仕事、家庭、夢。今起業を目指し活動している状況で、それらに費やす時間は生きていくための時間にも直結していて、正直町の消防団に入って時間を割く事は厳しいと考えていた。
そんな折、考える猶予もなく消防団入団が決まり、内心迷った時期もありましたが…
実際町内で火事が発生した時に鳴るサイレン、その音とともに動き出す町の消防団、そして迅速に火事の現場で消火活動を行う。
ただの町民が、消防団入団をきっかけに町の危機を守る事が出来る。
その中には当然自分の家族も含まれているわけで、大きな意味では不測の事態に家族を守る事にも繋がる。
時間的な余裕を考えて厳しいと考えていましたが、それ自体が「町で生きること」だと思えば考え方は少し変わりました。
6月26日(日)に金山町で行われた消防の操法大会。去年まで何も知らずにいましたが、今年は内側から見る事ができ、その世界を知る事が出来ました。
分かりますか?分かりますよね?
そうです、左の後ろの方にちーっちゃく、そして勇ましく映ってるのが私、地域おこし協力隊 柴田です。
証拠画像
補欠員と言っても誰かが体調崩したら出場…とかじゃなくて、補欠員には補欠員の仕事があります。
補助員とも言われるように、要員の4人が滞りなく作業出来るようにサポートする役目。近くで見てただけじゃないよ。
当たり前ですが実際に放水も。この経験は間違いなく実践で活きます。
実は…
この日の練習集合は早朝5時30分でしたが、4時30分頃にサイレンが鳴り響きました。
やべ寝坊したかと思いバタバタと階段を降りたら練習開始の1時間前。
ん?と眠さから頭が働かずにいると、本当の火事が発生したのだと徐々に理解。
人生初の出動に戸惑いながらもとにかく消防ハンテンを着て現場へ向かう。
既に大勢の町消防団が駆けつけていて、火の手があがる小屋に放水作業を行っていた。
持ち主で一人暮らしの高齢者はケガもなく無事だった。
このような事があり…
年に一度の消防の大会の日に、偶然にも実際に火事が起き、そのことがより一層いつ何が起こるかわからなく、いつでも対応できるように準備しておくことの重要さを再認識しました。
そんな風に気が引き締まった操法大会。
消火に関わる手順の正確さや俊敏さなどを総合で競う。
我が地区の要員は25チーム中、2位。素晴らしい…
同じ地区に、こんなにも優秀な方々がいて、有事の際には全力で守ってくれる事を考えるとなんとも心強い限り!
地域おこし協力隊として、その町を知る事は最重要ともいえる仕事。町民が力を合わせ町を守る消防団を知る事は町を知ることに大きく繋がると知った今年。
いまだにお酒が絡む席より家庭の時間を優先しがちだしそこを変えるのは難しいが…消防に関わる時間、町を守る時間はこれから大事にしていこうと思った夏の始まりだった。