「黎明の星」下巻 ジェイムズ・P・ホーガン(内田昌之訳・創元SF文庫) | 水の中。

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地球へ降り立ったキーン達は、一行の中にひそんでいたプラグマティストに基地を占拠されてしまう。
クロニア社会に拒否された彼らは、武力によって行動を起こし、地球惑星政府設立を宣言したのだ。
窮地に陥ったキーンは、基地を脱出してある場所へと向かうのだが――

黎明の星 下 (創元SF文庫 ホ 1-26)/ジェイムズ P.ホーガン
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黎明の星


えーと。
前作「揺籃の星」では小惑星アテナ接近による地球滅亡(といってもいい大異変)が描かれ、
わたくしという読者はそれを読みながら

「でもホーガンだし、ただの『地球最後の日』バナシがしたいわけではないだろ。この先に何かあるんだろ」

と思っていたわけですが。


その続編である本作「黎明の星」では、まさに地球文明の復興のきざしが描かれ
そしてそれを読みながらまた私は

「でもホーガンだし、ただの『地球たすかってヨカッタネ!』バナシがしたいわけではないだろ。この先があるんだろ」

と思っていたわけですが……アレ?



アレ?
終わってる?



本作は三部作の予定だそうですが、するとこのノリでいけば
「その3 地球文明の再興(でもクロニア風味v)」とゆーやつが順当に語られるわけですか?



えっ……

それだけですか?



えーと今回の滅亡を元にして、クロニア人たちは過去の地球に起きたナゾ(パンゲアがどうやって出来たかとか、恐竜のような巨体が生きられたのはやはり重力が小さかったせいだとかー)を解いてみせたりはするのですが、それがストーリーに直接かかわってくることはなく。
お、おかしいな。
私は何故か、この超過去と現在と未来がつながるようなアクロバットを期待していたようなのですが……まあこれは時間SFではないのでソレは無いにしても、もっとこう……こう……待てよ、もっと何かあるのではないですか?



作者ホーガンは、どのようなコンセプトでこのシリーズを始めたのでしょうか。
どのようなって、えーとコレはこのような話でいいのでしょうか。
なんかすごくガッカリしている自分がいるのですが……どうしたら。



もっと腑に落ちないのは、いきなり最後に出てくる主人公キーンとヴィッキーのロマンスです。なんじゃこのハッピー・エンド。


だって前作であれだけ否定してたじゃんよー。
セリーナはどこ行ったんだよー。
ていうか別に恋愛でなくて家族愛として彼女を選んでもそれはそれでかまいませんが、しかし今回の話のどこにそんな展開があったんだよー!!



ホーガンがいくつもの名作を書き上げたすばらしい作家であることは疑いがありませんが、
世間レベルに照らし合わせてみれば、ひどい作品というわけではありませんが、
ホーガン作品として考えると、正直なところ、本作は、

いえ本シリーズは……読む価値が見当たりません……。