仕事不明、住所不定の破天荒な父親が亡くなった――
三人兄妹(プラス孫一名)が集められ、弁護士から「一億円の遺産相続をダーツで決める。これは遺言です」と言い渡され……?
- この度は御愁傷様です (モーニングKC)/宮本 福助
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不謹慎ながら、「ある人物の死から始まる物語」というのが私は好きで。
それは生前には本人が隠していたあれやこれやが白日のもとに晒されるから――という、のぞき屋根性であったりするわけですが。
これはサスペンスや推理モノにはよくあるシチュエーションですよね。
本作は珍しくもコメディで、しかも驚いたことにこのネタでこれでもかこれでもかとばかりに、何話もつづく。
生前の愛人が出てきたり隠し子が出てきたりライバルがあらわれたりして、しまいには父親の父親(なんと生きてた! 100歳で!)まで登場するというムチャクチャぶりですが、まあ一冊分の分量をこれで続けるところがエライ。
亡くなった父親の「人生を楽しめよ!」というメッセージが根底にあるので、まったく湿っぽくならないところが、最近の邦画チックで面白いです。
葬式つづきで疲れているときなどにオススメ。
ああ、ただウルサイことを言うようですが、作画が……たいへん達者な絵なのですが、
人物がぜんぶ同じくらいの大きさに見えるところが残念のような。
誰もかれもおんなじ輪郭のおんなじ体つきぽくて、家に住みついてる愉快なじいさまたちの区別がつかないのが残念です。
まあ、登場人物がほぼ全員中年から高齢者の男性であるわけで(女性キャラふたりしかいない。そういえば) ……そうですねえ、描きわけしてくれーというのは酷かなあ……。