星組フォーラム『オーム・シャンティ・オーム』感想③ | ★F**kin' Perfect★

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徒然なるままに、つらつらと。。。

の続き右矢印

 

セット、演出について。一番の活躍は後ろスクリーン。1幕ではシャンティ、2幕ではOKの看板に。

なぜセットではなく映像で?というと、そのシャンティの看板ウィンク投げかけたり涙を流したり。

OKの方は看板数が多いですから、セットだと舞台転換が大変そうというのもありますね。というのも、

なんと紅さんのこれまでの出演作がOK出演の看板としてドキドキ(初日映像でもちらっと映りましたが)

メイちゃんはスマホ、ジャンルイはワイン、風共は紅茶、キャッチミーはそのまま飛行機の宣伝を(笑)

そんなところに小柳先生の愛を感じつつ、上手い事合成したな~とちょっと笑ってしまいましたw

 

笑ったといえば、映画でシャンティの衣装にオームのブレスレットが引っかかってしまう所が

あるのですが、まさかセルフでひっかけるとはw(しかもスローモーション)細かいところに原作への

リスペクトも感じられますが、なんせ幕から原作と同じロゴを使ってくださってる時点でねアップ

 

他にも火の演出もあり(スモーク?ですが)ただ今回正面から見ていたのからか、そこまで

迫力は感じられませんでした(そんでもって梅芸ではあの演出できましたっけ?)他には特に

特筆するセットはなし。舞台は生で見るものですが、後に映像で見ると少し平坦に感じてしまうかも。

 

客席降りは2幕で1度。オームとパップーだけは1幕で前の方にチラチラっと降りてきてくれます。

舞台転換は暗転が多く、本編中はそこまで気にはならなかったのですが本編終了後からフィナーレに

掛けてが相当長かったので、再演時はもっとシーンの移行がスムーズになればいいなと。

 

 

衣装について。ポスターの衣装はそれはそれで可愛かったのですが、この世界観にはあまり

そぐわないので(特に紅さん)どうしようかと思っていたのですが(笑)オープニングとフィナーレだけで

後は世界観のピッタリな衣装。女性陣はインドで買い付けたサリーを着ており、やはり普段の衣装と

違う雰囲気と言いますか、なんとなく香辛料の香りがするようなエスニックな色彩。男性陣は

30年前は時代を感じさせ、現代では当然ながら現代風。主演のお二人ですが、こちらも映画に

かなり寄せてきてますね!シャンティの緑や黒ドレス、オームの赤いチェックや脇役時のとかべーっだ!

 

 

ナンバー振り付けについて。映画の音楽が少しでも使われたらいいな~とは思っていましたが、

まさか全部使ってくださるとは!何度も繰り返し聞いてたナンバーが目の前で歌ってくださってるアップ

『アーサー王伝説』の時もでしたが、それだけでテンションが上がるというかにひひ主題歌らしき曲は

予想の「♪DeewangiDeewangi」を違え「♪OM SHANTI OM」(映画で幕開けにちょろっと歌う曲。

元々は違う映画で歌われてた曲らしいですよ)でしたが、普通に盛り上がっていましたよ。

 

ただ、インドの音階が歌う方も聞く方も難しく。特に流れるようなタミル語に一語一語しっかりと

言葉を入れているのでなんと文字数の多いことか(パンフ見たらズラ~と歌詞があってビックリ)

スローテンポな「♪不思議な気持ち(Ajab Si)」や「♪もし例えるなら(Main Agar Kahoon)」は

日本語の歌詞でも割かししっくり来ていたのですが、宝塚色の強い「♪マスカレード(Dastaan E~)」が

歌い始めがショーブラン並みに低く。サビでそこまで高いわけではないので、原曲通りのキーじゃなく

もう少し上げればと(他も原曲通りのキーじゃないのもあったので)とはいえ、ここは宝塚の

本領発揮!仮面舞踏会は圧巻の一言でしたグッド!(しーらんやれんたのキレッキレなダンスもみれたし)

 

オリジナルは流石に歌いやすそうでしたね(除くラップw)元々ディスコ色の強い「♪Dard-E-Disco」の

更にヒップホップver。紅さんよくやり切ったなと。OKの掛け声はOKの意味にオーム・カプールの

イニシャルを掛け(原作でもそうでした)途中パーフェクト・ヒューマン風にI amキング・オブ・ボリウッドw

 

歌詞は原曲ありのは原曲に近い訳詞。最初のナンバーでの「トップスター♪」「僕の作る物語が

今始まる♪」というのがお披露目らしくてもうしょぼんオリジナル「♪My Shining Star」の「どんな暗い夜も

たとえ嵐の日も あなたと二人なら 乗り越えていける(中略)二人夢を重ね 新たな歴史を作る♪」

小柳先生よくぞこんなトップコンビ二人の門出にふさわしい歌詞を当てはめてくださりました!

 

振りはインド舞踊らしさをふんだんに取り入れられ、あまり見ない振り付けも多くて中々に新鮮。

此方も映画の振り付けが多く取り入れられ、客席降りの振りはつい一緒に踊りたくなります音譜

 

 

フィナーレ。というよりカテコと一体型のものでした汗デュエットダンスは本公演までお預けですね。

本編ではあまり踊れなかったキャストもキレッキレで踊ってくれるのはテンションが上がりますね。

からの「トップスター!」の掛け声で登場する紅さんのお姿にしょぼん本当にこの日を迎えることが出来

ファンとしてこれほど幸せなことはありません。カテコではお辞儀が全部ナマステーでした得意げ

 

 

元がいい作品なのでもっと良くなるはず!と思わないでもないですが。(再演時はブラッシュアップ

してくださることに期待)これほどまでに原作をリスペクトしてくださり、新生星組に愛情を示して

くださって感動の極み。「ハッピーじゃなければエンドじゃない」の言葉通り、お披露目らしい作品です。

インドが舞台の作品はこれまでもありましたが、ボリウッド感が楽しめるのも作品の醍醐味ですね。

 

嬉しさとともに不安もあったし、逆に小箱だからトップスターとしての実感わかないかな~とも

思っていたのですが、全くの杞憂でした。トップスターとしての不安は何もなし!(とも言えないのが

ファンの悲しい性ですがwとりあえずこの作品では)これから始まる“新しい歴史”に胸いっぱいです。

 

 

個人の感想は続く右矢印