「プリンセス・オン・アイス」1巻 塀内夏子 | 水の中。

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「ダブルだとか トリプルだとか
着氷を成功したとかしないとか
その上、精神的に弱いとか――?
そういうこと 簡単には言わないで!」


プリンセスオンアイス 1 (1) (Be・Loveコミックス)/塀内 夏子
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塀内夏子が描く、フィギュア・スケート物語。


引用させていただきましたが、冒頭あたりのコレ、いいですね。
これに「あたしたちは氷の上にいるのよ!!」と続くわけなのです。

これを読むとですね(わーごめん、そうだよね氷の上だったよネ!)と謝りたくなります。べつにメンタル弱いとか思っても言ってもいないのですが、あまりに天才的な人ばかり見ていると、そこが氷の上であるということを忘れてしまうわけで。



本作の主人公は、北海道出身の17歳・まふゆちゃん。
ああー、これはこの作者さんらしい、「Jドリーム」タイプの山猿主人公(←えー、世間知らずで負けん気のつよい、原石のよーな輝く才能のある主人公のことくらいに思ってください……)ですね~。
まふゆという、この主人公の登場を、なんとライバルである2歳年上の姐さんタイプな鬼束れいちゃんv視点から描くところといい、展開や見せ方が少年まんが的文法(それもちょっと古い)なのですよね。


塀内まんがを女性誌で連載、しかも女の子が主人公! というので「えっ、どんなカンジ?」と思いながら読みましたが、びっくりするくらい、いつもとまったく同じでしたよ。



ああ、個性ってこういうものなんだ……と感じ入りました。



わたくしの個人的希望としてはー、あの天才ぽい男の子とか心底どうでもいいんで、女の子がざくざくざくざく出てくれるといーなあ、女子のぶつかりあいが見たいなあ! なのです。


でも予告を読むと、次巻は「まふゆちゃんコーチに恋をするの巻」? のような。
しかしこの作者さんが恋愛を……? ああ、片思いならアリでしょうか。楽しみです。