@JAM EXPO 2023/8/26(土) - DAY1 - ももクロ | 接触が苦手だけどアイドルは好き

接触が苦手だけどアイドルは好き

接触が苦手な人のアイドルライブレポでしたが、もうほぼももクロしか行ってないです。

ももクロちゃんの8月フェス3連発、最後はアイドルが集合する@JAM EXPOとなった。

 

自分がアイドルフェスに行ってこまめにアイドルの情報収集をしていたのは、このブログを始めた、今から10年くらい前になるので、メインの「ストロベリーステージ」に登場するアイドルですら半分しか分からない状態で当日を迎えた。
 

チケットは3つのグレードに分かれており、安い順に「スタンディング」「指定席」「VIP」となる。どのチケットを買うかで「ストロベリーステージで、どのくらいステージに近づけるか」が決まる。

 

上図のように、スタンディングと指定席は1000円しか変わらないが、VIPになると金額が跳ね上がるので、値段の通り、VIPは受けられるサービスも、ライブでの位置取りも、何もかもが高待遇となる。(正確にはVIPのグレードは更に2つに分かれるのだが、ここでは割愛→詳細は公式サイトへ

 

 

ストロベリーステージ図解↑

緑と青のエリアはオールスタンディング。

スタンディングチケットを持ってる人が行けるのは緑のエリアのみ。

指定席チケットは、スタンディングチケットの効力にプラスして、赤エリアに指定席が持てる。

VIPチケットの人のみがステージに近い青エリアに行くことができる。

 

自分はあまりこのようなシステムを理解せずに指定席チケットを購入。自分の席まで行くと、人もまばらで、アイドルがパフォーマンス中でも座ってスマホを見ている人が多く、全体的に薄暗がりなのもあって、一人も喋り相手がいないバイトの休憩室のような死んだ雰囲気になっていた。

 

盛り上がりたいならスタンディングエリア、休みたいなら指定席ってことなのかと思い、スタンディングエリアに降りて行ったが、あーりんソロのライブが始まると、急に指定席エリアがピンクのペンライトで輝き始める。さっき死人と思われた人々が生き生きと動いてるのが分かり、つまり、そうなると、ももクロでもあそこは目覚めるのだろう。

 

スタンディングエリアは、指定席とは違い、常時温まってるような熱量と連帯感があり楽しいのだが、どうしても、さらに前に越えられない壁のVIPエリアがあることが気になってしまう。どこからももクロを見るべきか、最終的には距離がより近いという理由で指定席に落ち着くことに決めた。

 

指定席エリアは相変わらず熱気が高まりにくい場所だったが、時間が遅くなるほど徐々に人が増え始め、基本的にスターダストプラネット系のアイドルでは立ち上がって盛り上がる場所だと分かってきた。今思うと、指定席はももクロ目当てのお客さんが多かったのかも知れない。
逆にみんなが座ってる時だろうがなんだろうが絶対立ってる人もいて、あれが一番正しい@JAM EXPO客だろと、座りながら考えていた。
 
指定席とステージの間は、席が作られない何もない空間になっており、出演アイドルや、関係するスタッフがそこでステージを見学してよいらしい。
 
エビ中がステージに登場すると、急にここの見学アイドルが増えてきて、客席も見学アイドルたちも賑やかになってきたことろで、いよいよももクロの登場となった。
 
スタンディングエリアも、VIPエリアも、登場するアイドル毎にちゃんとペンラの色が代わっていたので、そこにももクロファンはちゃんといるのか心配になっていたが、ももクロの時間になったらちゃんとストロベリーステージ全体が4色になって光った。こんなにお客さんいたのかというくらい、指定席エリアが4色で揺れているし、見学のアイドルちゃんたちも、気づいたら花火大会くらい人だかりができていた。こんなにみんな、ももクロを見に来ていたのか、と今更ながら気づく。
 
ももクロセトリ
  1. MYSTERION
  2. サラバ、愛しき悲しみたちよ
  3. MONONOFU NIPPON
  4. 笑一笑
  5. 走れ!(短縮版)
 
MYSTERIONは、ももクロの14周年記念アルバム「祝典」の中でも、アルバム世界観を体現したような曲…なのだが、具体的な意味が捉えにくい歌詞なので、未だにお祝い要素がどこにあるのか自分はよく分かっておらず、どちらかというと、歌詞や曲調、MVなどの全体の雰囲気で、14年より先に進むことへの覚悟とか、それによって何かを失う…みたいなことを、自分たち自身に問いかけている儀式のような歌だと理解している。
 
だから歌詞の「孤独の淵に建つカテドラル」は、自分自身の心に潜って問いかけるような行為をしている時、人の心は孤独。という意味なのだと捉えていた。
 
が、この曲を、図らずも、ももクロが、ももクロに憧れるアイドルたちに囲まれた状態で聴くと「孤独の淵に建つカテドラル」が、自身の心への問いかけというより、アイドル界でいつの間にか孤高になってしまった、ももクロそのもの。のことに聞こえてきて、それを、ももクロに憧れているアイドルたちの前で歌っているという状況が、曲調の怖さとマッチして少しゾッとする感じにも聞こえてしまった。
 
自分自身の問いかけだったのに、状況のせいで、周りへの覚悟の問いかけのように聞こえてきてしまう。ももクロ出番の際にアイドルが集まっている状況は意図的ではないので、勝手に見ている方の感情が乗ってしまっているだけなのだが、偶然ゆえに、起こってはいけないことが起きたような緊張の高ぶりがあった。
 
この鋭いMYSTERIONから、一転、楽しく明るいセトリなのも、ももクロの発する全方位の優しさっぽくて、らしい感じがする。
なぜ彼女たちがこんなに大きくなったのかとか、なぜずっと笑顔なのかとかの秘密が、この優しさというヴェールによって絶対に表に出てこないような感じ。誰に対しても優しい、人格も仕事もできたベテランの先輩が、決して手の内は見せてくれない怖さと同じものを感じるので、自分はこの優しさがちょっと怖い。
 
それと、これはMYSTERIONで震えたあまりに調べた蛇足なのだが、@JAM EXPOの初回である2010年開催「ヲタJAM」出演時は、1曲目がピンキージョーンズだったのを知ってしまい、最初は天下を取りに来て、天下を取ったら孤独になってしまったももクロという、あまりによくできたお話になったので楽しくなってしまった。(セトリは正しい公式の資料がよく分からないので掲載は避けますが、検索すると出てきます。)
 
ももクロファンクラブでしか見られない動画の話で恐縮だが、こんな歴史を振り返った後、同じく初回のヲタJAMに出演していたエビ中ちゃんを舞台裏で見つけて、夏菜子ちゃんの緊張が解けたような表情を見ると、自分で勝手に盛り上げた怖いももクロ像が打ち砕かれて消えていくようで安心する。
 
※少し冷静になると、2021年に出演した@JAM EXPOでも10周年曲の「クローバーとダイヤモンド」やったりしてるので、割と記念碑的な曲をやる機会なのかなとも思う。
 
今回トラブルにより、フェス全体の開始時間が遅れてしまい、セトリ最後の「走れ」が短縮版だったのはその影響かと思われたが、ロッキン、サマソニでは、まだまだ若いイメージを持たれているももクロが、@JAM EXPOでは大トリで登場し、今日一の盛り上がりを起こした後、トラブルの尻拭いまでしてくれたようで、大ベテランそのものだった。