続いて3作目『スーパーガール』
“カーラは12歳の時に崩壊寸前のクリプトン星から脱出。地球へ送られて、養父母の一家に引き取られた。
彼らの保護の下、養父母の娘アレックスの妹として育てられたカーラは、自分の正体が知られないよう、
いとこのスーパーマンも持っている驚異的な能力を隠して生きる術を学ぶ。
時が経ち、カーラは自分の能力を隠したままナショナル・シティで生活していた。
だが、ある日飛行機の墜落でアレックスの命に危険が迫り、彼女を救うために空へ飛び立つ
現在キャットコー・メディアで記者として働きながら、ナショナル・シティ、そして地球を邪悪な敵から守ることを使命とする
政府の秘密機関DEOでも働いている。人間関係や、記者としてのキャリアの前に立ちはだかる困難に悪戦苦闘。
だがスーパーガールとして空へ飛び立てば、彼女の心も空へ舞い上がるように高まっていく”
(ワーナー公式より)
恰好から、そしてヒーロー名からも分かるようにアメコミ界でも超有名人なスーパーマンの縁者。
実は従姉で故郷クリプトン星が崩壊する際にまだ赤ん坊だった従弟カルを守るよう言われ星を脱出。
しかし従弟と宇宙空間ではぐれ、地球についたときはすでに従弟はクラーク・ケント=スーパーマンとして
成長してヒーローとなっていた。目的を失い、結局力を抑えつつ地球人として平凡な生活を送ることに。
そんなカーラが「自分らしくどうあるべきか」を問いかけるところから物語が始まる。
この世界には宇宙人が普通に存在し、勿論一般的には地球人以上の力を持つ。
しかしヒーローはスーパーマン一人。スーパーマンと全く同じ能力を持つクリプトン人として
時に失敗しながら(しかも割と大きなw)見た目は普通な女の子が空を飛び回ります。
(余談といいますか、つまりこのドラマは他アローバースドラマと別世界(アース)という意味。
なのでクロスオーバー等でたまに関わりはあっても基本的には独立しています。ちょっと前までは)
ヒーロー活動もですが、地球人として記者活動に悪戦苦闘する様もこのドラマの見どころ。
特にシーズン1では新聞社の秘書だったのですが、アクの強い社長に振り回されっぱなし。
まるで『プラダを着た悪魔』のような趣もあったりします。(またその社長がいい味だしてる)
仕事に、恋に、ヒーロー活動に奮闘する。そんなカーラをつい応援したくなってきます。
が、シーズン4になってドラマの雰囲気がガラッと変化します。
これまでは問題が起こりながらも地球人と異星人が共存して生活していた社会に
反異星人感情による排斥運動が勃発。更にそれに反発する強硬異星人擁護派も。
宇宙人を憎む側、宇宙人を守る側。双方に正義があり、そうなるべき理由があり。
まさに今リアルタイムで問題になっている差別問題に深く踏み込む内容となっています。
“正義の味方”の象徴であるカーラはどちらにもシンボルとして祭り上げられそうになりますが、
どういう立場でどのように決断してこの問題に立ち向かうかがこのシーズンの見どころ。
さらにもう一つ。このシーズンで登場したトランスジェンダーのヒーローの存在も大きい。
今まではLやGのヒーローはいましたが、その人を象る一つの付随的要素でした。
しかしトランスジェンダーであることをストーリー中大きく取り上げた話があったのも印象的。
演じられた方もトランスジェンダーなのだとか。
これも現在大きく問題になっていますね。そして普通に可愛い
決め台詞ならぬ決めポーズ。本人曰く威厳を見せているのだと(笑)
現在シーズン5まで。ティーン向けから大人向けへと変化した本作。
新シーズンではコスチュームもパンツ姿にかわり(でもこちらの方が好き・・・)
どう進化を遂げるのか。新シーズン視聴を楽しみにしています。