4月25日14時 ミューザ川崎
指揮:パブロ・エラス=カサド
シューベルト:交響曲 第7番 ロ短調 D759「未完成」
ブルックナー:交響曲 第6番 イ長調 WAB106
カサドはN響定期で2回聴いた、それぞれロシア、スペインものを中心としたプログラムで、特に後者の演奏は良かったと記憶している
今回、東響には初登場、そして、ド直球のプログラム、どんな演奏を聴かせてくれるのだろうか
完売ではなく当日券も販売されていた
ステージ上のオケが小さい、弦の構成は対向型で110,8,7,6,4、コンマスは小林さん、おっと隣にはニキティン
カサドはオケを目一杯鳴らしていた、特に1楽章は、これまで実演で聴いた中では最も鮮烈な演奏だったかもしれない、
タクトを振りかぶる瞬間にカサドが呑む息の音が2階席でもはっきり聞き取れた
賛否のある演奏だとは思うが、力演であった
後半は16型で、金管は4管、ホルンは5
ノットが振り残した6番、悲愴はなんだかんだでサマーフェスで演奏したが、たぶんブル枠には6番を行使せず、8番を演奏したのでしょう、
そして、そのノットは今年の都響定期で6番を振るという、何とも複雑な心境だ
1楽章、未完成では若干抵抗が有った演奏のメリハリがブルックナーでは全く気にならない、
昨日のカラビッツに感じられなかったアゴーギクが曲の緊張感を高める
2楽章は大好きなので、自由に聴く、前回N響で感動的な6番を指揮したメナの引退報道が先日あったことなど思いながら、しみじみと聴きました、3、4楽章も良かった、
前半でホルンが少し外す場面もあったけど、許容範囲
木管群は、総じて好演、カサドは、オーボエ、クラリネットを真っ先に立たせていた、
ソロカーテンコールもあるかなと思ったが、川崎の聴衆は撤退が早いようyです
個人的には、カサドのブルックナーに涙が出ました
4月24日19時 サントリー
指揮/キリル・カラビッツ
ピアノ/久末 航
オルガン/オリヴィエ・ラトリー*
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 op.15
カイヤ・サーリアホ:地球の影(2013)* [日本初演]
プロコフィエフ:交響曲第4番 ハ長調 op.47(1930年初版)
だいぶ暖かくなったが、夜になると若干冷える
今月の都響のタクトを執るカラビッツは初めて聴くが、キーウ出身の中堅という、都響の客演指揮者は多彩だ、
客席はほぼ満席、オケは14型で、コンマスは矢部さん
1曲目はエリザベスコンクール2位入賞の久末さんのブラームスPf協1番、
久末さんは初めて聴く、見た目はのんびりとした感じの柔和な表情の青年だが、ピアノに向かうと流石に上手い
2楽章は絶品だったが、両端楽章はもう少し力感のある演奏が好み、
カラビッツ、都響は好サポート、アンコールは無し
後半は、オケは16型に増強
最初は数年前に亡くなったサーリアホの作品で、初演でのオルガン奏者オリヴィエ・ラトリーが、今回の日本初演でもオルガンを担当する
サーリアホはラトリーのオルガンを念頭に作曲を進めたという、3部から成る15分ほどの作品
1曲目は幻想的、2曲目は暗澹とした鎮魂歌、3曲目は喧騒、貧弱な語彙ですが、とにかく色彩感があふれる曲で、興味深く聴けた
サーリアホは自国のコンサートホールのオルガン設置に資金を提供するなど、オルガンという楽器を重要視していたようだ
後半2曲目は先月の3番に続くプロコの問題作4番、それぞれが作品番号を持つ初版と改訂版があるが、記憶の範囲では初版を聴くのは初めて
手持ちの小澤盤も昨年聴いたパーヴォN響も改訂版だった、
初めて聴く初版は、改訂版にも増してロシアン・アバンギャルドの曲調で興味深く聴いたが、どうにも曲が面白くない
カラビッツは情熱的な指揮ぶりで、都響も上手いのだが、矢部さんは淡々と仕事をこなしている感じだった

4月21日19時 ミューザ川崎
パイプオルガン:大木麻理、澤 菜摘
支配人(ナビゲーター):飯田有抄
【アミューズ】
<デュオ> J.C.バッハ:デュエット ヘ長調 op.18-6
【前菜】
J.S.バッハ:ピエスドルグ BWV 572
【スープ】
メンデルスゾーン:オラトリオ『聖パウロ』op.36 から 序曲
【魚料理】
グリニー:『パンジェ・リングァ』から 第3番
デュリュフレ:アランの名による前奏曲とフーガ op.7
【ソルベ】
J.S.バッハ:シャコンヌ BWV1179
【肉料理】
レーガー:トッカータとフーガ op.59-5, 6
西村朗:焔の幻影
【チーズ】
ヴィエルヌ:『24の幻想的小品集』から 夜の星 op.54-3
メシアン:『栄光の身体』から 栄光の喜びと輝き
【デザート/カフェ】
<デュオ> ブラームス:ハンガリー舞曲 第5番 WoO1
コンサートでは、オルガン奏者名が書かれていないことも多いのだが
ここ数年で一番聴く機会が多かったのは大木さんの様な気がする
その大木さんが長らくミューザ川崎のオルガニストを退任し、この4月から新しいオルガニスト澤さんにバトンタッチしたという
澤さんは聴いたことがない、何だか面白そうなので、行ってみることにした
19時開演の25分くらい前に着いたのだが、プログラムを見ると、本日は休憩なしで、
予告に有った大木さん、澤さんがセレクトしたワインは開演前に飲むようにとある、
ステージではすでにプレトークも行われており、ワインは止めてプレトークを途中から聴いたが、何だか話が盛り上がらない、
ステージ上にはリモートコンソールが置かれているが、今日はメインコンソールも使用するようだ
プログラムは、コースメニューに擬えられていたが、何かピンと来なかった
最初にナビゲータが曲紹介してからメインコンソールで2人が並んで演奏、ナビゲータ、澤さんがメインコンソールで、その次は大木さんがリモートでといった具合にプログラムが進められていったが、
しかし、どのような意図でメインコンソールと、リモートコンソールを弾き分けたのか分からず
はっきり言ってポカーンとしながらプログラムが進行し、最後にリモートコンソールで2人の共演が行われた後、2人に花束贈呈があり、アンコールなしでコンサートは終了した
終演後に、ナビゲータ、出演者を交えてのアフターパーティーがあるので、このような進行になったのかもしれないが
正直、残念なイベントに思われた
19時開演に合わせて来る客も多いし、ちょっと遅れてきた客も多数いた
今回の様な内容であれば、ナビゲータはプログラムの進行にプレトークでの内容も多少盛り込んで欲しかった
そして休憩時間が有れば、余裕をもってワインを楽しむことも出来た
よほどの覚悟がない限り、おっさんはアフターパーティーへの参加は躊躇されるのです
消化不良のコンサートというよりイベントであった

