③ の続き
ウィルクス家とハミルトン家の人々(華形ひかる・音波みのり・毬乃ゆい・輝咲玲央)
どうにもアシュレという人物が好きになれない(言ってしまえばスカーレットやバトラーもですが)
メラニーもスカーレットも「あんな男のどこに惚れたんだ」と思うぐらいの優柔不断な優男。特に2幕に
入ってからのアシュレは目も当てられないし、バトラーが言っていたように灰になってしまった姿がもうね。
でも華形アシュレはなぜか魅力的に感じられました。本来の姿はどちらだったのだろうと悩むぐらい。
水色の軍服姿に黄色いサッシュ。中世の騎士どころではない、王子様が現れたかのような姿。
守るべきものの為に何度も戦場に向かう勇気も持っているし、何度も生還してきた強さも持っている。
このように、前に述べた南部の青年たち同じく生粋の南部人ですが、徹底的に違うもの。それはアシュレが
レットと同じく南部の敗北を予期していたこと。負けるとわかっているのに守るものの為に戦地に
赴かなければならない、敗れた後に自分の居場所がないのが分かっていながら受け入れるしかない。
ルネたちとは違って全てが冷静に見えていたからこそ、彼の自己嫌悪感は半端なかったでしょう。
アシュレはバトラーやスカーレットのような強さは持っていない。でも違う強さは持っている。大切な人を
護るという一点で。それがメラニー。彼女を「内気だ」といって守りつつ、その実メラニーの強さと慈悲に
アシュレもまた支えられていたのですがその力の元のメラニーですら遠くへ旅立ってしまった。
彼の世界が崩壊し、某殿下のように「もう生きるあてもない」となるのもおかしくない話ですよね。
スカーレットが求めていたアシュレ像は、南部魂をもって毅然とした態度と物腰柔らかな王子様なところ。
でもそれはメラニーと守る故郷が後ろにあるアシュレ。どだい、スカーレットには求められないわけで
アシュレもまた、母のような強さをスカーレットに求めていたのかも。唯一甘えられる女性というか。
一方メラニー。もう天使!むしろ女神様!!すべての人に慈しみの心で包み込む。アシュレは彼女を
“内気で守るべき相手”として見ていましたが、それだけの女性ならバザーでおば様方を従わせられないし、
率先して看護の仕事をしないし、ベルやあのバトラーもが心を開いて敬意を表したりしない。
すべての要というか、もうピラミッドの頂点に君臨しているんじゃないかってぐらいw完全にメラニーは
裏ボスですね(笑)その要が取れてしまったら、そりゃ~皆バラバラになるしかないですわ。
芯の強さだけではない、本質を見抜く力があるというか。アシュレとスカーレットが噂になった時も、
絶対二人を疑いもしなかっただろうなと。だからこそ、最期の「バトラー船長に優しくしてね」
死の床でさえ残されたものを気遣い逝く。(そもそも死因もアシュレとの愛の結晶を残したかったから)
でもきっと彼女は幸せだったんだろうな~本当に最後の顔が素敵だったものそして、残された人達が
皆不幸な結果になるのがなんともだな~と(原因のほとんどはスカーレットですがww)
あまり似あわないんじゃなかろうかと思っていたみつるさんアシュレ。思いのほか似合っていたというか、
アシュレがみつるさんに寄っていった感じ!みつるさんの精悍さと程よくマッチして、危うく私も
スカーレットと同じように堕ちそうでしたよ(笑)本当に芝居巧者で、生粋の花男ですが意外に芝居は
ナチュラルというか。星組の中で芝居してても全然違和感を感じることはありませんでした。
ただ、歌が相変わらず。。。。故郷の緑が、若干枯れかけていました
はるこちゃんは本当に天使!台詞の口跡も相変わらず綺麗。どう見てもメラニーにしか見えず、
あのマーシャと同一人物とは思えないw少し、、、『太陽王』のりこちゃんを思い出してしまったのは内緒
ピティパットおばさまはマリーノさん!久しぶりに台詞が多かった気がする。何とも可愛らしいおば様で、
大柄なピーターと程よいセット感が(笑)屋敷から逃げ出すときはピーターにお姫様抱っこされてました(笑)
そのピーターがもうどこから観ても黒人の方にしか見えない!鬘のせいもあって一瞬誰かわからなかった。
ただ、アトランタ炎上では一人黒人メイク(&ヅラ無し)で参加されてたので、めっちゃ目立ってました(笑)
その戦場シーン、実はアシュレも博士もワイティング夫人も参加されてますww(夫人は男装ですが)
割と目立たない風に参加されてますので、是非探してみてください
続く