バカンス最後の土曜日である1月6日は Epiphanie (公現祭)。
キリスト教の祭日であるが、私のような無宗教者にはGalette des Rois を食べる日として認識されている。
年が明ける前からだいたい1月の終わりくらいまで、パン屋さん、パティスリー、そしてスーパーで ガレット・デ・ロワを見かける。
私も大好きなので、独身時代にパリに住んでいた頃は、近所のパン屋を回っては一人用のガレットを買っていた。
ガレット・デ・ロワはパイ生地の中に、フランジパーヌと呼ばれるカスタードクリームにアーモンドプードルを加えたクリームが入ったお菓子。
中にフェーヴと呼ばれる小さな陶器(本来はソラマメ)が入っていて、フェーヴを当てた人が王様として、王冠(紙製)をかぶるのがお決まり。
王冠はガレット・デ・ロワを買うとたいてい付いてくる。(一人用だと付いてこなかった)
昨年までガレット・デ・ロワを買っていた近所のパティスリーが閉まっているので、作ることにした。
これまでも何度か作ったことがあるので、さほど面倒でもない。
一度だけパイ生地もクリームもすべて手作りしたことがあったが、パイ生地は買った方が美味しいという結論に至ったため、それ以降はパイ生地だけ市販で、フランジパーヌは自家製にした。
今年はもっと手を抜こうと思い、フランジパーヌも市販のキットを使うことにした。
たまたま買い物に行ったら、フェーヴ付きのキットが安かったからなんだけど。
フェーヴはトロールズという映画のキャラクター。
通常は開封するまでどのフェーヴが入っているかわからないものだが、このキットはご丁寧に袋の一部分が透明になっていて、中のフェーヴが見える仕様になっていたので、上の子が好き(だったはず)なキャラクターのフェーヴが入ったキットを購入した。
あとはパイ生地を買うだけ。
この時期はフェーヴ付きのパイ生地が売られているので、そちらを購入。
フェーヴが2個になったが、うちは子供が2人なのでちょうど良い。
どちらかがフェーヴを引き当てると、もう一方が泣いて悔しがって手に負えなくなるから。
今回使用したフランジパーヌの素は、何と水を加えるだけでできる。簡単過ぎてビックリした。
その分成型は丁寧にした。。。私にしては。
しかし、いざ焼いてみたらものすごい形に膨らんでしまった。冷ましたらしぼんだものの、やっぱり形が少しいびつ。
味は大丈夫だろうから(何しろすべて市販!)、良しとしよう。
夕食後、お待ちかねのガレット・デ・ロワタイム!!!
と、盛り上がっていたのは私と夫のみ。
子どもたち、実はあまりガレット・デ・ロワが好きではない。
特に上の子は生クリーム以外のクリームを認めず、カスタードクリームも好きではないので、フランジパーヌなんてもっての外。
それにガレット・デ・ロワは学校の給食や学童のおやつにも登場するので、飽きているのかも。
仕方ないので大人だけガレットを食べたのだが、このフランジパーヌ、ちょっと人工香料の主張が激しいぞ。
アーモンドのアロマが強すぎる。
もちろん美味しいんだけど、うーん、やっぱりフランジパーヌは作るべきだった。。。などと考え事をしながら食べ進めると、ガリっと何かを噛んだ感触が。。。!
おおおー、フェーヴキタ━(゚∀゚)━!
しかもトロールズのキャラのやつ。
その後、夫もパイ生地を買ったときについてきたフェーヴを当てた。
子どもたちはそこにだけ食いついてきた。
どうやら彼らはガレットを食べることなく、フェーヴのみを手に入れたかったらしい。
毎年、フェーヴを当てようが当てなかろうが、子供たちに紙の王冠をあげていたんだけど、もういい加減ちゃんと食べてくれと思い、今年は大人げないが、私と夫が王冠をかぶった。
(その後、子供たちにあげた)
来年はやはりフランジパーヌは作ろう、いや、いっそ別の物を入れて何とか子供たちも食べられるようにしようか。
さもないと正月太りが定着してしまう。