ロマノフの真実① | ★F**kin' Perfect★

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徒然なるままに、つらつらと。。。

『神々の土地』復習第二弾w(第一弾はコチラ右矢印

実際に上田先生が今回のお話が史実に基づいたフィクションと位置付けていますが、

では実際の彼らはどんな人物で、話の終わりにどうなったのかという事を少しだけ。

(精神的にかなりきつい描写もありますのでご容赦ください)

 

大公妃イリナ

今回一番の改変。というか創作の人物という位置づけ。ですが、勿論モデルになった

人物はいます。それがエリザヴェータ大公妃。実際はアレクサンドラの姉。

ちなみにこの間にイリーナという女性がおり、あくまでフィクションとしつつ全く異なる名前

ではなく縁のある名前にしているのが、エリザヴェータの存在を匂わせております。

 

舞台ではセルゲイ大公とは父親程離れているとう話でしたが、実際は7歳差。

逆にドミトリーとは27歳年上です。特に舞台では年齢について言及されていませんでしたが、

何となくその逆転した歳の差。つまりドミトリーとは7歳年上で、大公とは27歳離れているのかなと。

 

年齢、ドミトリーとの秘めた恋心という以外はおおむねイリナの人物像と同じ。ドミトリーとも親しく、

聡明で人徳も高く。ラスプーチンに傾倒する妹のアレクサンドラに戒めの手紙も送ったり。ドミトリーが

暗殺に成功した時は祝電を送ったそうで、これを機にアレクサンドラとの仲もこじれてしまう。

 

革命時は亡命を拒み、そして亡くなったも一緒。その亡くなり方が壮絶で、、鉱山に送られ、

他の皇族もろとも廃坑に落とされ手りゅう弾を投げ込まれたとか。自分も重傷を負いながらも

彼女は力尽きる最後の時まで、他の人達の介抱をしていたそうで。歴史とはかくも残酷。

 

 

皇帝一家

今回一番「それっぽい」皇帝一家。概ね舞台から受ける印象そのままかと。かなり皆さん

勉強されて作りこまれたのだなとわかる役作りでしたね!舞台でも言っていましたが、

ラスプーチン暗殺から3か月後に皇帝退位、その1年後に皇太子皇女含め一家銃殺に。

 

時代が悪かった。そういうしかない。皇帝は決して暴君ではなく穏やかな性格でしたし、

皇后も内に引きこもる性格ではあったけれども慈善家の顔を持ち看護師として皇女とともに

戦場にまで行ったとか。家庭内では良妻賢母だったそう(子供大事だからこそ、あそこまで

ラスプーチンに傾倒してしまったんでしょうけれど)ただ、統治者は無能こそ罪。

きっと皇帝一家なんて立場ではなかったら、幸せな家庭を築けたことでしょうね。

(まぁフランス革命同様、どんな君主であっても革命は起こるべくして起こったでしょうけれど)

 

オリガは父親似で教養の深く、頑固で意志の強い女性。姉妹の中でも一番賢く、

乗馬も嗜み騎馬隊長も務めたそうで(だからあんな軍服風の衣装だったのか)

率直な性格過ぎてアレクサンドラとは馬が合わなかったそうですが汗(そして

フェリックスの事も嫌ってたとか)そんな彼女、実は一家殺害の際に一番最後まで

生きていた(数分違いですけど)つまり一番悲劇を目にしてしまい。。。

 

舞台では影の薄いタチアナは姉妹の中でも一番の美女。バランス感覚に優れ、

母親と一番仲の良くてよく母親と姉妹の間を取り持っていたんだそう(だから常に一緒だったのか)

 

アレクセイについては舞台の通り。ただ軍隊に憧れ、軍隊生活の様に過ごすのを好んだとか。

だからあんな雑多な中でも交わろうとしたのか。彼の最期はあまりにむごいもので、、、

当時盗難を防ぐために皇女や皇太子の下着の中に宝石を縫いこんでいたらしいですが。

だからオリガやタチアナ、アレクセイは最初の一斉射撃を生き延びてしまったそうです。

何発も撃たれ何度も銃剣で刺されても死なず、最終的に頭に接射で2発。

 

殺害時ニコライ50歳、アレクサンドラ46歳、オリガ22歳、タチアナ21歳、アレクセイ13歳。

フランス革命の時は一応はあった裁判もなく、前触れもなく急に夜中に秘密警察が現れ

一家を地下室で殺害。死んでしまえば同じとはいえ、最初に即死し子供たちが苦しむ

様を見なくて済んだ皇帝、皇后はまだ最悪の一歩手前といったところか。

本当に歴史は何ともやるせないですね。。。

 

 

次は生き残った人達と某怪人について右矢印