齢50も近くなると、自分でも驚くほど記憶力が低下してくる。
人名やつい数日前のこと、下手したら数秒前のことさえきれいに忘れ去ってしまう。
バカンス中にたくさんお菓子を作ったことは憶えているが、作ったことさえ忘れてしまっていたお菓子があった。
以前ブッシュ・ド・ノエルのことを書いた際に思い出したのだが、実はその前日にクッキーを作っていた。
毎年ノエルの前夜(つまりクリスマスイブ)にデコレーションしたクッキーを作って、子供たちが寝る前にいくつかを Père Noël (サンタクロース)のために Sapin de Noël (クリスマスツリー)の近くに置いておくのだ。
昨年までは色付けしたアイシングを使って、子供たちと一緒にカラフルなクッキーに仕上げていたのだが、今年はバカンスが始まってすぐにノエルになってしまったので余裕がなく、焼いたクッキーにチョコペンで文字を書くだけにした。
例年よりも手を抜いたとはいえ、作るのはそれなりに面倒だったので、すっかり忘れていたのはショックである。
ノエルのクッキーは作るのが定番化してしまったせいで忘れちゃったのかな。
ちなみにクッキーはフランスではCookie と呼ばれる事もあれば、Biscuit と呼ばれる時もある。
ビスキュイは厳密にはクッキーとは違うらしいが、私は美味しければ呼び名はどっちでも良い。
もう一つすっかり忘れていたのが、ガトー・オ・ショコラ。
これに関してはいつ作ったのかも怪しい。たぶん元日辺り。
タルト・オ・フレーズのことを書いていた辺りに、ふと「そういえばガトー・オ・ショコラも食べたな」と思い出した。
ガトー・オ・ショコラは珍しく家族全員大好きで、しかも作るのはさほど面倒ではないので頻繁に作る。
そのせいか、作ったことも食べたことも忘れてしまっていたようだ。
お菓子を作りすぎた結果、脳の老化を痛感することになってしまった。
脳トレせな。