公演が決まったので早速観てみました!(以下映画のネタバレ含みます)
思っていたよりはギャグ少な目で、あいだあいだにクスっと笑える間を入れながらも、
ハートフルに、そしてちょっと考えさせられる内容となっております。
勿論突っ込みどころも多いし、そのままやるにはスミレコード的に
絶対アウトって部分もあるのでその辺は改変されるでしょうが・・・
ます、首相の設定からしてある程度宝塚ナイズされるかと思いますが、
そのあたり三谷さんがどの辺まで変更を許してくれるんでしょうかね?
こだわりの強い方なので、あまり変更とかは許してくれなさそうですが。
昨今のこともありますので宝塚化に向け綿密に話し合ってくれるとは思っています。
原作のこっちゃん(笑)、演者が中井貴一さんですし、そもそも首相なので
50代くらいの設定。宝塚でその人の生涯を演じるときは年を取ったときも
演じたりしますが、主役でこのあたりの年齢をずっと演じることはまずない。
なので、そもそも年齢から変更するのかと思いますが、首相ですからね~
しかも、性格は(最初は)傲岸不遜、男女蔑視や時代錯誤な言動から
史上最低支持率の首相だったわけですが、それも世代からのもあるでしょうし、
あんなおじさんがきっかけがあったとはいえ、心を入れ替えて生きなおすってのも
テーマの一つですし、なんせ年頃の息子もいる。礼君が演じるの?おじさんを??
最初の設定もあれですし、性格が変わったあともおおよそ宝塚らしくない主人公像。
年齢も含め(笑)その辺をどう宝塚にするのか。石田先生だし、、、不安(笑)
主人公は野党の党首と、主人公の奥さんは第一秘書と不倫をしております。
不倫は正直、スミレコード的にはOKでしょうね。なんせ不倫の話を挙げようとすると
枚挙にいとまがない(笑)今度やる『激情』『仮面のロマネスク』だって不倫ですし、
宝塚の代表作『ベルばら』だって言ってしまったら不倫ですからね。
とはいえ、宝塚(というか昔の文学作品)は不倫に美を見出して作品として
書き上げていますが(それを見る側が好む好まざるは別として)
今回の描かれ方は少なくとも“美”ではないのでその辺の描き方も気になる。
なこちゃんの役。普通なら奥さんか?と思ったりですが、映画の奥様はいくら最後に
仲直りするとはいえ相手役像とは程遠い。相手役という観点では小池栄子さん演じる
首相秘書の役の方が相手役っぽいところではありますが、物語の最後に
首相が首相の奥さんに色々という言葉、これは外せないかなぁとは気がするので。
結局は首相の奥さんをうまく相手役像に摺り寄せるのかなぁ。
(でも、そうなると結構話としてだいぶ違うものになりそうだが)
登場人物の主要な役は、首相奥さん首相秘書官、事務秘書官、官房長官、
野党党首、記者、息子、料理人、アメリカ大統領といったところか。
ありちゃんはまぁ首相秘書官だとして、ある意味敵役な官房長官を
極美君が演じるのか、お馴染みオレキザキ君が演じるのかが気になるところ。
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是非星組さんの予習にどうでしょうか