こんにちは、アナです 

前回、小麦粉の灰分の話をしましたが、今日はもう少し違う角度でルーマニア小麦の話を書いてみようと思います。


先日ご紹介したルーマニアの小麦粉にこんなマークが付いています。
100%ルーマニア小麦粉 高品質と書いてあります。
そう、ルーマニアは小麦の一大産地。
もちろん自給率100%です!

日本は小麦の自給率10%しかないのですが、主な輸入先はアメリカ(40.3%)、カナダ(35.2%)、オーストラリア(24.4%)の3か国なので、ルーマニア小麦には馴染みがないはずですよね。

世界の小麦の生産量を見てみるとこんな感じです。(USDAからの抜粋です)

中国に次ぐ2位のEUのなかでルーマニアはなんと4番目の生産量を誇ります!国別で見ると年によって変動はあるものの19位くらいです。健闘してますね!

ここでルーマニアの農業に目を向けてみましょう。
ルーマニアは一次産業に付く人が30%程度と多くの割合を占めています。
その農業構造の一番の特徴は農家戸数が多く、かつ一戸あたりの平均農地面積が極端に小さいことです。
フランス、ドイツが平均農地 40 ~ 60 ヘクタールで効率的に農産物の生産を行っているのとは対照的にルーマニアでは2ヘクタール以下の小規模農家の数が全体の 70%以上を占めています。

1989 年のチャウシェスク政権崩壊後の民主化に伴い、国有化されていた農地が以前の個人所有者に返還される際に、相続権を持つ親族らによって小さく分配された事も原因とされています。
そのため収穫効率が低く、作付面積に比して収穫量が低いのが問題のようです。近年は規模拡大を目指す中・大規模商業農家への農地の吸収が徐々に進んでいるそうなので、今後収穫量は上がっていくのでしょうか?

いまの世界の穀物事情は・・・年間大豆が4億トン、小麦が8億トン、トウモロコシが12億トン収穫されていますが、世界の人口は右肩上がりで80億人を突破、穀物の消費量が生産量を上回っており世界の在庫が徐々に減少してきています。まさに食料危機目前です。


この先ルーマニアがこの危機をもしかするとちょっとだけ救う鍵になるのかもしれなかったり、しなかったり、、なんて思ったりニヤリ


今日はちょっと難しくなってしまいましたが、キッチンから世界を垣間見ました✨

ではでは、また。


こんにちは、アナですニコニコ

先日クッキーの話がでたので、今日はそこから小麦粉について書いてみようと思います。


日本では小麦粉はタンパク質を全体の

12%以上含むものが強力粉、

8.5%以下のものが薄力粉、

その中間が準強力粉・中力粉

といように分類されています。


このようにタンパク量を基準に分類する方法はアメリカから伝わったそうで、

小麦タンパクがパンやお菓子を作るうえで重要な役割を果たす「グルテン」を形成するためこのように分類されているそうです。

グルテンが多い強力粉はパンに少ない薄力粉はケーキなどに使います。


ちなみにこちらで売っている小麦粉はこれ👇️



000?650??なんのことだか?
でも絵を見ると左が薄力粉で右が強力粉っぽいな~って思いますよね?
私の周りの在住者の中でもそのようにまことしやかに口伝されていて、それをすっかり信じてそのように使い分けていました。
けれどもどうも650ではパンが全然うまく焼けないんです💦
そこで、自分でちゃんと調べてみてわかったのですが、それもそのはず、そもそも前提が大きく間違っていたのでしたガーン


ここルーマニアを含むヨーロッパでは日本や北米とちがった分類方法をするのです。

それが灰分による分類方法です!


灰分とは小麦粉を燃やしたときに、たんぱく質、脂質などが燃えてなくなった後に残る灰になる成分のことで、主にリン、カリウム、マグネシウム、鉄などのミネラル分で小麦の胚芽や外皮に含まれています。


000は灰分0%、650は灰分0.65%含まれることを表しています。

灰分が多めの小麦粉はハード系のパンに向いていて、

日本のようなまっ白いふわふわなパンにはならないらしいと、、、しかも発酵が難しくだれやすいと、、

 どうりでうまくいかないはずですショボーン


ちにみに成分をみるとどちらもタンパク質含有量 12g/100g でした!どっちも強力粉!

どうりでクッキーも重めなはずです笑い泣き

000でパンを焼いたらふっくら柔らか日本のパンになりました!


これは丸パンとメロンパン💕

そしてパッケージのウラに親切に使い分けが書いてあります!


訳すと

(Google翻訳さまさま!
ホントにないと生きていけない笑い泣き)
つまりケーキを焼くなら000でもpentru prajituri

っていうのを買えばいいってことなのか!

今度買いに行こう!

(とこの時は全て解決したと思い込んでいたのですが、実はさらなる落とし穴がえーん

ぜひ、続 小麦粉の真実をお読みください。)


いやぁ、ルーマニア小麦粉、インド以上にトリッキーでしたキョロキョロ

でも、とってもよい勉強になりました✨

ルーマニアにいるベイキング好きのどなたかに届くといいなと思います。

キッチンから科学! 今日もおもしろい!


ではでは、また。



こんにちは、アナですニコニコ
先日クッキーをたくさん焼きました~。

 


なぜか?
お誕生日だったからです。
今日はルーマニアのお誕生日の話。
こちらではなぜかお誕生日を迎える人が周りの人をもてなすという習慣があります。
お誕生日の人がうちに友達を招待したり、ランチをおごったり。
そこまででなくても職場や学校でおやつやプチギフトを配ったり。
大人も子供も割りと幅広い年齢層の人の間で行われています。

そして、先週は夫の誕生日🎂
現地のスタッフの方もたくさんいる職場なので、配るためのお菓子を準備しました!
個人的に焼き菓子はあまり好まないので普段クッキーは焼かないのですが、外は暑いしみんなに配れそうなものというとクッキーくらいしか思い付かず、、

というわけで、たっぷり30コくらい?夫に職場で配ってもらいました。

 




この習慣、はじめて聞いたときには、「誕生日の人がみんなにご馳走するなんてなんだか変なのキョロキョロ」とも思ったけれど、よくよく考えると堂々と自分の誕生日を祝えるし、たくさんの方からお祝いも言ってもらえるので、実はとても素敵な習慣かもしれないなぁ~って思いました💕

夫もおそらく人生のうちでも最もたくさんの人におめでとうと言ってもらった日になったのではと思います👍️


ではでは、また。