12月26日 19時 東京芸劇
指揮=マキシム・パスカル
ソプラノ=熊木夕茉
メゾ・ソプラノ=池田香織
テノール=シヤボンガ・マクンゴ
バス・バリトン=アントワン・ヘレラ=ロペス・ケッセル
合唱=新国立劇場合唱団
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱付き」
年末の第九には思い入れはない
しかし、今年は12月の半ば以降聴きたいコンサートが無かったので一回聴くことにした
となると誰の振るどのオケを聴くかということになり、今年こそノットとも思ったのだが、多忙のため断念
他には食指の動くような組み合わせは無かったのだが、消去法でパスカルを聴いてみることにした
パスカルは俊敏な指揮者の印象だが、聴いたコンサートはどちらかというと現代寄りの作品で、ベートーベンをどのように振るのかは予想もつかない
12月も終盤、さすがに寒くなってきた、そういえばメンテ後の芸劇に来るのは初めてだ
来年はオペラシティや東文がメンテに入るから芸劇に来る機会が増えるだろう
今日は気合が入らないので、3階席から鑑賞
オケは14型コンミスは日下さん
噂によるとパスカルは楽章の途中に拍手が入るのを嫌って4楽章の途中で合唱を入場させるという
確かにマーラーの演奏で楽章間に拍手が入るとどっと白ける
特にコロナ後にはコンサートでの拍手が増えたような気がする最初の楽団員の入場時は最後にコンマスがお辞儀をするので良いが、後半入場時は残半ほどでもないが拍手があるがたいていのコンマスは無視だが、人の好い?コンマスだと前半同様お辞儀するので、コンマスの性格判断には使えると思うのだが、、、
また、フラ拍防止のために、演奏前に注意喚起のアナウンスがあることが多いのだが、それでもフラ拍は発生する
そこで考えらのだが、シートベルト着用ランプならぬ、拍手可能ライトを舞台上面に設けて、ライト点滅時のみ拍手可能とするのはどうだろうか
さて肝心の演奏だが、パスカルの四季は超高速で、ベームとVPOの演奏が原点にある私にはとても受け入れられるものではなかった
そして4楽章だが、歓喜のテーマが流れてから少ししてから合唱陣は静々と入場したが、演奏を聴く分には全く悪影響は無かったし、おそらく演奏にも影響はなかったと思う
ということは,合唱陣の入場を楽章の間の演奏が行われていない時間に限定せず、前の楽章の終盤から入場させれば、不自然に楽章間が間延びすることが防げるのではないだろうか
独唱陣の歌唱は素晴らしいまではいかずとも満足できるレベルだった、1月に聴いたとき元気のなかった池田さんが、その時よりはだいぶ回復されたようで良かったです、合唱は十分立派な歌唱だったが、欲を言えばもう少し人数がいたほうが迫力が出ただろう
これにて今年は聴き納め

指揮:ファビオ・ルイージ
ピアノ:エリック・ルー(第19回ショパン国際ピアノコンクール優勝者)
ショパン/ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 作品21
アンコール
バッハ/ゴールドベルク変奏曲よりアリア
ニルセン/交響曲 第4番 作品29 「不滅」
N響の第九は聴きにいかないので、個人的には今年最後のN響
公園通りからNHKホールへの道は、すっかり定着した青の洞窟、今年は雪だるまが新たに出現していた
今年のショパンコンクールは、前回に引き続き、ダンタイソン門下のエリック・ルーが制した
そして、注目されたのはファイナルで2番を弾いたこと、2番を弾いた覇者はダンタイソン以来2人目という
そして、本日演奏されるのもその2番だ
ステージに現れたルーは長身痩躯、何となく幼いイメージだ
オケは14型、コンマスは川崎さん、
ルイージのタクトで早めのテンポで曲は開始したが、程なく客席がはっきりと揺れた、
どうするか見ているとルイージは何事もなかったかのように演奏を進め、客席がざわめくこともなかった
さて肝心のルーの演奏だが、独特の間合いので、何とも捉えどころのないというのが正直な印象
地震で、私の心が揺れていた影響もあったかもしれない
アンコールはショパンの何だろうと思っていたら、いきなりバッハだった、
後半のニールセンは。N響では退任前のパーヴォが不滅を振ってたし、ブロムシュテットも得意としており、聴く機会が多い
ルイージも昨年2番を取り上げ、来シーズンに6番を取り上げる予定になっている
ニールセンに限らず一部の楽曲の演奏頻度が高すぎるように思われるのだ、もう少し色々な作品が聴きたい
さて、会場に来るまでは今日は植松、久保の共演がみられると思っていたのだが、
前半のティンパニは若手の奏者、そして後半登場したもう一人のティンパニも若手で、鮮烈な叩き合いが披露された
N響は現在ティンパニの首席を募集しているので、2人のうちどちらかが入団するのだろう
演奏のほうは、いかにもルイージらしいきびきびとしたもので、16型のオケも見事に応じていたが、今日は自身のせいか今一つ気分が乗らなかった

12月11日19時 みなとみらい小ホール
指揮:濱田芳通(リコーダー、コルネット、ドゥセーヌ)
アントネッロ:ヴォーカル鈴木美登里・中川詩歩・中山美紀・中嶋俊晴・
新田壮人・彌勒忠史・田尻健・清水健太郎・谷本喜基(オルガネット)
フィーデル天野寿彦、レベック&サンフォニー武澤秀平、
ショーム長谷川太郎、スライドトランペット南紘平、
ハープ&オルガネット伊藤美恵、
リュート高本一郎、オルガネット上羽剛史、
パーカッション立岩潤三
曲目:中世ブラヌス写本より
《正義と不正とが》 Fas et nefas
《酒場にいる時には/ エピキュロスは高らかに叫ぶ》
In taberna quando sumus / Alte clamat Epicurus
《良いことだ 主の中の主に身を寄せることは》
Bonum est confidere
《くださいな、小間物やさん》 Michi confer, venditor
結婚は望まない / 王宮のエスタンピー第4番
Non veul mari / La quarte estampie royal [器楽]
《悪意が向けられても》 Procurans odium
《このようにわが身の不幸を》 Sic mea fata
《今は歓びの時》 Tempus est iocundum
《ある日のこと / 夏の季節が / 花よりも美しい》
L'autrier joer / Quant revient et feulle / Plus belle
《ばくち打ちたちのミサ》 Officium Lusorum
《時は冬》 Hiemali tempore
無題のエスタンピー Douce 139 Estampie [器楽]
《私はとてもきれいな娘でした》Ich was ein chint so wolgetan
《やさしい大地》Dulce solum
《バッカスよ ようこそ》 Bacche, bene venies
カルミナ・ブラーナについては、中世の歌曲集で、それらをもとにカール・オルフが作った同名の曲が、今日多く演奏されているといった程度の知識しかない
しかし、濱田芳通&アントネッロが、最近発見されたカルミナ・ブラーナを演奏するというのであれば聴きに行くしかない
ついでに、みなとみらいの小ホールも今日が初めて
楽団は小編成でしたが、ヴァイオリンの祖先のフィーデル、レベック、サンフォニー
オーボエの祖先っぽいショーム、小型のトロンボーンのようなスライドトランペットなど、珍しい楽器大集合
濱田さんもリコーダ以外の笛も吹いていました
ステージ左右にの字幕はありがたい
最初はカウンターテナーの二重唱に始まり、続く2曲目はヴォーカル全員で歌唱、濱田さんの所作を見て、拍手です
次は、いきなり男女の歌手がステーで夫婦漫才を展開してから曲に移行、
その語も3人修道女のなど、ヴォーカル陣の演技の達者なこと
後半も、ヴォーカル男性陣の体を張った演技に加え、聴衆にご一緒の歌唱を求めるなど、ありえないステージが展開されましたが
それもこれも、中世の人々がどのような時に歌っていたのか、再現は困難だけれども、その状況など想像力が搔き立てられました
