7月3日19時  オペラシティ

指揮:松本宗利音
サクソフォン:上野 耕平

ドヴォルザーク:交響詩「英雄の歌」作品111
ミヨー:スカラムーシュ 作品165
逢坂裕:アルトサクソフォン協奏曲(上野耕平 委嘱作品)
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73 

以前から、その印象的な名前は聞いていた松本宗利音が、シティ定期に初登場
ティアラには過去2回登場しているそうだが、私は今回の定期が初めて
シティ以外にも、今年4月に大フィルの指揮者に就任するなど、最近名前を目にする機会が増えている

プレトークが有るかなと思って早めに行ったのだが、肩透かし
珍しく室内楽のプレコンサートが有ったようだが、これはパス
今日は14型、コンマスは荒井さん

最初の英雄の歌は初めて聴く、宗利音にとって思入れのある曲らしいのだが、20分は長すぎで退屈してしまった
正直ドボルザークの交響詩は重厚過ぎて苦手なんです

続くスカラムーシュで上野さん登場、初めて聴くが上手い、
しかし、ミヨーもオケで演奏されるのがスカラムーシュばっかりなのは何だかな
昔プラッソンがDGから出していた交響曲は良かったんだけどな

そして、上野さん委嘱の逢坂さんのコンチェルトがまた力作で30分近くあったか
特に終楽章では上野さんテクニックが存分に発揮されていたと思うのだが、スカラムーシュと続けては正直長い
上野さんお熱演には拍手だが、アンコールはなし

スカラムーシュはプログラムから外すか、アンコールにした方が良かったのではないか
どっと疲れた前半戦で有った

気を取り直して後半戦なのだが、正直がっかりブラームスだった
1ー3楽章は、ホルンとフルートが良かったなという以外、全く印象に残らなかった
今日は、プログラムのバランスが悪かった、ということにしておこう

7月2日19時  サントリー

指揮:山田和樹
ピアノ:イム・ユンチャン
オルガン:大木麻里
バンダ:千葉県立幕張総合高校
ショスタコーヴィチ:祝典序曲 イ長調 Op. 96
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番 ト短調 Op. 40
アンコール
ショパン:ワルツ第3番
ムソルグスキー/ヘンリー・ウッド編:組曲『展覧会の絵』
アンコール
ウォルトン:戴冠式行進曲「宝玉と王の杖」

春の海外オケ来日ラッシュだが、人気のソリストを抱き合わせた名曲プログラムには辟易
CBSOと山和の組み合わせは前回聴いたのは23年、その時のメインはエルガー1番だったが今回は何故か展覧会の絵
今回は、エルガーのVc協と迷ったが、好物のラフマニノフ4番のプログラムを聴くことにした
直前まで宣伝が続いたので売れ行きが心配されたが、会場はほぼ満員だった

会場に着くとまだ山和がプレトークをしていた、今回の展覧会の絵はラベル編でなくヘンリー・ウッドなのだが、
編曲はヘンリー・ウッドの方が先で、しかも彼はブロムスの創始者、それからプロムナードは1回しか演奏しないと云っていた
大変参考になった、そういう意味では英国に縁がある曲ともいえるので、選曲にちょっと納得した

最初の祝典序曲、オケは16型で金管は4管、何とも晴れ晴れしい演奏だった
話題の地元高校生によるバンダは、オルガンの前に10名、大聴衆を前に良く頑張った

続けてラフマニノフ、ユンチャンは2年前に東フィル定期で皇帝を聴いた
技術的には卓越したものがあることは分かったが、感動するような演奏ではなかった
今日はラフマニノフなので、華麗なるテクニック爆発と思ったのだが、ダメだった
そもそもオケ伴奏と息が合っていない、これは山和のせいだろう、もしかしたら山和は伴奏が下手なのでは
大好きな2楽章もユンチャンがあれだけゆったりと入っているのだから何とか寄り添って欲しかった
それでも拍手喝さいを浴びるのはユンチャン目当ての客が多かったからか
アンコールのショパンは凄く良かった

後半は、問題の展覧会の絵、何か、各種打楽器と金管楽器が活躍して、無茶苦茶楽しい、
古城では2回の左右に配されたチューバとトランペットのバンダが哀愁の響きだ
聴衆にはバカ受けだった、
これでアンコールが宝玉と王の杖と来れば、もう拍手は止まらなかった

6月28日17時 トッパンホール

ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87

去年の年末に聴いた松田華音の全曲演奏会は素晴らしかったが、今回はメルにコフが演奏するという
調べてみるとメルにコフは2010年に全曲録音をリリースしており、賞も取っているという、これを聴かない手はない
しかし6月というのに暑い、土曜だというのに何で夕方かと思っていたが、これが14時開始だったら飯田橋からトッパンホールへの道は更に厳しいものになったであろう、

プログラムを見ると、最初に1ー12番まで演奏して休憩、次は13-16番で休憩して終演予定は20時15分とある
松田さんの時も2回休憩だったが、1-8番、9ー16番とと3等分であった
メルにコフ登場、いつもクールに見えるが今日はそこはかとなく気合が入った表情に見える、譜面台にはiPadらしきものが設置されている、

1番がゆったりと開始される、一転快速の2番雲氏は正確そのもの、3番の打鍵が力強い、、、
メルにコフは曲間に、しっかりと間隔をとって次々と曲を進めていく、ステージ上には音色は勿論であるが、私が今まで見た中で最も文字通り表情豊かなメルにコフが居た
何番と何番の間だっただろう、彼は暫く曲席の方を見つめた後、やおらピアノに向かったのであった
そして12番が重々しく演奏される、第一部の締めくくりは、この12番がより相応しく思えた、

20分の休憩を挟んで、第2部開始、比較的軽い曲調の13-16番の後に、10分休憩、個人的にはこの休憩なしでも良かったように思う
そして、第3部開始、終盤に地下ずくにつれ曲調は激しさを増し、メルにコフの全身の動きも激しさを増してきた
松田華音も良かったが、メルにコフの方が役者が1枚上だったようだ、記憶に残る名演だった