作品は初めて聴く作品、オケは16型
全く聴いたことが無い作品だったが、ソヒエフが採り上げるのも納得の、魅力的な2曲だった、
バルトークは、オケを12型に縮小して、
郷古さんは昨年のソヒエフの定期でもソリストを務めていた
前回のモーツァルトより、今回のバルトークの方が郷古さんに合っているなと思いながら、睡魔に襲われてしまった、
アンコールは、長原さんとのデュエットで
休憩後のドヴォ8は人気曲、昨年東響で聴いたオラモは超快速の演奏だったが、ソヒエフは実にゆったりとした演奏、オケは16型
しかし、テンポは遅いが全く弛緩することは無く、この曲の歌謡性が再認識されるような演奏で、これはこれで良い
4楽章の再現部では思わず目頭が熱くなってしまった
終演後のソヒエフは満足げな表情で、頻りに長原さんと握手を繰り返していた

1月26日14時 横浜みなとみらい
指揮=アラン・ブリバエフ
ピアノ=反田恭平
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」から“だったん人の踊り”
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16
アンコール
ショパン:ラルゴ
プロコフィエフ:バレエ音楽「ロミオとジュリエット」から
当初は沖澤さんが振る予定だったが、出産予定で降板
代わってタクトをとるのは、アラン・ブリバエフ、初めて聴く名前だ、
1曲目が、演奏がレアなヤキメンコの「抒情詩」から、ボロディンの歌劇「イーゴリ公」から“だったん人の踊り”に変更になったのは残念だ
しかし、そもそも、プロコPf協2番、ソリストの反田さんが目当てなのだから問題ない
みなとみらいは久しぶり、反田さんということでチケットも完売だ
最初のだったん人、オケは16型、コンマスは先週に引き続き林さん
ブリバエフの指揮は的確、読響の管楽器は皆上手い
そしてプロコ、反田さん上手過ぎ、1楽章はあっさり弾きこなした感がある、
2,3楽章も洒脱なタッチだが、強弱が弾き分けられており、グリッサンドすら優しく聴こえた
そして4楽章も見事だったが、オケの伴奏も良かった、特に打楽器がピアノにピッタリと合っていた
また譜面を見たわけではないが、反田さんのアレンジが入っていたようにも聴こえた
後半ロメジュリは又かという感じ、どうして皆演奏したがるのだろうか?
ブリバエフの指揮は動きが多彩で観ていて飽きなかった
今度は代演でなく、定期に呼びたい指揮者だと思った
