続いて2作目『FLASH』
“幼い頃に母親を殺害され、その犯人として父親が投獄されてしまった過去を持つバリー・アレン。
幼いバリーは当時の捜査官、ウエスト刑事に引き取られて、その娘アイリスと共に育つ。大人になり科学者となった彼は、
CSIの科学調査員としてセントラル・シティの警察に勤務。父親の無実を晴らすため母親の殺人事件の真相を追る。
幼なじみアイリスへの淡い恋心を抱きつつ。そんなある日、実験室で粒子加速器が爆発し、
巻き込まれたバリーはこん睡状態に陥いる。長い眠りから覚めた彼は、自分に超人的な治癒力と、
閃光(=フラッシュ)が如く超高速で移動できる能力が備わっていること知り、“フラッシュ”として悪と闘うことを決意する”
(ワーナー公式より)
アローがダークヒーローならば、フラッシュはまさにこれぞアメコミヒーロー。
とある事故で超能力を手にした主人公、しかしそれは街の悪人たちも同じ。
超能力で悪事を働く悪者たちに対して超高速で相手を懲らしめていきます。
母が殺され父親が冤罪で投獄と言う辛い過去がありつつも常に明るく優しいバリー。
真面目で少しオタク気質、同じくオタク気質な仲間とともに冗談を交えつつ悪に立ち向かう。
若くて更に能力も開花したばかりですし、仲間たちも能力に目覚めたりとどんどん主人公側が成長。
そんな青春ヒーロー劇なところはシリアス一辺倒な『ARROW』よりも観やすい部分も。
VFXを駆使した(ぶっちゃけ言うとアローバースでも一番お金をかけてる)迫力ある戦闘シーンもあり、
今からアローバースを見るには此方から観た方が世界観に入り込みやすいかもしれません。
まぁその若さ、能力の未熟さ、優しさ、そして調子乗りな部分のせいで普通ならマッハ8で走れる人間が
負けたりするはずないんですが、何度も「おいおい」と思いながら負けてしまうのはご愛敬か。
シリーズを重ねるとただ速いだけでなく時間を超えたり(いわゆるタイムトラベル)
時間を止めたり(本当は周りが止まって見えるほどゆっくりになる)果ては時空さえ越えてしまう。
この時空と言うのがアローバースにおける(というか他のアメコミもですが)重大な話。
この世界には“ここではない宇宙(地球)=多次元宇宙”が平行世界として存在。
例えで言えば『銀魂』や『出島小宇宙戦争』の世界のようなもの(日本とどこか似た日本)
その別世界(アース〇(ナンバリング)で呼ばれている)には自分と全く同姓同名同じ顔の
人間が存在したり、あるいは違う名前だったり名前が同じでも違う顔だったりしたり。
はたまたナチスが戦争に勝った世界だったり宇宙人が当たり前に存在していたり。
似たようでいてちょっとずつ違う(或いは大分違う)世界が存在しています。
その別世界と割と簡単に行き来できるものですから、例えば退場した人間
(死んでしまったりどこか行ってしまったり)が普通に別の人間で出てきたりする。
中の事情を言えば同じ役者がいろんな役を演じたりとそれはもう大変(でも楽しそうw)
ややこしくはありますが作中でもう観られないと思っていた人が再登場してくれるのは嬉しい
・・・まぁこのアローバース、割とよく「死んでたと思ってたら生きていた」ネタが多いので
別アースとかの問題だけじゃなかったりもしますけれど。
あと『ARROW』の方ですが、蘇りの池なんてあるもんですから何がなにやら
バリーの初登場は『ARROW』シーズン2。オリバーに調査を依頼するところから。
そこから二人の友情が始まります。普段仲間にも厳しく当たるオリバーですけれど、
なぜかバリーにはとことん甘い、常に気にかけ完全にお兄さんポジション。
そんな二人のやり取りも面白く、互いのドラマで味方は勿論敵も行き来していたり
(片方で取り逃がした敵がもう片方にも出てくるとか)
クロスオーバーエピ以外にも濃厚な接触があるのも他スピンオフにはない魅力。
「走れ、バリー走れ」チームがよくバリーに投げかける言葉。
『FLASH』はアローから2シーズン遅れの現在6シーズン終了。
『ARROW』終了の今、アローバースをけん引するドラマとなりそうです。