こんにちは、アナです
前回、地震について書いたのですが、今日はルーマニアで次に気を付けるべきもの、野犬🐶について書こうと思います。
ブカレストを含むルーマニア全域には野犬が多くいます。
人口200万人のブカレストには野犬が4万匹いると言われていて、今も野犬に噛まれて死傷する人が後を絶ちません。
2006年には日本人男性がブカレスト市内で野犬に噛まれて失血死する事件もありました
野犬が多い理由としては、1980年代に独裁者チャウシェスクがブカレストで古い住宅街を解体しアパートを建てたことによりペットを手放す飼い主が増えたことがきっかけだったとされています。
また一説には、ずっと大昔に外からの侵略や攻撃に備えて村全体で犬を放し飼いにすることが慣習化されていて、それがそのまま地方に残ったり、ブカレストに持ち込れたりした、とも言われています。
政府の野犬対策も紆余曲折あり、
2001年から2007年にかけて、およそ14万5000匹の犬が安楽死処分されたが、これに激怒した動物愛護団体が厳しく非難、その結果、ルーマニアでは健康な犬の安楽死が禁止されることになりました。
しかしその後、2013年に4歳児が犬に食い殺されたことをきっかけに、新たな法案が可決され、保護した野犬を地元当局が安楽死処分するか保護を続けるかを決められることになったそうです。
最近ではNPO団体を通じてEU諸国の愛犬家に引き取られていく保護犬もたくさんいるそうです🐶
イギリスでの実態をこちらの方のブログで知ることができました!
近年では野犬も年々頭数を減らし、今はブカレストの中心部ではめったに野犬に会うことはありません。
また避妊処置や狂犬病ワクチンも施されるようになり被害は格段に減ったそうです
それでもまだ郊外や、早朝深夜には集団で襲われるとい事例も報告されており、気を付けるに越したことはないですね
ちなみに、野犬に噛まれると狂犬病予防のワクチンを打っていてもいなくても、追加のワクチン接種をするのですが、
未接種の場合は、当日を0日とし、3、7、14、28日に1本ずつ筋肉内接種するというのが、WHOの推奨する基本的なワクチン投与スケジュールとなります。
そして、ルーマニア国内ではこれらの料金が無料(らしい)ということです。
野犬が多い国ならではサービスですね💦
こちらから危ない所に行かなければ大丈夫かとも思いますが、野良犬にも気を付けましょう。
ではでは、また。