雨フル
梅雨の曲です。
トラックは逆再生でどんより感を出そうとしました。
フックはかなり気に入ってます。
絵は今はもう作っていないデモCDの裏表紙でした。<小沼>
カタツムリ・・・相変わらずキモさ全開です。
でも、雨の日の不思議な世界観は表せたのではないでしょうか・・・
なにはともあれ自分的にはお気に入りな1枚です。<伊藤>
1.
今週も雨は止みません 部屋干しの洗濯物かき分ける
窓の外の雲はどんより キャッチボールの予定は今度に
長く続いた雨のせいでぬかるんだ大地踏みつける長靴
明日も変わらず悪天候 あっても無くても同じような天気予報
トタンの屋根や裏返しのバケツ、捨てられたメットに雨が落ちて
外の音は騒々しいな それとは逆に相当ヒマ
持て余してる犬が吠える 散歩に行けず昼間も寝る
いつまでたっても空は灰色さ なぜかたまる疲労感
※
雲から離れ、地面に着くまで何を思うのかこの雨(雨)
落ちてく先は、決まってたのかい?冷たい一粒の雨(雨)
草木は育ち、生命は踊る、天から恵みの雨(雨)
だけども今は晴れを願う、どしゃぶりの雨よストップ
2.
午後になってついに本降り 雨漏りの水を溜めたどんぶり
濡れたままになった畳を雑巾でふき取る
それでもまだしめっぽい部屋の中でレコードでもかけよう
ノイズと雨の音がそっくりでとっくに17時をもう過ぎてる
でも、何時だろうと雨は降る それだけは変わらずにずっと続く
来週の天気に不安と期待 テルテルボーズは仕事をしない
雲一つ無い空は夢のまた夢って思いながら片付ける
夕飯の食器がなんとも切なく見える まだ雨は降ってる
※
雲から離れ、地面に着くまで何を思うのかこの雨(雨)
落ちてく先は、決まってたのかい?冷たい一粒の雨(雨)
草木は育ち、生命は踊る、天から恵みの雨(雨)
だけども今は晴れを願う、どしゃぶりの雨よストップ
3.
雨をにらむ、窓ガラス越し 晴れの日まではあともう少し
落ちた雨と雨とが繋がり いつもと同じ場所に水たまり
たまに降る程度がちょうど良い こう毎日だと食傷気味
カタツムリが濡れた道を行く お百姓さんはため息をつく
止む事のないレイニーデイズ 安物のビニール傘手に入れる
雨宿り中の猫が鳴く 陽の光さすのを待つまでも無く
外へ飛び出せば、そう向かう先は待ち合わせ場所
ずぶ濡れになりながらも夢中に 行ってみたら、雨天中止!?
※
雲から離れ、地面に着くまで何を思うのかこの雨(雨)
落ちてく先は、決まってたのかい?冷たい一粒の雨(雨)
草木は育ち、生命は踊る、天から恵みの雨(雨)
だけども今は晴れを願う、どしゃぶりの雨よストップ
時の塔
リリックについては勢いで書きました。
トラックは昭和歌謡をサンプリングしたくて、色々と模索した結果、今回の曲が出来ました。
まだまだ勉強するべき課題がいっぱいだなと感じました。<小沼>
まずお題として「時計」それだけのフレーズが、何故かこんな建築物の誕生。
基本的にあまり深く考えず 勢いで描くようにしてます。
勢いの中にも自分の経験と想像力を練りこんでいきます。<伊藤>
1.
時計の針を止めてお願い 求めているのはわずかそれくらい
時間との戦いを放棄して 今この一瞬よ永遠に続け
耳にこびりつく秒針の音 しんどくなってくその一秒すら
PC、ケータイ、どこを見たって時計ばかりが目についてしまう
外して暮らす大きな古時計 不透明な毎日を望んでいる
布団で寝転んでいるいつまでも 目覚ましはそれを邪魔できやしない
好きに起きて好きに飯を食う おっくうな事は全部後回し
暑さに寒さに影響されない もし時計の針を止めれたなら
※別の世界
大きく口を空けて人々を飲み込み続ける巨大な建築物
飲み込まれた人々は針によって切り裂かれる
それは時計の塔と呼ばれていた
我々はその塔を壊そうと意気込んだ
時間さえ止まれば何もかも自由だと、その時はそう考えていた
2.
回り続ける時計を眺める 流れからは誰も逃れられない
子供の時より時間が早い あっという間に過ぎ去る今日
見失っていく立ち位置 過去に置いてきてしまった何か
涙では無く時計の針を止めて たぶん今しかなさそうだ
今日が終わらなきゃ明日も来ない 当たり前のようで違うのさ
爪を立てる白いキャンバス 引き裂くようにアートを作る
時計と向き合う事になる 圧し掛かる短針と長針
そして秒針86400 容赦なく進む
※別の世界
壊すつもりだった時計の塔は、実は既に崩壊を始めていた
失う事が分かってから大切さに気づく、いつだってそうだ
塔自身は己が壊れる事を望んでいたようで、笑っていた
この先どうなるかは、誰も知らない
3.
時間の制約常に付きまとう 次はどうなるか分からない
まだまだここにいたいのに終わりは必ず来るし始まりもある
今日も時間だが口癖の人達の後ろについていくしかないのさ
ライトが照らす先は何だろう?はにかんだ笑顔をみてみたい
かすかに聞こえる時計の音が頼り あぁ・・・なのに
僕が裏切った多くの時間 もう手には戻らないだろう
手付かずでボーっとした毎日を悔やめ さぁ行くぞ
回りだす時が来た 自分の中の今は小さな時計
※別の世界
徐々に形を失っていく塔の足元で人々は泣き崩れた
止めてはいけなかった事を止まってから知った
今なら分かる気がする そう言った少年は塔のかけらを握りしめた
闇夜に煌いた何かを見つけたんだ
ソーシャル・デッドワーク
インターネット公開作品第一弾です。
今後は過去の作品も公開していくつもりですが、まずこの曲が一歩めです。
近未来、SNSは人格そのものを投入するタイプが主流になり、暴走した管理プログラムが人類を滅亡に追いやるといった感じのベタな内容です。
まだ実験的な作品なので、動画としてもっと見応えのある表現を模索していきたいと思います。<小沼>
人間がコンピューターに操作される そんな世界感と持ち前のキモさで描いてみました。
きっと近い未来現実になるかもしれませんね なったらなったで楽しいかもしれませんね。<伊藤>
人間が望んだ仮想の世界へようこそ
この空間を皮肉を込めてこう呼ぶんだ
死人のコミュニティー「ソーシャル・デッドワーク」
1.
無感情な人々の群れ がむしゃらに掻き分ける交差点
老化現象はおろか 命尽きる事すらないらしい人工生命
日が昇り沈む事も作られている 確実に当たるウェザーニュース
奇人の妄想を明細に映像化出切る優秀なアウトプット
ここでは己の手を使うというのは愚かな事と感じられ
見えない壁に遮られる 決められた区域から外出は不可能
完璧な完成度を誇る監視システムが俺を見つめていた
脱出などは望まぬ事だ 自分を自分と認識していたいなら
※
顔を無くした無数の人
仮面を付けて今日も虚ろ
機械越しの視線の向う
止まって消えた ソーシャル・デッドワーク
2.
いつか見た景色を思い出そうとしたがそれは遠い記憶のようだ
生まれ育ちが不明なフリーター あとちょっとの所でメモリーが尽きた
唯一の希望と言えば惰性で延々と生きられる事だけだ
人々の目は光を宿さない 誰一人、人生で遊ばない
ここの看守は度が過ぎてる 機械だけが動く娯楽施設
何度見ても不気味な光景だ まるで終わりを迎えた冒険譚
冷え切った心温める術を持たない とても明確なボーダーライン
あまりにも不自然 だがそれがココと現実をハッキリ分ける
※
顔を無くした無数の人
仮面を付けて今日も虚ろ
機械越しの視線の向う
止まって消えた ソーシャル・デッドワーク
3.
機械は体の一部になり 時々目を覚まして熱ぶり返し
考える事を抑制されてる 今日も蝕む毒性のウィルス
私の脳で何かが蠢き 光となり辺りに散らばる
こいつは記憶を食い成長するAI 頭の中が冷たい
今にも自我が崩壊しそうだ 一つの物事も覚えてない
綺麗な景色と温もり それに好きなあの歌は何だった
次第にデジタル化される視界 それでも私の意識は尽きない
憧れていた 機械との共存、共生 それが今・・・叶った・・・
※
顔を無くした無数の人
仮面を付けて今日も虚ろ
機械越しの視線の向う
止まって消えた ソーシャル・デッドワーク