「きのう何食べた?」2巻 (よしながふみ/モーニングKC) | 水の中。

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今日も安価な食材使いきり食生活に心血をそそぐ筧史朗(43歳)。
弁護士、そしてゲイ。
同居中の恋人と、平凡ながらも幸せな食卓を囲んでいたところ、父親の食道ガンが発覚したという電話が入って――?


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きました! 第二弾。


しかし相変わらず私には理解できない、工夫と計画性とによって食費を極限まできりつめた、この「小さな幸せ生活」。


いえ、身の丈にあった生活がコレであるならいいのですよ。


しかし何度も言うようですが、誰を養っているわけでもない、人並み以上に年収のある人間が節約とか言うのが……言うのが……
ちょっと意味がわからねえわけですが(なんかそーゆー優等生ぶりってイラッとしませんか私だけですか)。
まあ、筧さん本人は「それが楽しい」ようであるので、私のちょー個人的な悪意は置くとして。



元カレとのエピソードなどと比べてみると、
筧さんがケンジを選ぶキモチが分かります。



ケンジいい人だなあ……分かりやすい魅力は無いけど、でもいいよなあ。確かに若いころには分からない良さだなあ、と。
「悪い男」って確かに魅力的な人が多いのですが、そんなもの日常には何の役にも立たないですからねえ。
筧さんは食材だけでなく、男を見る目がある。



(なんだろう、このまとめかた。たぶんいまだにこの物語がよく分からないせいかと……誰か分かりやすく解説してくれないものか)




<追記>


しつこく考えてみたのですが、この筧さんのゲイ設定は、マイノリティがどうというわけでなく、「将来的に養ってくれる子供がいない人生」→「頼れるのは自分だけ。だから貯蓄しないと」とゆー意味合いなのでしょうか。

でもなあ、フツーに安定した収入のある勤め人、しかも資格職の人間がそこまで危機感持つものか? というのがやはり疑問。
失礼ながら、この発想の根本には作者ご本人の危機感が反映されているのではないかと……まあ、いずれにしても今この世の中で安定した人生なんて、あまり無いだろうと思いますが。