今回は、銀座の名店『明月庵(めいげつあん)銀座田中屋』を昼下がりに訪れ、蕎麦前から愉しみました。お店は東京メトロ銀座駅B9出口を出て外堀通りと並木通りの間の道を銀座6丁目方向へ歩き2ブロック目の角から近い左側にあります。

 

先ずはその訪問ダイジェストをご覧ください

 

御膳せいろ

外観およびゆったりとした店内(1階)、2階席もあります

 

『明月庵ぎんざ田中屋』はうどん「杵屋」やそば「そじ坊」など展開する『グルメ杵屋』買収し運営している元々伝説のそば打ち職人で創業者である田中國安氏が開いた『練馬田中屋』(練馬区豊玉中にあった)から始まったお店です。

 

先ずは熱燗(菊正宗)と自家製そば味噌(小)を注文

これだけでお酒が進みます。そば味噌(小8g)80円は良いですね

珍しいので『そば天いなり(小海老天入り)』を注文

甘めの稲荷、蕎麦の奥に小海老の天ぷらが入っています。食感が良いです

玉子焼き(関東風だしまき)も注文
 

関東風ということでだしまきにも甘味がありますが程よいものです

〆はこの店の基本となる『御膳せいろ』を注文します

表面のざらつきは少なめで、コシがあり非常に喉越しが良いです

石臼挽きの二八蕎麦

そばつゆはそれほど辛くは無く、出汁が先行するタイプです

薬味三種(ねぎ、大根おろし、わさび)

蕎麦湯はさらりとした自然体で、蕎麦の甘味と風味がほんのり感じられます。そばつゆが綺麗に伸びてバランスが良いです

今回は上記の内容を食しました

 

通し営業なので少し時間を外せばゆっくりできます。お蕎麦をたぐるのみならず、蕎麦前(酒)から始めたい人にもお薦めできる銀座のお蕎麦屋さんです。年中無休(年始を除き)もありがたいですね。1階を仕切る男性の花番さん2人の動き、お客との付かず離れずの距離感は非常に好ましいものです。お蕎麦を愉しむ人たち、蕎麦前から時間と食を愉しむ人たちなどさまざまに「お店を愉しむ」様子は本当に良いものです。

 

最後に参考程度にこちらの店の成り立ちについて少し載せました。ご興味のある方、ご確認いただければ幸いです。

 

【経緯➀】

うどん「杵屋」そば「そじ坊」など飲食店チェーンを展開するグルメ杵屋は、平成29(2017)年4月、老舗そば屋「銀座田中屋」(昭和43年設立)の株式を取得し、子会社化しました。

 

平成8(1996)年の創業者田中國安氏引退からグルメ杵屋が買収した平成29(2017)年までの間については、不明です。

 

田中屋は、昭和43年設立の業歴ある日本そば店経営会社であり、東京都内で、「銀座本店」・「松屋銀座店」・「西武池袋店」の3店舗を経営しています。各店舗に料理職人を配し、自社で製造した手打ちそばを提供するなど、徹底的に「そばの味」と「そばのつゆ」にこだわった商品をはじめとした和食を提供しています。

 

グルメ杵屋の買収の目的は、グルメ杵屋グループの展開する店舗網にはない、比較的高価格帯の飲食店をグループに取り込み、新たな顧客層の開拓につなげる事とのことです。

 

【経緯②】

創業者田中國安氏は平成8(1996)年引退後、自宅で蕎麦界伝説の巨匠の隠居店とも称された「たなか」を開きましたがその店も残念ながら2018年6月30日をもって閉店しております。引退後のインタビューもありますのでご興味のある方はご確認ください。

 

創業者の田中國安氏は老舗蕎麦屋の「巴町砂場」で手打ちそばの指南を受け、また、「天ぷらを制する者は蕎麦屋を制する」をモットーに天ぷらにも力を入れてきたとの事です。

 

明月庵 ぎんざ田中屋 本店

 

住所:東京都中央区銀座6-6-19 

電話:03-3571-8228

アクセス:地下鉄「銀座駅」B9出口より徒歩3分、JR「有楽町駅」より徒歩6分

ソニー通りみゆき通り交差点そば

営業時間:月~金 11:30~21:15(L.O)、土・日・祝 11:30~20:50(L.O) 日曜営業 

定休日:年始を除き年中無休

席数:1~2階 80席 個室あり 喫煙可 駐車場なし