先日の雪組『ボニクラ』配信を視聴したので、ごくごく簡単に感想をば。
ボニー&クライドの話と言えば、映画では『俺たちに明日はない』、
宝塚では『凍てついた明日』が有名ですが、今作ではブロードウェイμが元。
映画や『凍てついた~』は閉塞感やどうしようもないるせなさが
漂っていましたが、今作は楽曲が増えた分内容は少しライトに深くは描かず、
その分小洒落たミュージカル作品となっています。
楽曲はどれも素敵で、二人の声質に合っていたと思います。
咲君もですが、前作と比較してもあやちゃんも歌上手くなりましたね!
ちょっと潤花ちゃん味を感じたり(相手役さんに物怖じしない感じも)
コンビといえば、咲君とそらのデュエットもあったり。(兄弟役ですしね)
ダンスで絡むことはありましたが、歌でがっつり絡むのは初?
声の相性もいいなと感じました。お兄さんの方が小柄なのも萌ポイント
それなのにしっかりお兄さんに見える、ソラカズキの演技力たるや。
そらひまりカップルは何だか新鮮。二人のラストの芝居は涙なしに観られない
ひまりちゃんの役も難しかったと思うのですが、強さと弱さが同居する
夫に悪態ついても愛してやまないブランチの心情を演じきったひまりちゃんにただただ感服。
そんな二人がフィナーレでもこっそり組んでるのがキュンキュンきますね!
雪組の歌といったらなくてはならないあす君。今回は神父のお役で
ゴスペル風な歌を披露。神様を信じる信じないというのも今作は
ポイントになりますね。敬虔なクリスチャンのブランチの存在が大きいですね。
(本当にブランチでこけたら、結構大惨事になってたと思う。)
今回化けたなと思ったのが、あやちゃんとさんちゃん。
あやちゃんは光るものがあるけれど、どこか芝居にしろ歌にしろ弱さがありましたが、
今回は役柄によく合ってたのもありますが、とても魅力的に思いました。
正直ボニーの役柄自体はあまり個人的には好きじゃないんですが
それでも目が離せないと思うのは、あやちゃん自身の魅力なんじゃないかなと。
今後、自分の持ち味と違う役が回ったときにどう演じるか、楽しみにしてます。
さんちゃんは、星組の末っ子キャラというイメージが強すぎて(笑)
(どこかのルカイン王子のの影響w)星組102気がなこちゃん筆頭に、
天飛君、紅咲ちゃん、ゆうなちゃん、タケル君、ゆりちゃん、鳳真君と、
スゴツヨだったり、熱かったり、お姉さんだったり、暑苦しかったりと(笑)
濃いメンバーでしたので、どこかふんわりおっとりさんという感じで。
演技にもそれが出ているように思っていました。踊るときだけイキイキしてる
それが、こんなにも冷酷な表情ができるようになったとは!
前回の新公、李鴻章で大分役柄の幅が広がったのか、これが組替え効果なのか。
元星っ子的にも今後も注目してみていきたいと思います。
最初にあのシーンでしたが、最後にもう一度来るのかなとおもいきや、
ラストがああいう風だとは(ああしか言えないw)
最初はちょっとびっくりしたというか、身構えてたので拍子抜けしてしまったのですが、
見せ方としてはあれはあれでアリだなと。そしてラストの二人を見ると、
これはクライドよりボニーの物語なのかなと思ったり。
(言い合うシーンもありましたが、ボニー&クライドというくらいだし)
「行かなきゃ」とボニーが死に誘うところがもうね、、、最初のシーンを思い出して
本編も良かったですが、フィナーレも良かった!明るい調子の曲が多い中での、
ラストのデュエダンよ聞いてはいたが、宝塚でも屈指の名曲
「♪blues requiem」を使うのは反則!もれなくとうこさんの歌声と叫びを思い出す。
そういえば、そら君とうこさんと番組内で歌ってましたよね!前振りか?
次回は大劇トップコンビお披露目。109期の初舞台公演でもあり、
何気咲君はオリジナル作品は初なのでは?(今まで原作あり作品)
色々と正念場にもなりそうですね!レバンガ!!