この10月から、いくつか新しい人事制度を開始します。

まず基本的な考え方として、

21世紀を代表する会社を創る

というビジョンに加えて、ミッションステートメントでも

「有能な社員が長期にわたって
働き続けられる環境を実現」

という「終身雇用」の考えを取り入れ、
長期的な企業の成長を絶対に実現させます。

そこで大切になるのが

「これからのサイバーエージェントに
出てくる課題を先読みして、今のうちに対応しておく」

ということ。

これから想定していることは

■平均年齢は上げていく(20~60代までバランスよく)
■平均年齢が上がることで、未知の課題に直面する

この2つです。

この「新たな課題」として何が起きるかは、
全てが予測できるわけではありません。

しかしできる限り想定を行い、
先に対応できるものはしておかなければなりません。
将来に遺恨が残るような状況を、今放置してはいけない。

当社の経営陣でも役員合宿のたびに長期的に
起きることや予想されることを何度も議論し、
今回人事制度を改定することにしました。

今回はじめる、新しい制度は
退職金、C職、毎年休んでファイブ、
ミスマッチ制度の4つです。


■退職金


長期でサイバーエージェントの仲間として
共にがんばってくれる人に安心感を提供する

ことで報いるための勤続インセンティブです。
サイバーエージェントという会社を選んでくれた仲間は
貴重な財産であり、誇りです。ともに長く働いていきたい。
その気持ちを込めた制度です。

終身雇用と業績アップをともに実現できるよう、
収益性を高めると配分が多くなる仕組みにしました。

くわしくはこちらで


■C職(シーしょく)

社内のグレードや昇格を気にせず、
組織に対する貢献で評価する新しい職種区分です。
C職はContribution(貢献)の略。

昇格などの出世競走を目指さなくとも、業績や成果に
貢献してくれる人にはきちんと報いたい
という考えです。
こちらも藤田のブログに考え方の記載があります

■毎年・休んでファイブ

社内でも人気の「休んでファイブ」を
バージョンアップしました。これまでは2年ごとだったものを
「毎年・5日間の特別休暇」が取れる仕組みです。

前後に土日を足せば毎年9日間の休暇となり、
リフレッシュできる機会を増やす狙いです。

同時に、「休んで1ヶ月」を廃止することにしました。

休んでファイブが人気の一方、1ヶ月の塊の利用者は
ほぼゼロだったため、せっかくの休みが活用されず
無駄となっていました。休んでファイブを増やすことで
7年ほどすると休んで1ヶ月以上の得になるように
設計しています。

※社内連絡
勉強会でもお伝えしていますが、終了まで
一定の猶予期間を設けています(全社メールのご確認を)。
休んで1ヶ月の利用を予定をしていた方は人事で
ご相談にのるので、ご遠慮なくお声掛けください。
今月下旬に開催予定の勉強会で直接ご相談
いただいても問題ありません。

■ミスマッチ制度

考え方については、社長藤田のブログでも
言及があったとおりですが、この運用には
明確にしておくべき大事なポイントがあります。

必ず5%にカードを出すというわけではなく、
対象がゼロの時もあるということです。
(もちろんそうできるように努力します)

(1)下位5%の「候補抽出」は毎期実施する。
(2)役員会でこの候補者に対し「判断」を行う。

この2ステップが完全に別々となることが
大事だと思っています。

きちんと候補リストは見ます。一人一人の状況を把握し
上司との相性はどうか、外部環境には問題ないかも見て
本人の考えにも向き合うつもりです。

人は必ず成長できる。ただし、ズレが起きることも
あるので正面から率直に話をすることも大切だ
と思っています。

また、同じグレードでポジション争いをしたり、
同年代の中で厳しい判断をするなど、
人と人とで比べる考え方である
アップオアアウトの概念ではありません。
ですからメンバーだけでなく、全グレードが対象となります。

活躍しているメンバーに厚遇するというのは
これまでもこれからも実施していきますが、
改めて大切にしたいことは、
「がんばっている人がきちんと報われる」こと。

全員が当社の認めるがんばっている人になるよう、
がんばり方を間違えるメンバーが極力出ないように
人事としてもできる限り対話を増やすつもりです。


改めて、人事制度は「運用」がすべて。


社員の声を教えてもらいながら、
狙っている成果につながるように最大限努力します。

高速トライアンドエラーや軌道修正を繰り返して、
21世紀を代表する会社を目指してがんばります!





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