ビートルズ海賊盤事典/松本常男 | spanish castle magic

De23013

ブートレグ(海賊盤)が最も多いのがビートルズだそうで、それだけ需要があるのでしょう。それは、近年に始まったわけではなく、長い歴史があるようです。この「ビートルズ海賊盤事典」は、1985年10月15日に講談社文庫から出版されたもので、この時点で既に420枚のブートレグが紹介されています。ページ数の表記がありませんが、背表紙の厚さが3センチ位あるかなりの大冊で、定価も文庫としては破格の2400円です。その値段以上の情報が詰め込まれており、そもそも「ブートレグ」という言葉はこの本で覚えました。それでは、目次を見てみましょう。

写真/ビートルズ物語/正規盤発売日リスト/用語説明/海賊盤とは・・・/海賊盤製造業者/アルバム/レット・イット・ビー・フィルム・セッションの全貌/コンパクト/シングル/テイク違い/曲目インデックス

このようにビートルズの紹介から始まっており、それだけでも読み応えがありますが、やはり圧倒的なのが、各ブートレグの解説です。ジャケット写真、収録曲、レコーディング・データ、チェック・ポイントなど充実した内容で飽きませんし、よくも集めたなあと感心と尊敬の念を覚えます。僕が、当時一番興味を引かれたのが「デッカ・テープス」で、ビートルズがパーロフォンに所属する前に、デッカレコードで受けたオーディションの音源というものです。その真贋について、様々な考察が加えられており面白いです。その後、ビートルズのブートレグは、レコーディングセッションの貴重な音源を大量に収録した「ウルトラ・レア・トラックス・シリーズ」、「アンサーパスト・マスターズ・シリーズ」の登場で一世を風靡し、ポール、ジョージ、リンゴは、本家として「アンソロジー」を出すことになリました。 現在、ブートレOc21001グ情報を知るには、「beatleg」という超専門誌が最適です。凄い情報量の上、月刊誌という恐ろしい雑誌です。その最新号の7月号で、ビートルズの1965年アメリカツアーが特集されており、「シェイスタジアムの完全版音源」がブートレグで発売されたことがきっかけのようです。ここ数年ビートルズのレア音源は慢性的に発掘不足にあえいでおり、今回の発売は、久しぶりの貴重な音源とのことです。