先日、昇格したばかりの新卒3年目の
女性マネージャーと面談をした時の話。
このメンバーはメディアの部門で約20人の
プロジェクトの責任者として(私たちは
「PS(プロジェクト責任者)」と呼んでいます)、
チームをまとめています。
チームには年上もたくさんいるし、
技術者やデザイナーなど職種が異なる
仲間もいます。
「どうやってチームを同じ方向にまとめているの?」
と私から投げかけをしたら、
「KPT定例というのをやってるんですよ
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/139.gif)
とのこと。
「KPT?」と聞き返したら、
「Keep、Problem、Try」の略とのこと。
先輩から教えてもらって、活用しているとのことでした。
詳しく聞いてみると、KPT定例というのは下記のようなものでした。
・週に1回、チーム全員に1時間定例に参加してもらう
・A4の紙に個人ワークで進捗を10分書き込む
・やってよかったこと(Keepしたいこと)
・やってよくなかったこと(Problemなこと)
・来週やりたいこと(Tryしたいこと)
・書き終わったら10分、全員で回覧しコメントを書いたりする
・残りの40分はその材料をもとにディスカッションする
というものです。
もともとは人事本部でもファシリテーション研修などで
推奨している「進捗を紙に書いて回覧する」という
「ぐるぐるシート方式」をベースにしてくれているとのこと。
過去記事:「天気図で進捗共有」(今はぐるぐるシートと呼んでます)
http://ameblo.jp/dekitan/entry-10080572273.html
聞いてみるとメリットがたくさんあって、
・メディア指標などの数字をチーム全員が共有できる
・誰が何をやってるかがお互いでわかる
・各個人の功績を週次で共有でき、褒めあえる
そしてなにより
・リーダーである自分が、全体を把握できる
というところが最大のメリットです。
チームを同じ方向に導く際に最も大切なことは
まずはめざすべき目標が明確であることが何より大事ですが
目指すべき目標が決まってる場合には
チームのひとりひとりが、同じ方向に
向かっているかが把握できている
というのが大事です。
10人20人の組織を運営することができても、
100人や200人になると個々人を細かく見ることは
どんどん難しくなります。
当社の場合は「小集団経営スタイル」という考え方のもと
グループのマネージャーに大きな権限をもってもらったり
子会社を創ってその子会社の中でどんどん決断してもらうように
することで大きな成果を出してもらうようにしています。
一方で組織の肥大化をそのままにして
リーダーが組織の状態の把握を怠ると
判断ミスにつながったり、決めたことが進まないという
状態になります。
この3年目のマネージャーは組織の成果を出すために
きちんとチームメンバーひとりひとりの力を
引き出そうと、やる気も行動も素晴らしかったです。
こういう人材がより大きな成果が出せるように、
人事も全力でサポートしていきます!