⑥
の続き
幸せの絶頂から、凋落の始まりへ
ⅶ政略結婚
マリーとの結婚話、つまり自分の母にあたるのですが、何故かそっけない物言いなナポⅡ世。
ここだけでなく、オーストリアの話になると父の話をしている時の熱っぽさが急に冷めると言うか
母の母国だけれども、やはり自分を捨てた母の事は良く思っていなかったんでしょうね。。。
政略結婚は、タレーラン劇場ですね！皆が彼の掌で踊らされてる
そんなタレーランと親友やってる
メッテルニヒが凄いwきっと政治手腕としてはナポ以上に認めているんでしょうね！それに、中身は
案外似通っているんでしょう
見た目は全然違うけれどもw「メッテルニッヒは親友だ♪」に「そりゃ
同期だもんね」と思ってしまいました(笑)（ここにまっつさんが加わったら、勝てる気がしない）
「幸運なオーストリーは結婚で絆を♪」って『エリザ』ゾフィーの「幸運なオーストリアは結婚を！」
って台詞を彷彿としますが、これはどちらも小池作品だからではなく“戦いは他のものに任せよ、
汝幸いなるオーストリアよ、結婚せよ”って格言がハプスブルク家にあるのだそう。
こうしてタレーランの口車で「首尾よくロシアが断り オーストリーは受け入れた♪」
そういや、タレーラン＆フーシェ＆メッテルニヒのハモリは綺麗ですよね
１幕の“第一執政”と比べ
“outジョセフ＆ブリエンヌ＆リュシアン・inメッテルニヒ”で、こんなにも違うのかとww
ⅷコンピエーニュの城
さっきのシーン冒頭とは違い、ナポが予定より早く迎えにきた事を生き生きと話すナポⅡ世一応は
自分の母の輿入れ話ではありますが、父の話題になるとパッて顔が明るくなります
単純だなぁ～(笑)
←そこがいいけど
（そして、「母は泣き伏していた」と母の話題はやはりちょっとトーンが落ちてる）
２回目でもやっぱり笑ってしまう、“真風君がちえさんにダンスを教えている”図が(笑)（これが“紅さんが
ちえさんにダンスを教えている”じゃなくてよかったww）「アン・ドゥ・トロワ、アン・ドゥ・トロワ」に、
もれなく「クイック・クイック・スロー、クイック・クイック・スロー」が再生されるのはどうしたらいいですか？
ⅸ祝砲
民衆が数える祝砲の数を一緒になって数えるナポⅡ世と私
２１で祝砲が止まった時に不安そうにする
民衆と、同じく不安そうなナポⅡ世。いやいや、２１で止まってたら君生まれてないから(笑)
豪華絢爛さだったら一番は“戴冠式”なんでしょうけれど、一番幸せに満ちた神々しいシーンはこの
“洗礼式”ではないでしょうか？ずっと争ってきたオーストリア皇帝と戴冠式には出席しなかったナポ母が
代父母を務め、民衆は歓喜に沸き、ずっと暗い表情だったマルモンもこの時ばかりは嬉しそうで
そんな模様をくすぐったそうに見つめるナポⅡ世。こんなにも自分が祝福されて生まれてきただなんて、
今の境遇からは想像がつかなかったのでしょう・・・そこへ、ふと目をやると一人の女性がその眩い光に
背を向けて歩いてます。彼女は自分という存在の為に光から背を向けざるを得なかった。
自分と言う存在が父の最愛の人を傷つけたのではなかったのか？？ナポⅡ世はグランマルモンに
問います。「ジョセフィーヌは、本当に私の誕生を喜んでくれたでしょうか？」
ⅹモスクワ遠征
そう訊ねるナポⅡ世の目には既に光るものが。。。って、てんてん早いよ←不意打ち食らった人
もう既に気持ちがいっぱいいっぱいだったのでしょう・・・今まで聞くに聞けず我慢していた言葉が
遂に口を割ってしまいます。「では、何故（父を）裏切ったのですか？」と
皆が皆、父を愛してたといった。自分の誕生も祝福してくれた。それなのに、オーストリーも家族も、
そして貴方すらも父の元を何故離れて行ったのかと。この時のマルモンの表情も痛々しくて
かつての凱旋姿とは程遠いボロボロなナポレオン軍。灼熱地獄のエジプトでさえ戦となれば元気だった
ミュラさえ、この時ばかりは疲れ果てて表情も陰りを見せ。それでも敗北を認めないナポと（「負けと思った
時が負け」のポリシーがそうさせたのでしょうが）ミュラの間に、決定的な溝が出来たように思えました。
二人の歌で語られるナポレオン軍が痛々しくて（あちら目線としては、てんてんのソロもっと聞きたかった）
それを見守る二人も痛々しくて、何よりナポレオン自身が痛々しくて
でも、それは終わりの始まりにすぎないのですよね・・・
続く（いつか来る～おわ～りが～僕にも～みえないんだ～♪）