4月29日14時 武蔵野市民文化会館 大ホール

ミヒャエル・バルケ(指揮)
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
レーカ・クリストフ(ソプラノ)
ルチアン・クラズネツ(テノール)
マティヤ・メイッチ(バリトン)

L.バーンスタイン:『キャンディード』序曲
L.バーンスタイン:『ウエスト・サイド・ストーリー』より「マリア」(テノール:ルチアン・クラズネツ)
L.バーンスタイン:『ウエスト・サイド・ストーリー』より「トゥナイト」(ソプラノ:レーカ・クリストフ、テノール:ルチアン・クラズネツ)
L.バーンスタイン:セレナード(ヴァイオリン:ギドン・クレーメル)
アンコール
ヴァインベルク:24の前奏曲op.100より7番

R.ワーグナー:『さまよえるオランダ人』より「期限は切れた」(バリトン:マティヤ・メイッチ)
R.ワーグナー:『ワルキューレ』より「冬の嵐は過ぎ去り快い月となった」(テノール:ルチアン・クラズネツ)
R.ワーグナー:『タンホイザー』より「⼣星の歌」(バリトン:マティヤ・メイッチ)
R.シュトラウス:『4つの最後の歌』より「⼣映えの中で」(ソプラノ:レーカ・クリストフ)
R.シュトラウス:『ばらの騎⼠』組曲
アンコール
R.シュトラウス:『4つの歌』op.27-4より「明日!」(ソプラノ:レーカ・クリストフ)
菅野よう子:花は咲く

普段、武蔵野ではオーケストラ公演は聴かないのだが、送られてきたチラシに「ギドン・クレーメル ラストコンサート in Tokyo」の文字を見て、思わずチケットを取ってしまった
最後の聴いたのは2022年にアルゲリッチとの共演だった
それ以降、東響でのリサイタルが有ったという話は聞いていないが、昨年被災地金沢に来ていたようで、その際の「私も78歳だ、次が最後の日本公演になる」という発言を受けたものだという

武蔵野市民文化会館は小ホールにお邪魔することが多いのだが、小ホールの方が寧ろご無沙汰で、前回2月に来た時のヴィニツカヤのピアノ・リサイタルは大ホールで開催、集客が見込める場合はピアノリサイタルも大ホールで開催することにしたのだろうか
まあ今回はオーケストラなので、これ以上は何も言いません

今日、武蔵野に来た動機はクレーメルだが、プログラムがいわゆる名曲プロでなかったのも大きかった
会場は満員御礼、聴衆は年齢層高めか、
オケは見た感じ、Vla7、Cb5の、14型未満の構成、

前半はバーンスタインプロ、最初のキャンディード序曲で、オケの演奏能力の高さを認識
歌劇場管弦楽団ということで特に期待もしてなかったが、曲への適応能力は高い

続く2曲は、ウエスト・サイド・ストーリーから、
正直、歌手も慣れてなかったんだろうけど、ちょっと残念でした

そして、眼目のセレナード、今回何でセレナードが選ばれたのだろうと検索すると、若き日のクレーメルとレニーの共演する画像を発見し納得しました
ステージに現れたクレーメルは、歩みはしっかりしていましたが、前回見たより更に老けた印象、
若かりし頃のセレナードは聴いていないのですが、やはり衰えた感があった、
前回聴いた時より音が弱くなっていたようだった、今年79歳のクレーメル、もし引退なら最後に聴けて良かった

そして、後半はワーグナーとR.シュトラウス、
まず後半からの登場となった、メイッチは、声量豊かな素晴らし歌唱を披露した
クラズネツも、前半よりは出来が良かった
クリストフは、4つの最後の歌の4曲目を、やはり前半よりは出来が良かった
今回の歌手陣は、ゲルトナープラッツ劇場所属の歌手と思われるが、個人的にはメイッチの歌唱が抜きんでていた感がある

最後のばらの騎⼠組曲はなかなかの好演だった、Rシュトラウスということで、管楽器が活躍するが、どのパートも演奏能力が高い
ドイツのオケをS,A+,A,B,C,Dにランク付けしたホームページでは、ゲルトナープラッツはAにランク付けされていた
常日頃思うのだが、N響も外国人奏者を積極的にリクルートすればいいのに
アンコールの最後には「花は咲く」を演奏するなど、日本向けのサービスもあった

オケミンによると、この後、ゲルトナープラッツは、名古屋、横浜、高松を回るようだが
その他にも金沢(ガルガンチュア音楽祭)、福井にも行くようだ

 

4月28日19時 サントリー

指揮=アイヴァー・ボルトン
天使(メゾ・ソプラノ)=ベス・テイラー
ゲロンティアス(テノール)=トーマス・アトキンス
司祭/苦悶の天使(バリトン)=クリストファー・モルトマン
合唱=新国立劇場合唱団(合唱指揮=冨平恭平)

エルガー:オラトリオ「ゲロンティアスの夢」 作品38

合唱を伴うような大作は、第9など一部の人気曲を除き演奏機会に恵まれない、ゲロンティアスの夢も今回初めて聴く
調べてみると、やはり、ノット、東響が2018年に演奏した記録があり、また昨年尾高さんが大フィルの定期で演奏している
やはり英国に縁がある指揮者でなければ、なかなかとり上げていないようだ
そして、本日タクトを執るボルトンも英国人、このプランを通した事務局はGJ

会場は満席とは行かないが、この種の作品としては、なかなかの賑わい
オケは16型、P席とステージ最後列に合唱団、向かって左奥にオルガンのコンソール、左右に字幕、コンマスは林さん
ボルトン、アトキンス、モルトマンの3人がステージに登場し、エルガーらしい美しいメロディーの序曲で演奏は開始された

驚いたのは歌手が素晴らしすぎること、今回は全体の荒筋くらいしか見て来なかったので、歌詞の内容まで入ってこなかったが、声量、表情とも豊かで、迫力、メリハリのある歌唱を堪能した
ボルトンの指揮も細部まで気の行き届いており、読響から美しくも激しい音響を引き出していた
合唱団も良かった、特に後半は大迫力だった
細かい点については述べないが、管楽器も目立った傷がない演奏であった

曲終了後にはブラボーが飛び交い、最近の読響定期の中では最高の盛り上がりだった

 

4月26日14時 東文

指揮:リッカルド・ムーティ
演出:キアラ・ムーティ
ドン・ジョヴァンニ:ルカ・ミケレッティ
ドンナ・アンナ:マリア・グラツィア・スキアーヴォ
ドンナ・エルヴィーラ:マリアンジェラ・シチリア
ドン・オッターヴィオ:ジョヴァンニ・サラ
レポレッロ:アレッサンドロ・ルオンゴ
ツェルリーナ:フランチェスカ・ディ・サウロ
マゼット:レオン・コーシャヴィッチ
騎士長:ヴィットリオ・デ・カンポ

管弦楽:東京春祭オーケストラ
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:仲田 淳也

モーツァルト:オペラ『ドン・ジョヴァンニ』全2幕

数年前まで東京春祭でヴェルディを振っていたム-ティだが、最近は公演が秋になったり、
そして今年は4月に開催されるのに、春祭のプログラムからは外れている、演奏は東京春祭オーケストラなのに
そして、今回は演奏会形式でなく、愛娘演出の舞台がある、
もう10年以上演奏会形式しか行ってないが、今回はムーティなので行くことにした、
前回ドン・ジョバンニを聴いたのは、パーヴォ・N響の演奏会形式だった

歌手陣は良かった、その中でもドンナ・アンナは図抜けて良かった、
でも、何か演出が良く分からない
途中で部隊が回っていたけれど、回して何の効果があるんですかと思って仕舞う
個人的には1時間で客席が1周回る歌舞伎町の店「ゴンドラ」を想起して仕舞った

閑話休題、最後も良く分からない終わり方、
あれが、何だったのかは、他の方の論評を参照します
でも、個人的には、やっぱり演奏会お形式で充分という路線が補強されました

終演後にステージに登場のムーティは去年と変わらない様子だった、
今秋のウィーンフィル、曲目も出たが、どうしようかな