星組大劇『柳生忍法帖』『モアー・ダンディズム!』感想④ | ★F**kin' Perfect★

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徒然なるままに、つらつらと。。。

星組レポや写真を観ましたが、お芝居もショーも期待値が上がりすぎてアップ

ちょっと感じてた寂しさも一気に吹き飛んでしまいました(笑)

初日映像もなんだかめっちゃ皆にぎやかでわちゃわちゃしてて音譜

こんなご時世だからこそ、何も考えずにひたすら楽しみたいところ。

 

と言いつつ、マイ初日は少し先になってしまうんですよね~

(一応宝ホお泊り付き赤ワイン一回泊まるとちょっと病みつきになりますね)

なので、その間に溜まりすぎた感想をちょいちょい流しとこかなと。(自分の記録用として)

 

の続き右矢印ショーの感想を簡単に。もう半年前の、前の大劇作品やん~って感じですが汗

岡田先生のロマンチック・レビューであり、『ダンディズム』シリーズの第3弾でもあります。

 

最近ではスピード感あるショーが主体のなか、ゆったりとした仕草のなかで

宝塚的かっこよさや華やかさを魅せなければならない。

ある意味早い動きでごまかせる(勿論そちらはそちらで技術のいることですが)ものと違い、

ちょっとした角度であったり、動かし方、速度、指先等々。全身にわたり神経を

張り巡らせなければならず、演者にとってもかなり勉強になる作品だと思います。

 

一方、観る側も素養がいると言いますか汗私個人としてはやっぱりスピード感や

緩急あるショーだとみてて分かりやすいですし、同じレビューでもショー作家が作ったり

谷先生の『エクブリ』とかは結構好みだったりしますが、どうにも岡田先生の最近の作品が。。。

(初演の『シトラスの風』『ル・ポアゾン』だったり『ネオ・ダンディズム』とかは好きなんですが)

 

なので、ちょっぴり自分には合わないなぁと思ったりなんですが。

観る側から演者側に戻りますが、私が合わない以上に礼君、なこちゃんの星組に

合わない部分も多大にあったんじゃないかとも。(一番合っていたのは愛君でした)

 

超絶技巧ダンサーのお二人ですし、ダイナミックでスピード感あふれるところが売り。

せっかくの良さがあまり生かされていないかなぁと。そういう意味では、新作のミッションが

一番二人にあっていると思うし、新作シーンですから二人にあっているのは当然とも言えるか。

 

新作繋がりで。この作品、一応の位置付は新作にあたるんですが、

名前の通り『ダンディズム』の再演でもあります。

が、『ダンディズム』で残っているのはプロローグと中詰め「キャリオカ」、

そして皆大好きw「パラディッソ」のシーンのみとなっています。

 

かといって、他のシーンが新作というわけでなく、新作は前述「ミッション」だけ。

主題歌は新しくなりましたが、ロケットとパレードしか使われていないために

個人的には印象が薄い。(そしてパレードであまり乗り切れなかったのは内緒)

 

他の部分はどうしているかというと、岡田作品にありがちな過去作品の

名シーンをつなぎ合わせ。いいシーンばかりのオンパレードになりますし、

過去作に思い入れある方には懐かしく思われると思います。

が、どうにもタカスペを見ているような気になってしまう。

(最近はタカスペも無いのでそれはそれでありっちゃありですが)

 

あくまで私個人の考え方なんですが。ショーは色んなシーンがあってその変化も

楽しみの一つですが、どこかで一本筋が通ってほしいですし、

レビューならなおの事、テーマに一貫性とストーリー性が欲しい。

(今回「ダンディズム」ですが、他公演シーンがダンディズムかと言われたらどうなんでしょう。。。)

 

名場面のツナギ合わせだと細切れ感が出てきてしまいますし、

緩急もなくなってしまう。全部と言わないまでも、ミッション以外の

「ザ・ダンディズム」な新作シーンが欲しかったかなぁというのが正直なところ。

 

と、色々と言ってきましたが、キャリオカは華やかさと正統派な黒燕尾&ドレス姿に

うっとりしますし、パラディッソにテンションあがり、アシナヨで泣き。

場面場面で観たら流石岡田先生ともいうべき、良さがたっぷり詰まっています。

また、新作の「ミッション」はスピード感あふれて見ごたえありますねアップ

 

たまに振り返って噛みしめたくなる、そんな「味のある」レビュー作品だったように思います。

(とはいえ、やっぱり今の星組は現公演みたいなスピード感あふれる作品が合うなぁとべーっだ!