最後のオチや犯人等のネタばれはなしですが、全くのネタバレなしというわけではありません。
また、ゲームファンならではの感想も入りますのであしからず・・・
まずは、演出面のお話!
鈴木先生だけに言える話ではありませんが、基本の構成がいつも同じというか
特に今作は、『逆転裁判2』の成歩道(ライト)→御剣(エッジワース)にしただけ?って思ってしまいました。
もちろんストーリー自体は全く違うのですが、舞台の作り方というか・・・
裁判にいたる経緯→裁判場面→休憩→壁にぶち当たり、トートダンサーならぬコロス(影のダンサー)が
まとわりつく→ヒロインと喧嘩→更に悩む→紆余曲折を経てヒロインと仲直り→一緒に裁判乗り越えようぜ→
「真犯人はゴゴゴゴゴあなただぁ!」→めでたしめでたし
もともと原作ゲームがそういう作りとはいえ、ねぇ(もちろんヒロイン喧嘩やコロスはないですよ)
コロスって摩天楼や天使のはしごにも同じような存在がいて同じような使われ方をしてたし。
じゃぁ、全くダメダメかといわれるとそうではなくて
逆栽1・2やその他の作品に比べ、人の使い方や見せ方は格段に上手くなってます!
一般人もただの背景じゃなくなりましたし、コロスもコロスリーダーを作ることによって
より翻弄される様を表現してます。
映像やライトの使い方もわざとらしくなく綺麗でしたし、歌やダンスもお話を途切れさせることなく
上手くストーリーラインに乗せてました
(ちょっと後半部分はモノローグが多いというか、悠未さんが悩み過ぎというか(笑))
楽曲やダンスについて!
主題歌は主人公が変わったとはいえ、今までのシリーズと同じなのがうれしいですね
御剣のテーマソングも変わらず
ダンスは新しい先生を招いたということで、コンテンポラリー系というんですか?不思議ダンスでした。
舞台稽古まで頭に疑問形がずっと浮かんでたとおっしゃってたのも分かる気がします
静と動が入り混じってちょっとゲームのキャラクターっぽいカクカクした動きが多く取り入れられ、
原作が持つ道化っぽい感じや先の読めない不気味感が出ていたとと思います
・・・まぁ私はコンテンポラリー系は好きですが他のヅカファンに受け入れられるか、ですが
フィナーレでは一変、宝塚らしいスタイリッシュでカッコいいナンバー!
デュエダンからの早替わりがかなり大変で、悠未さん、髪を整えながらの登場でした(笑)
ストーリーはこれまでは元になるお話がありましたが、今回は全くのオリジナル!
だからか、今までで一番まとまりがあり犯人も最後まで分からず面白く感じました
実は途中でちゃんと犯人が分かる作りになっていたのですが、スルーしてしまい全然気がつかなかった
かといって原作の空気を壊さずに“ありそうな話”であり(タイムスリップや恋愛ネタはなしですが)
「ここで“ゆさぶる”しないと」や「“異議あり!”って言いたい!」と客席から思った絶妙なタイミングで
舞台上のキャラクターも動いてくれるので、まるでゲームをやっているかのよう
このお話は1と2の間の出来事なのですが、ラストは思わず「やる~!」と思った演出がありました!
最後に原作ファンとして
原作で使われていた音楽や小道具・小ネタが使われているのは、やっぱりうれしいですね
『逆転検事2』のBGMかと思いきや『逆転検事』でしたので、もしやまだ続編を視野に入れてるのか?
まぁ狼・狩魔父・美雲・信楽・一柳(笑)とかネタには困らないからな(;^_^A
上記以上に原作ファンがうれしいのは、キャラの再現率でしょう!!!
ってことで、個人感想は続きで