扁桃腺の手術の跡の痛みは随分楽になりました。ご飯も白粥、柔らかいおかずにすれば食べれる状態でした。
しかし、骨盤周囲、鎖骨の痛みが強い状態でした。
体を動かそうとするだけで激痛が走る…。でも家に帰りたい、家が心配…その気持ちが一杯で、退院許可が下りた日の午前中に退院しました。
家に帰って直ぐに、客間にパイプベットを設置して貰いました。(夫のいびきで夫と私は別に寝ていたので、布団で寝ていました)
退院の荷物整理をせずに、ベットで休もうとするのですが、ベットの高さが病院のベットより低い。一つ一つ股関節を動かすのに痛みが走り、フーフーと言いながら、やっと横になる…。少し眠ろうか…と思ったところで、実母が
Sango~、これ、味見して~!
と、声をかけてくる。
ベットまで持ってきてくれるわけでもなく、キッチンまで来いと…。
また、起き上がるために関節を動かす度に走る激痛。でも、上半身を起こそうにも、パイプベットには手すりが付いていない。あっち向き、こっち向き、どうにか頭元のパイプを摑むけれど起き上がれない。20分位もぞもぞして、結局、激痛が走るのを覚悟して、バッと、起き上がると、やはり激痛が走り膝か崩れベットの側でうずくまってしまいました。
しばらく痛みが治まったところでベットに上半身をもたれかけながらやっと立つことが出来ました。
壁伝いに、キッチンまで行き味見してOKを出して、昼食を取ってまた、ベットに…。
ベットに戻ると、夫が
実は息子(不登校の子)がプチ家出していた。Sangoの迎えに行く前に見付けて連れて帰ったけと、様子がおかしい。
呼んでも返事をしないから、返事は大事だ!どんなときでも返事だけはしろ!返事をしない者は社会に出て□・△◦♢※…みたいな、説教をしたらプチ家出した。でもよ………。
…と、最後は何やら言い訳を言っていたように思います。
私は、旦那の話を聞くうちに段々と、ムカついてきました。
私は、
なぁ、あの子は学校で傷ついて、学校に行けなくなった。
行けなくなっただけでなく精神的にも落ち込んでいて、病院に受診して安定剤を貰って飲んでいる状態だよ。やっと、落ち着いてきたのになんて事をするの?
あの子は返事をしたくても、出来ないんです。甘やかしではありません。出来ないんです!出来るようになるまで心が治るのを待っているんです。不登校の子供は心が傷ついて治ってくるのは、傷ついた期間の3倍以上かかると聞きます。それだけ時間がかかるんだよ。
返事が出来るなら、病院で薬なんて貰いません!
それに、まだ、私は退院だからといって、元通りの体になっていません。ゆっくり療養させて貰えないんですか?その為の介護休暇では無いんですか!?
と、私は何故か、本当に怒るとです、ます口調になるんです。
です、ます口調で扁桃腺の手術の跡がヒリヒリするぐらい大声で夫を怒りました。
そして、二階の部屋の息子の所へ…。ベットに横になっていたのでまた、激痛に耐えながら起き上がりました。壁伝いに一段一段階段を上り、息子の部屋に
猛暑の中、息子の部屋は窓を閉め、ガーデンを閉めて薄暗かったです。頭から夏布団をかぶりこんで180センチある長身の体を小さく丸めていました。
布団をそっとめくりながら、
今回のことはお父さんが悪い。
今のあなたにかける言葉ではない。
お母さんもお父さんに怒っている。さっき、お父さんを怒って文句を言った。
その様な事を話したと思います。息子が段々と顔を上げた所で
息子の表情が能面の様になっていました。そして、
お父さんを殴りたい…。
そう、絞り出すような声で言いました。
私はその言葉が恐ろしく感じました。これ以上こじらしたら、もしかしたら家庭内暴力
…と。
私は息子の手を握り、
それはいけないよ。それはいけない。
あなたが、それほど傷つ、怒っているのはわかった。お父さんは酷いね、酷いね。
でもね、小さいときに、怒ってお友達を叩いてしまったり、モノを壊してしまった時、あなたはいつもしまった!やっちゃった!と言う顔をして、結局、相手に謝らないといけなかったりしたよね。
それと同じで、ここでお父さんを殴ってもあなたの気持ちは晴れないよ。あなたが1番分かってることじゃない?そうでしょう?
とにかく、今は落ち着こう。
こんな時はお薬飲んで寝よう。
そして、病院で処方されていた安定剤を飲ませて休ませました。
動けば激痛が走る体を引きずる様にベットにやっと戻ると、夫は
すまなかった。
私に謝ってきました。
その言葉は、息子に言って。
と、夫の顔を見ずに言いました。
心の中で、退院した日に何でこんな事になる?静かに寝かしてくれないの?と、情けないやら腹立つやら何だか涙が出てきました。
やはり疲れたのでしょう。
少し眠ってしまいました。
目が覚め、夕飯のメニューを考えないとと、体を動かそうとした時、さらに激しい激痛が襲ってきたのです。
帰って早々のゴタゴタ。私のストレスはマックス状態になっていました。
今までは、痛いと声を出すことがあっても、言葉にならない叫び声を上げることはありませんでした。
私自身、何と叫んだのか覚えていません。
もう、体が動かせないのです。
初めて、病院に帰りたいと思い、泣きました。痛さで涙が出てくるのです。
どうしよう、どうしよう、どうしよう、こんな状態だとトイレにも行けない…痛み止めを飲んでも効かないどうしよう
不安でいっぱいになりました。